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英検®️1級の難易度や合格レベルとは?

日本国内最大級の英語資格試験である英検®️

最上級の英検®️1級のレベルは「大学上級程度」とされていますが、実際に合格するにはどのくらいの英語力が必要なのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、英検®️1級を受験しようか検討している方に向けて、英検®️1級のレベル感や難易度をさまざまな視点から解説していきます。英検®️1級を取得するメリットや試験内容、おすすめの参考書などもご紹介しますので、この記事を参考にして英検®️1級のレベルのイメージを掴んでくださいね。

もくじ

英検®️とは?

まずは英検®️とはどんなテストなのか把握しましょう。

英検®️は正式名称を「実用英語技能検定」といい、国内最大級の英語検定試験です。日常生活の会話や文章だけでなく、アカデミックな内容やビジネスシーンでの会話文や書面などもテーマとして扱っており、実際に英語を使用する場面を想定した出題となっています。小学生から社会人まで幅広い世代が受験しているのが特徴です。

1級から5級まで7つの級があり、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能をテストします。(4級と5級のスピーキングは任意受験)

英検®️1級のレベルや難易度は?

英検®️1級で求められる英語レベルは「大学上級程度」です。日常会話だけでなく、社会生活を送るうえで必要な英語を十分に理解し、使用できるレベルとされています。日常会話以外にも科学などのアカデミックなテーマも出題されます。

英検®️1級を持っているからといって必ずしもネイティブスピーカーと同じように英語を使えるわけではありませんが、専門分野の論文やレポートを読めたり、大学の授業を理解してディスカッションができたり、自分の研究内容について発表できたりと、日常会話以上のことにも英語で対応できる力があることを証明することができます。

英検®️準1級との違い

英検®️準1級の英語レベルは「大学中級程度」で、難関大学の入試に値するレベルといわれています。準1級レベルでも大学や研究などで活用できるほどの英語力が必要です。

1級と準1級との大きな違いは、出題されるテーマが一般的なものかどうか。1級では日常生活でほとんど使わないような難しい単語を含む文章が多く出題されるのに対して、準1級では一般的な知識や実践的な英作文能力が重視される傾向にあります。

英検®️1級が「ネイティブレベル」だとすると、準1級は「英語圏での生活で不具合がほとんど生じないレベル」だといえるでしょう。

英検®️1級合格レベルを他の試験と比較

英検®️1級は、TOEICやGTEC、TOEFLやIELTSと比較するとどのような立ち位置なのでしょうか。それぞれの資格試験と比較して、英検®️1級のレベル感を把握していきましょう。

TOEICと比較

TOEIC換算での英検英検®️1級のレベルは945点以上です。TOEICの満点が990点なので、9割以上の正答が必要となる上級レベルです。

ただし、英検英検®️とTOEICでは出題されるテーマも問題形式も異なります。「TOEICで何点以上あるから英検英検®️1級が取れる」とは一概には言えないので、あくまで目安として参考にしてください。

TOEICの対策方法についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。

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GTECと比較

英検®️1級はGTEC1400点に相当します。これはGTEC CBTの満点であり、「海外の大学の授業を理解して参加でき、自分の専門外の内容についても理解・発言ができるレベル」とされています。英検®️1級がいかにレベルが高いかがわかりますね。

GTECは2020年から開始された「大学入学共通テスト」で利用することができる検定試験で、スピーキングを含めた4技能をテストするものです。

GTECについてさらに詳しくは、以下の記事もご覧ください。

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TOEFLと比較

英検®️1級に相当するTOEFL iBTのスコアは95点~120点です。TOEFL iBTは120点満点となっています。

TOEFL iBTは国際基準の英語能力測定試験で、主に英語圏の大学など高等教育機関に留学したい学生や社会人を対象としています。英検®️と比較すると、天文学や生物学などの専門性が高い分野からの出題もあり、専門的な単語を知らなければ読解が難しい問題も多いのが特徴です。

TOEFL iBTの試験の特徴や対策方法については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

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IELTSと比較

英検®️1級をIELTSで換算するとオーバーオール7.0~8.0程度となります。

IELTSはイギリス発祥の検定試験で、英語圏の国に留学、就労、移住するための英語力を測定するものです。

ただし、これも試験によって出題内容や形式がさまざまなので、あくまで目安として考えてください。

IELTSのレベル感については以下の記事もチェックしてみてくださいね。

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英検®️1級の合格率と合格点

英検®️の合格率や合格点は、どの級も2016年から公表されていません。参考として、2015年の旺文社によるデータを見てみましょう。旺文社の調査によると英検®️1級の合格率や合格点は下記のようになっています。

  • 合格率:12.0%
  • 合格の目安:筆記2028点(2550点満点)、スピーキング602点(850点満点)

英検®️1級の受験者は英語学習者の中でも上級者といえますが、その中でも合格率はほぼ1割となっており、1級合格のレベルの高さがうかがえます。

2016年度から、英検®️は「CSEスコア」という独自の指標を用いる合否判定方法になり、受験回によって配点に差があります。そのため「何問正解すれば合格」という明確な基準はわかりませんが、1級の合格ラインの目安は80%ほどの正答率だといわれています。

ネイティブじゃなくても英検®️一級は受かるのか?

ここまで、英検®️の難易度を客観的な数字でご紹介してきました。ここからはより主観的な目線で難易度をイメージしてもらうために、英検®️1級の英語レベルについてさまざまな角度から解説していきます。

まず、ネイティブでなくても英検®️1級に合格することは可能です。「英検®️1級=ネイティブレベル」と思っている方もいるかもしれませんが、英検®️も試験なので、正しく対策すれば英語学習者でも合格することができます。

対策次第で合格を狙える

英検®️に限らず、英語検定試験で大切なのは過去問や頻出単語の対策を行うことです。

英語の検定試験は試験時間に対して読解すべき英文の量が多い傾向がありますが、過去問を活用して問題形式や出題傾向に慣れていくことで次第に制限時間内に全問解けるようになってくるでしょう。

また、語彙数を増やすことも重要なポイントです。英文によっては前後の文脈から知らない単語の意味を把握できることもありますが、単語の意味が頭に入っているほうが解答時間も短くて済みますし、より正確に英文を把握しやすくなります。

英検®️一級の語彙に関して

英検®️1級突破が難しいとされているのは、出題される単語が難関だからです。英検®️1級では、日常生活でまず使わないような専門的な英単語がたくさん出てきます。ネイティブスピーカーでも「意味はわかるけど正確な定義はわからない」というほどレベルの高い単語がよく出題されます。単語の意味を知らないから文章の意味がよくわからず、不正解になってしまうことが多いのです。

ですが、英検®️に頻出するレベルの高い単語はある程度共通しており、事前に対策が可能です。英検®️1級に特化した英単語帳を使ってしっかり暗記や意味の理解を進めれば、本番で力を発揮できるでしょう。

ライティングとスピーキングのレベル

英検®️1級で難易度が高いのはライティングとスピーキングも同様です。1つ下の準1級と比較すると、時事的なトピックや社会的なテーマをより多く扱うことになるため、日本語でも説明が簡単ではないような専門的な表現を英語ですることが求められます。

ライティングは、準1級では120ワードから150ワードのエッセイが出題されますが、1級では200ワードから240ワードと文量が大きく増えます。この制限内でエッセイの構成を意識しながら、一般性のある根拠によって客観的にサポートしながら自分の主張を展開していく必要があり、非常に難易度の高いものとなっています。

二次面接のスピーキングでも時間制限があるため、自分のアイデアを適切な英語でシンプルにまとめて表現することが求められます。

英検®️1級を持っている=英語が完璧ではない

英検®️1級の難易度が高いので、1級はネイティブや英語がペラペラな人でないと合格できないと思う人もいるかもしれません。ですが実際はそうではなく、英検®️1級を取得した人でも英語が完璧ということはありません。

英検®️はあくまでも資格試験です。試験ということは、しっかり対策をすれば合格できます。むしろ、ネイティブにとっても英検®️1級で出題される内容は難しく、正解できない人もいます。

英検®️1級に合格することと英語がペラペラなことは同じではありません。「じゃあ英検®️対策をしても意味がない」と思う方もいるかもしれませんが、自分の英語学習の目的に合わせて合格後も勉強を続けることで、英検®️対策が実生活に活きてくるでしょう。

資格として英検®️1級を取得するメリット

難関とされる英検®️1級ですが、しっかり対策して合格するとどんなメリットがあるのでしょうか。英検®️1級では日常会話だけでなくアカデミックな内容も出題されるため、総合的な英語力を証明することができます。学生でも社会人でもさまざまな場面で活用することができるでしょう。どのようなメリットがあるのか詳しくご紹介していきます。

学生

英検®️は大学や高校を受験する際や単位認定などに活用されています。取得している英検®️の級やCSEスコアによっては、入試の際に出願できる条件となったり、試験の点数に換算されたり、合否のボーダーライン上にいた場合に優遇されたりする場合もあります。

また、就活では英語力をアピールする効果的な資格として活用することもできますよ。

学生にとって英検®️1級を取得するメリットを見ていきましょう。

受験の際に有利になる?

英検®️を活用している大学は全国で483校(2024年3月3日時点)。私立大学だけでなく国公立大学でも英検®️によるメリットを受けられる学部もあり、国立大学だと下記の大学・学部などで英検®️が活用されています。

  • 京都大学(農学部、薬学部)
  • 一橋大学(法学部、ソーシャル・データサイエンス学部、経済学部、商学部、社会学部)
  • 北海道大学(工学部、理学部)
  • お茶の水女子大学(生活科学部、人文・教養・人間科学部、理学部、家政・生活科学部、理学部、家政・生活科学部など)
  • 九州大学(共創学部、法学部)

また、海外の大学に進学を希望する際にも英検®️1級があるとメリットがあります。約400校以上の海外の大学やカレッジが語学力証明として英検®️を認定しており、1級を取得していれば希望する学校を選択することができるでしょう。

就活の際に有利になる?

英検®️1級は難易度の高い資格なので、客観的に英語力を評価してもらうことができます。就職活動で英検®️1級があると他の応募者と比較しても高い英語力だけでなく、資格取得に至った過程や背景もアピールすることができるでしょう。英検®️1級を取得するには自分で学習計画を立てて実行し、現状に足りないものを考えて補い、着実に結果を出すというサイクルを回すことが必要となりますが、これは仕事をするうえでも必須の能力です。就職前からこのような問題解決能力があると評価されれば、他の応募者よりも有利になるでしょう。

また、通訳や翻訳家など、英語を使う仕事を希望する場合もスタート地点に立つことができます。英語のプロにならなくても英語が必要となる仕事はたくさんあり、英語を使わない職種でも急なお客様対応などで英語が必要になることもあるため、就職には有利となることも多いです。

社会人

英検®️1級は就職後にもメリットがあります。英検®️は昇進・昇給や海外赴任者の選定などの際に参考にされることも多く、キャリアアップのカギとなることがあるのです。

会社の基準や上がる役職によって要件となる級は異なるものの、英検®️でもっとも上の1級があれば、英語力が不足しているという理由でキャリアアップを諦めることはないでしょう。

また、英検®️は有名なので、英語学習に興味がない人からも「英検®️=英語がペラペラ」というイメージを持たれやすいです。新しいプロジェクトで英語が必要になった時や海外のお客様を対応する必要がある時などに頼りにされやすく、チャンスに恵まれることも増えるでしょう。

英検®️1級の試験内容

英検®️1級ではどんな問題が出題されるのでしょうか。一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)、二次試験(スピーキング)のそれぞれのセクションについて、試験内容を確認していきましょう。

一次試験

英検®️の一次試験は、リーディング、ライティング、リスニングの3つのセクションから出題されます。リーディングとライティングの制限時間は合計100分で、リスニングの解答時間は約35分です。それぞれどんな内容が出題されるのかチェックしてください。

リーディング

リーディングでは41問が出題され、問題構成は下記のとおりです。

スクロールできます
課題課題の詳細問題数問題文の種類解答形式
短文の語句空所補充文脈に合う適切な語句を補う25短文会話文4肢選択(選択肢印刷)
長文の語句空所補充パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う6説明文評論文など
長文の内容一致選択パッセージの内容に関する質問に答える10
参照:1級の試験内容|英検

長文問題では説明文や評論文などが出題され、科学やテクノロジー、医療や政治など、専門的なトピックが題材となっているのが特徴です。

ライティング

ライティングでは、英作文が1問のみ出題されます。指定されたトピックについての英作文を200ワード~240ワードで書く問題です。その際、解答内容をサポートする3つの理由を挙げ、「導入・本文・まとめ」の段落構成で書くよう指示されます。

例えば2023年度第3回試験では、「Should science be relied on to solve humankind’s problems?(科学は人類の問題を解決するために頼るべきものか?)」というトピックが出題されました。ライティングもリーディングと同じく、芸術、歴史、自然・環境、ビジネスなど、専門的な話題が出されます。

リスニング

英検®️1級のリスニングは全部で27問出題され、問題構成は下記のとおりです。

スクロールできます
課題課題の詳細問題数問題文の種類解答形式
会話の内容一致選択会話の内容に関する質問に答える10会話文4肢選択(選択肢印刷)
文の内容一致選択パッセージの内容に関する質問に答える10説明文など
Real-Life形式の内容一致選択Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える5アナウンスなど
インタビューの内容一致選択インタビューの内容に関する質問に答える2インタビュー
参照:1級の試験内容|英検

準1級と比べると、Part4としてインタビューの内容一致選択問題が追加されているのが特徴です。3分程度のインタビューを聞いて、その内容についての質問に回答する問題が2問出題されます。この問題では用紙に4つの選択肢の文章しか書かれていないため、長めのインタビューと読み上げられる問いをきちんと聞き取って解答する必要があります。

音源は1回だけ放送されます。

二次試験

二次試験ではスピーキングのテストが行われます。時間は約10分で、面接形式となります。評価の基準となるのは、スピーチや応答の内容、語彙力、文法、発音の正確さなどで総合的に判断されます。

スクロールできます
課題課題の詳細問題数解答形式
自由会話面接委員と簡単な日常会話を行う個人面接面接委員2人
スピーチ与えられた5つのトピックの中から1つ選び、スピーチを行う(2分間)1
Q&Aスピーチの内容やトピックに関連した質問に答える
参照:1級の試験内容|英検

過去の出題内容は、「科学の発展は常に有益か」「芸術への財政的支援増加の是非」「世界経済における日本の役割」など、幅広い分野から社会性の高いトピックが出題されます。スピーチでは面接官の質問に的確に答えられるよう、相手の発言をしっかり理解するリスニング力も求められます。

英検®️1級に合格するための勉強法

英検®️1級に合格するためにはどんな勉強をすればいいでしょうか。正しく対策することで合格に最短距離で近づくことができるので、効率的に学習を進めるためにも勉強法の概要や方向性を把握しておくことが重要です。

英検®️1級で難関となる単語の対策方法や、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングのそれぞれのセクションの勉強方法についてご紹介していきます。

単語

英検®️1級では大学上級レベルの語彙力が必要となります。専門的でアカデミックな文章で出題されるような難しい単語も含めて、約1万~1万5,000語程度をインプットしておきたいところです。

英検®️1級にはネイティブでもすぐに定義まで把握できないような難しい単語が頻出しますが、よく出る難単語はある程度共通しています。英検®️1級対策に特化した英単語帳を使い、頻出単語を網羅的に習得しましょう。ただ単語とその意味を丸暗記するだけでなく、対義語や類義語、例文も合わせて覚えるのがおすすめです。1回で記憶に定着させるのは難しいので、同じ単語帳を何周も何周も繰り返し使って、暗記が定着しているか確認しましょう。

なかなか単語を覚えられなくて悩むことがあれば、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

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リーディング

英検®️1級のリーディングは、文章の難易度自体は驚くほど難しいものではありません。語彙問題では専門的な単語が頻出しますが、しっかり語彙力を増やしておけば対応可能です。

リーディングのPart2で出題される長文の語句空所補充問題は、長文内の空所に適切な語句を補うものなので、正確な文法を知っているかどうかが正誤を分けることになります。問題集を使って文法問題の演習を繰り返し行うことで効率的に学習できるでしょう。

Part3の長文の内容一致選択問題は長文読解問題で、読解の要素がより大きく長文全体の内容に関する出題が多くなります。長文読解対策にはスラッシュリーディングが効果的です。また、英文を読むスピードを上げるにはWPMがポイントとなります。スラッシュリーディングやWPMに関しては、以下の記事をご覧ください。

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リスニング

リスニングもリーディング同様、準1級よりも劇的に難しくなったという印象は受けないでしょう。基本的なリスニング対策をしっかり行なって、英語を聞きながら同時に理解する訓練を地道に続けるのがおすすめです

英語の聞き取りが難しいと感じる場合やネイティブの会話についていけないなど伸び悩みを感じる場合は「リンキング」を意識した学習も効果的です。リンキングとはリエゾンとも呼ばれ、連続する単語間の音と音のつながりのことを指します。リスニング問題を解く際には正誤を確認して終わるのではなく、繰り返し音声を聞いてどの単語がどのようにリンキングしてどんな発音になっているのか細かく確認してみましょう。リンキングを理解することで、流暢で高速な会話でも聞き取る能力がアップし、リスニングだけでなく実際のコミュニケーションでも役に立つでしょう。

具体的なリスニングの勉強法やリンキングに関しての記事はこちらもご覧ください。

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ライティング

英検®️1級のライティングでは、内容・構成・語彙・文法の4つの基準で評価されます。自分で採点する際には、課題で求められている内容が含まれているか、英文の構成や流れが分かりやすく論理的か、課題にふさわしい語彙を正しく使えているか、文構造にバリエーションがあり正しく使えているかといった点をチェックし、解答例と比較してブラッシュアップしていきましょう。

導入やまとめ、根拠を示す部分などでは、定型文やフレーズを覚えておくと便利です。以下の記事も参考にして、ライティングのコツをマスターしましょう。

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スピーキング(面接試験)

英検®️1級のスピーキングでは社会性の高いトピックが出題されます。政治、ビジネス、国際関係、教育など、想定されるトピックに関連する語彙を増やして自分で使えるようにし、日常的にニュースや記事などを聞いたり読んだりして知識を蓄えておくなどの対策が必要となります。

スピーチは2分間という制限時間があるので、ストップウォッチを使って制限時間内に答えられるように繰り返し練習しましょう。少し余裕をもって100秒程度で回答できるよう訓練しておくと、本番でも焦らず応答しやすくなります。

面接の最後にはQ&Aもあるので、それぞれのトピックについて15問ほど質問を想定しておき、答えられるように準備しましょう。

他にも、オンライン英会話などで試験対策を行うこともできます。オンライン英会話に関しては、こちらの記事をご覧ください。

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英検®️1級におすすめの参考書・過去問

英検®️1級は難易度が高いですが、出題傾向や頻出単語などをおさえてしっかりと対策をすれば合格は可能です。対策するうえで重要なのが、使用する参考書や過去問。効率的に学習するためには英検®️1級の対策に特化した参考書や過去問を使い、解き終わった後は何度も繰り返し学習して知識を定着させることがポイントとなります。

英検®️1級対策におすすめの参考書や過去問をご紹介します。

英検®️1級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検®️書)

『でる順パス単』シリーズは、英単語を試験に「出る順」(頻度順)に掲載しているため、最初から取り組むことで効率的に覚えられる英検®️単語集です。

英検®️1級で出題される英単語の中には日本語に訳しても意味を捉えにくいものもあるので、単語力をしっかり強化することが合格のポイントとなります。無料の音声サービスも利用できるので、耳からのほうが単語を覚えやすいという人にもぴったりです。

『英検®️1級 でる順パス単 5訂版』は英検®️側の審査を通過した「日本英語検定協会推奨」商品となっています。

【CD付】DAILY30日間 英検®️1級集中ゼミ 新試験対応版 (旺文社英検®️書)

1日30分、30日間で英検®️1級の一次試験突破を目指す問題集です。英作文問題が新形式となった新試験にも対応しており、英検®️の問題形式ごとに解き方のポイントを押さえることができるため、効率よく学習することができます。模擬テストも収録されているため、学習の成果を点数でチェックすることでモチベーションをキープできますよ。

1日に勉強する範囲と時間が明確になっており、30日間で対策ができるので、受験日まで1カ月しかない場合や学習計画を立てるのが苦手な方でも取り組みやすい問題集です。

【音声アプリ・ダウンロード付き】2023年度版 英検®️1級 過去6回全問題集 (旺文社英検®️書) 単行本

英検®️対策に取り組む前に、試験の形式や難易度を把握しておきたいときに効率的に使えるのが過去問。『全問題集』シリーズにはその名のとおり6回分の過去問が収録されているので、最初の問題形式の把握だけでなく、問題演習をした後の実力チェックや受験直前の総仕上げなど、さまざまなタイミングで使えます。

リスニングや面接の問題については、6回分の過去問すべての音声をアプリやダウンロードで聞くことが可能。面接問題の解答には、独自に作成したモデルスピーチが各回5つ、合計30掲載されています。

別冊解答も充実しているので、解き終わった後に繰り返し復習をすることで実力アップを図ることもできます。

プログリットとは

さてここまで、英検®️一級の話について様々ご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

英検®️一級を取得するためにお金や時間がかかったとしても、取得したことでその後得られるメリットと比較すると、今対策しない手はないですよね。

しかし、いざ英検®️一級を取得するために勉強しようと思っても、何をしていいのかイマイチ分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。勉強法や教材は世の中に溢れているし、どれがベストなのか自分で判断するのは至難の業です。

「時間とお金だけ費やして、結局点数が上がらなかった」という最悪の事態を避けるためにおすすめなのが、「英語学習のプロに、ベストなやり方を聞く」という方法です。

しかし、英語系のスクールはたくさんあるし、どれを選べば良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

そこでおすすめなのが、英語コーチングの「プログリット」です。

できるだけ時間をかけず効率的に目標を達成するためには、自分の課題が何で、それを克服するためには何が必要なのかを正しく理解した上で学習する必要があります

プログリットでは、専属のコンサルタントがあなたの英語力における課題を解明し、最適な学習プラン・カリキュラムを構築し、学習の継続を徹底サポートしてくれます。

最短で目標スコアを到達したいという方は、まずはプログリットの無料カウンセリングに行ってみてはいかがでしょうか?現状の英語力診断をした上でそれぞれの課題を明確にし、最適なカリキュラムを提案してもらうことができますよ。

まとめ

英検®️1級は英検®️の最上級で、受験者の約1割程度しか合格しない難関の資格です。しかし、しっかり対策すればネイティブレベルに英語がペラペラでなくても合格が狙えます。

英検®️1級を取得すると英語力の高さを客観的に証明することができ、学生なら受験や就活の際に効果的に活用したり、社会人なら昇進や海外赴任者抜擢の際などに有利になったりする可能性があります。

試験内容や合格するための勉強法、おすすめの参考書や過去問の情報も参考にして、英検®️1級突破を目指してくださいね。

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Maho|監修者
カリキュラム責任者
慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒。新卒で航空会社に入社し、CAとして国内線・国際線に3年間乗務。その後、海外で生活しながら本格的に英語を学びたいという想いから、夢だった大学院留学を決意。オーストラリアに渡り、応用言語学・英語教授法(TESOL)修士号を取得。株式会社プログリットで英語コンサルタントを経て、現在はカリキュラム責任者としてプログリットのカリキュラム開発を行う。
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