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【リスニング実践編】ネイティブの英語が聞き取れるようになるための勉強法

「いざ実際の英会話の場面になるとリスニングができない」

「ネイティブの速い英語を聞き取ることができない」

など、英会話で使うリスニング力についてお悩みはありませんか?この記事では、実践的なリスニング力を上達させる勉強法をレベル別でご紹介します。

もくじ

ネイティブの英語が聞き取れるリスニング勉強法とは?

TOEICや英検などの試験では英語が聞き取れるようになってきたと実感していたのに、いざ試験以外になると全くリスニングができない、、そんな経験はありませんか?

それは、決してリスニング力が身についていないわけではありません!
ただ、実践的な英会話を聞き取れるようになるには、試験対策だけでは不十分です。

試験でスコアアップを目標にしている方の中には、留学や海外出張を見据えて勉強されている方も多いのではないでしょうか。

試験対策にとどまらず、実際の会話の場面で通用するリスニング力を伸ばしましょう。

この記事では、日常シーンでもネイティブの英語が聞こえるようになるリスニング勉強法についてご紹介していきます。リスニング上達を目指している方は、是非勉強の仕方を参考にしてみてください。

リスニング上達の秘訣【勉強法を学ぶ前に知っておくべきこと】

リスニングできる人とできない人の違い

英語がスラスラ聞きとれる人と聞き取れない人、何が違うと思いますか?

ウェイター

Did you make a reservation? I’m afraid we are full right now. You might have to wait for a table to open up.

例えば、ネイティブスタッフのこの発言に対し

コナー

Did you make a ○※△*? I’m afraid we are ◎*?$ now. You might have to wait for □$%&  X&%#…?
(理解できない…)

このように部分的にしか聞き取れない方と意味までしっかり聞き取れる人に分かれます。

コナー

Did you make a reservation? I’m afraid we are full right now. You might have to wait for a table to open up.
満席だから、予約していないと少し待たなければならない。って言っている!)

このお二方の違いは、

①聞こえてきた音声を自分の知っている単語に置き換える
②文全体の意味を理解する

この二つを処理するスピードにあります。
つまり聞こえてきた英語を理解するまでのスピードです。

この違いは英語の音声に対する「音声知覚」「意味理解」という部分に差があります。

この二つに関して次の段落で詳しく紹介しております。

リスニング時の理想的な脳内ワーキングメモリ

以下は、リスニング時の理想的な脳内ワーキングメモリの状態を示し、この状態の養成をリスニングの勉強では目指す必要があります。

「脳内ワーキングメモリ」とは、脳の処理キャパシティのことです。英会話がうまくできない人のワーキングメモリの状態は、音声知覚95%、意味理解5%です。つまり、聞こえてきた英語の音を聞き取ることに、脳のリソースのほとんどを割いてしまっている状態です。

対して、理想的なワーキングメモリの状態は、音声知覚5%、意味理解95%です。音は意識せずに自然に聞き取れて、脳のリソースは意味を読み取ることに使われます。この状態を、音声知覚の自動化された状態と呼びます。

日本語での会話を想像してみてください。相手が発している音自体に意識を向けることはほとんどないのではないでしょうか。意識は、「何を言っているか(聞き取った文章の意味)」に向いているはずです。

これが英語となると、多くの人は音を聞き取ることに貴重な脳のリソースの大半を費やしてしまいます。これでは、肝心の「何を言っているのか」の理解に使うワーキングメモリが十分に確保できません。

一人目の男性客のように部分的にしか聞き取れないと感じる方は、この音声知覚の自動化できておらず、意味理解にワーキングメモリを割けていない状況だということです。

この音声知覚と意味理解に関しての詳しい解説や、段階別の勉強方法についてはこちらの記事をご覧ください。

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リスニング上達勉強法【基礎編】

ではここから、基礎編・初心者〜中級者編・上級者編に分け、それぞれレベル別で具体的な勉強法をご紹介していきます。
基礎編では、先ほど述べた音声知覚の自動化を促す際にポイントとなる「語彙力強化」と「音の変化4パターンの理解」の2つをご紹介します。

リスニング上達の基礎①:語彙力強化

まずは、聞こえた音声がどの単語なのか判断できるようにするため、基礎的な語彙数を増やしましょう。

単語・文法のバリエーションが乏しいと、聞こえてきた音声に該当する単語を引き出してくることができないので、

コナー

Did you make a ○※△*? I’m afraid we are ◎*?$ now. You might have to wait for □$%&  X&%#…?
(なんて言っていたんだろう…)

このように、部分的な音声知覚にとどまってしまい、意味理解ができない状態をつくってしまいます。

単語・文法学習により知識データベースを強化することで、聞こえた音声を瞬時に単語として置き換えられるようにしましょう!

単語の覚えた方のコツなどについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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リスニング上達の基礎②:音の変化4パターンの理解

次に、ネイティブの英語が聞き取りづらい最大の要因である音の変化を理解し、音に意識を向けなくても英語を知覚できるよう練習しましょう。

英単語は複数の組み合わせにより別の音に変化することがあります。これは、ネイティブがスムーズに話せるよう発音しやすい音に変えているためです。単語学習の時に覚えた発音と違う…と焦ることがないよう、聞き取るためのルールを知っておきましょう。

音の変化は大きく分けて4パターンあります。
実際に、4つを詳しく見ていきましょう。

①音の連結(リンキング)

子音で終わる単語の後ろに母音で始まる単語がある際に音が連結することを言います。

(例)
work at 〜 「ワーク アット」→「ワーカット」
far away 「ファー アウェイ」→「ファーラウェイ」
Nice to meet you. 「ナイス トゥ ミート ユー」→「ナイス トゥ ミーチュー」
Didn’t you 〜? 「ディドゥント ユー」→「ディドゥンチュー」
(※子音の後にyouが来る場合も例外としてリンキングが行われます。)

②音の消失(リダクション)

破裂音(p, b, k, g, t, d)で終わる単語の後ろに子音で始まる単語がきた時、破裂音(p, b, k, g, t, d)が消失することを言います。

(例)
last year 「ラスト イヤー」→「ラスィヤー」
good morning 「グッド モーニング」→「グッモーニン」

③フラップの t

単語の真ん中にある「t」の音が消えることがあります。母音+ t +母音の時には、t の音がダ行またはラ行に変化します。

(例)
water 「ウォーター」→「ウォラ」
better 「ベター」→「ベラ」

④弱形

弱形とは、機能語と呼ばれる語句が文中で非常に弱く発音されることを指します。
(※機能語:あまり意味のある情報を持たない単語。文法的な機能を果たす単語。)
文中のメインである情報(主語や形容詞など)を際立たせるため、機能語は「曖昧に」「弱く」「速く」発音されます。

(例)
I said that they cancelled the party.
私は、彼らがパーティーをキャンセルしたと言った。


下の単語を次のように発音している。

  • that 「ザット」→「ザッ」
  • the 「ザ」→「ダ」

機能語の例
(代名詞)I, my, me, that, which
(前置詞)at, in, of, from
(冠詞) a, an, the
(接続詞)and, or, but
(助動詞)do, can, must may, will
(Be動詞)be, am, was, been

音の変化に関して詳しい解説を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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リスニング上達勉強法【初級者〜中級者編】

次のレベルでは、実際に音声知覚の自動化意味理解を強化させる方法を知り、実践的な英会話を聞き取る耳を鍛えましょう。

初級〜中級者向け勉強法①:シャドーイング

シャドーイングは、冒頭でお伝えした音声知覚の自動化(聞こえた音声と同時に意味まで理解する状態)を創り出す一番効果的な勉強方法だと言われています。

シャドーイングは、何も見ずに英語音声を聞きながらそれと同じ音をそっくりそのまま、影(shadow)のように少し遅れて発音するトレーニングです。

聞こえた英語音声を瞬時にリピートするため、聞こえた音声とご自身が知る単語を素早く照合する力が身につきます。このように意図的にスピード感を持たせることで脳内に負荷をかけ、聞こえてきた音声と知識データベース内にある単語知識の照合スピードを速めることで、最終的には自動化を促します。

シャドーイングの正しいやり方

シャドーイングをする上で最も重要となるのが、音を忠実に真似することです。ネイティブ特有の「音の変化」や「イントネーション」を実際に自分の口で発音し、ネイティブの発音や抑揚を体感することで、ネイティブが発した音声をもとに知識データベースの単語と照合できるようになります。

①単語の意味を事前に確認する。
音声を忠実に再現・素早く照合することを念頭に置いているため、スクリプトをみてわからない単語は事前に意味を調べておきます。

②音声に合わせてスクリプトを読む
英語音声に合わせてスクリプトを読んでいきます。ご自身の復唱する音声を録音し、音源と比較してみることもおすすめです。発音や抑揚に違いがあればその都度スクリプトに印をつけ、比較することでネイティブの特徴を理解します。
(※初めからスクリプトなしのシャドーイングをしてしまうと、あやふやな部分を見逃してしまい、音声の自動化を効率的に行えなくなるので始めの内はスクリプトを読みましょう。)

③文章を復唱することに慣れてきたら、本格的にシャドーイングを行う。
何も見ずに英語音声を忠実に復唱していきます。1日に30〜50回程度を3日ほど繰り返し、完璧に復唱できるようになるまで同じ音声で練習します。
最終的に音声を聞き、発声と同時に「今何の単語を発しているか」音と単語の一致ができていれば、音声知覚の自動化が鍛えられたことになります。

以下の記事を参考にして、シャドーイングのトレーニングを進めてみてください。

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初級〜中級者向け勉強法②:多読

次に、意味理解のスピードを上げるのに最適な多読に挑戦してみましょう。

ここにきて、リスニング力を伸ばしたいのにリーディングをするんですか?と思われた方もいらっしゃるかと思います。

そもそも意味理解の強化というのは、聞こえてきた英語音声を素早く英語語順のまま理解することを指します。「多読」で培う英文を左から右へと意味を理解しながら読み進める力と、「ネイティブが発した英語」を聞こえてきた順に処理する力が同じであることから、多読を通して効率よくリスニング力をあげることができると言われています。

このトレーニングをする上で大切なことは、実際のリスニング環境を想定して行うことです。
実際にネイティブと会話する時に会話を巻き戻したり、知らない単語が出てきたときに一つひとつ辞書で調べるようなことはしませんよね。

つまり、多読をする際に「返り読みしない」「わからない単語は前後の文脈から推測する」を意識し、英語を一度で正確に捉える力を培いましょう。

多読の正しいやり方

①教材選択
多読の目的は、「大量のインプットをすることで、英語を左から右へと英語の語順で理解できるようになる」ことですので、教材の難易度としては、ある程度文字数があり、わからない単語がほぼ存在しないものを選びましょう!

少し優しいレベルの文章を大量に読むことで、難しい単語に気を取られることなく英語語順のまま理解する力を育成します。

②目標選定
英語の意味理解までのスピードを徐々にあげていくことが目的なので、1分間に何ワード読めるようになるか目標を立て、効果を可視化できるようにしましょう。(WPM=読んだ単語数 ÷ 読むのにかかった時間)
参考)WPM150: ネイティブのスピーチ / WPM200: ネイティブの日常会話

③実際に読む
時間を測りながら実際に文章を読み進めます。文章の7〜8割が理解できるスピードで読み進めると、英語の語順のまま意味を処理する力が効率的に身につきます。
(※英語の語順に慣れていない方も返り読みはせず、文章をかたまりごとに分けてスラッシュ(/)を入れながら読むチャンクリーディングから始めましょう!)

④目標の振り返り
文章を読む際に計測していた時間をもとに、返り読みせずにどの程度意味理解がスムーズに行われるようになったか振り返りましょう!

100万語分多読すると、英語の回路が定着しいわゆる英語脳が出来上がるといわれています。できるだけ多くの文章に触れ、意味理解の処理スピードを上げていきましょう!

Q. なぜ多聴ではなく多読なんですか?

A. 多聴をするとに意識がいってしまうため、意味理解の強化を促すことができません。一方多読は、英語の語順のまま早く理解する英語回路を鍛え、意味理解に意識をおく癖をつけることができます。

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リスニング上達勉強法【上級者編】

ここからは応用編になります。
英語の基礎が構築されている方(目安 TOEIC 800点以上)向けの勉強法になります。

ここでは、ネイティブ同士の速い英会話を聞いて理解までのスピードをより速くする勉強法をご紹介します。

挑戦してみたものの「英語が速すぎて聞き取ることができない」と少しでも感じた方は、効果の薄い大量のインプットになってしまう可能性が高いので、着実に力をつけるためにもシャドーイングや多読でリスニング上達を目指しましょう!

上級者向け勉強法①:映像・音声コンテンツでネイティブが使う英語に触れる

教材では学ぶことが難しい、”ネイティブが使う生きた表現”に触れることができます!

実践的な英会話のシーンに遭遇した際、教材に出てこない砕けた表現が使われないという確証はありません。また、教材で扱われる題材には偏りがあるため、幅広いシーンに対応すべく、映画やニュースなどのコンテンツを通し、生きた英語の習得をしていきましょう。

動画を視聴する際のポイント

  • まずは「日本語字幕」「英語音声」
  • 問題なければ「英語字幕」「英語音声」
  • 最終的には「英語音声」のみ

TED Talks

アプリ・YouTube上どちらからでも無料で動画が見れます。

幅広い分野のプレゼンテーションを見ることで、アカデミックな単語を身につけながらフォーマルな場面での生きた英語に触れられます。ビジネスシーンではどのような英語が使われるのか聞き取りの練習をしてみましょう!

英語スクリプトもみられるようになっているので、視聴するだけでなくシャドーイングまで挑戦してみることをおすすめします。

TED

TED

TED Conferences LLC無料posted withアプリーチ

洋画・ドラマ

生きた英語に触れるという意味では、一番おすすめなのが洋画やドラマです。ネイティブによる話の展開やスピード感を一番リアルに体感できます。

日常シーンからビジネスシーンまで幅広い場面において、ネイティブが実際に使っている表現や流行っているスラングにも触れられます。

リスニングの効果を実感したい方は、視覚に頼りすぎないよう、お気に入りの場面や少し長めのセリフをシャドーイングしてみたり、会話の中での「音の変化」や使われている単語に意識をおきながら見ることをおすすめします!

上級者向け勉強法②:オンライン英会話による実践的なコミュニケーション

コミュニケーションを取る際、相手の言っていることが正しく理解できなければ、上手な受け答えもできないでしょう。リスニングは英語でのコミュニケーションを図る上で最も重要なスキルと言っても過言ではありません。

実際に目の前の人と会話をしてみて、教材だけでは気づけなかった「音の変化」や抑揚に慣れ、速度の速い実践的なリスニングに挑戦してみましょう。

オンライン英会話の練習ではネイティブが5W1H(Who, When, Where, What, Why, How)で話を振ってくれることが多いので、初めのうちは文頭をしっかり聞き取ることで、文脈を理解し適切な返答ができるよう心がけてみましょう!

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この記事を読んでくださっている方には、着実にリスニング力を上達させてほしいので、ここではあえて非効率的な勉強方法もご紹介します。

間違ったリスニング勉強法①:教材の聴き流し

レベルに合っていても、聴き流しているだけでは残念ながらリスニングはできないままです。
冒頭でお伝えした、脳内ワーキングメモリの話を思い出してみてください。

音を意識しているだけでは、意味理解に繋がらないとお伝えしました。

「聞くだけ」や「睡眠中」英語が聞き取れるようになる学習方法などもありますが、聴き流すだけでは意味のない大量のインプットを行うことになってしまうため、残念ながら効率よくありません。

間違ったリスニング勉強法②:洋楽

洋楽を使った学習は、勉強の仕方によっては注意が必要になります。メリット・デメリットを理解した上で効率よく学習しましょう!

洋楽を使った学習のメリットは、①取り掛かりのハードルが低い ②自然と英語フレーズの習得ができることです。シャドーイングのように、教材を用意したり時間をある程度確保して取り組む必要がありません。聞いていると思わず口ずさんでしまうように、どなたでも簡単に取り組めるのででおすすめです。聞こえた歌詞を発音することで、歌詞中に出てくる英語フレーズを覚えることも出来ます。

英語学習の第一歩を踏み出す方にとっては、抵抗なく楽しく始められるトレーニングだと思うので、英語を学びたいと思われている方はぜひ好きな洋楽をきっかけに勉強を始めることをおすすめします!

一方デメリットは、洋画のように会話中の音の変化や抑揚、日々使われる英会話に慣れることが出来ないことです。洋楽はリズムに合わせて抑揚がついていたり、歌詞で韻を踏むためにスラングが多く使われているため、日常的に使われる英会話に慣れるトレーニングとしては適しているとは言えません。

実践的な英会話の上達を試みる方は、モチベーション維持程度に洋楽を活用していただくことをおすすめします。

リスニング上達勉強法【メンタル編】

とはいえ、実践的なリスニング力上達までの道のりは決して楽ではありません。

長期的に身についていくものなので、楽しく身につけモチベーションを保つことも大切です。
第二言語習得の研究に大きく携わる言語学者のスティーブン・クラッシェン氏によると、同じ勉強をしていても、モチベーションがあり自信がある者と反対に不安が大きい者では習得のスピードに大きく差が生じると言われています。

仮設なので賛否両論ありますが、「失敗したくない」という不安な気持ちで完璧な英語にこだわっているよりも能動的に挑戦し間違いから学びを得る方が上達するというのです。
リスニングにおいても、初めから全て正確に聞き取ろうとしなくていいのです。まずは話の大枠を理解できるようになり、「ちょっと聞き取れるようになってきた」という自信を保ちつつ少しずつ文章全体を聞き取れるようになるのが効率的です。

またモチベーションを保つという意味では、たまに気分転換として洋画や洋楽を活用し、リスニング練習するのも一手でしょう。
毎日コツコツ学習していると、ある日突然考えなくても英語が聞き取れるようになる時が必ず来るので、諦めることなくぜひ努力し続けてください!

参考文献
Krashen, Stephen D. (1982) Principles and Practice in Second Language Acquisition. <https://www.researchgate.net/publication/242431410_Principles_and_Practice_in_Second_Language_Acquisition>2021年4月7日アクセス

実践的なリスニング力をつける勉強法まとめ

ここまで、ネイティブの英語が聞き取れるようになるための勉強法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

試験のリスニングとは異なり、実用的な英会話を聞き取れるようになるためには、繰り返し学習する中でネイティブの発音やスピードに体感で慣れていくことが重要です。

ぜひ、今回ご紹介した勉強方法の中からご自身のレベルに合った方法を見つけ、実践してみてください!

とはいえ、自分一人で英語学習をするのはなかなか難しいと思います。特に先ほど説明したシャドーイングは、効率的にリスニング力を向上させる勉強法である一方で、一人で取り組むには難しい部分も多いです。

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Maho|監修者
カリキュラム責任者
慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒。新卒で航空会社に入社し、CAとして国内線・国際線に3年間乗務。その後、海外で生活しながら本格的に英語を学びたいという想いから、夢だった大学院留学を決意。オーストラリアに渡り、応用言語学・英語教授法(TESOL)修士号を取得。株式会社プログリットで英語コンサルタントを経て、現在はカリキュラム責任者としてプログリットのカリキュラム開発を行う。
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