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TOEICリスニングの満点は495点!取得に向けたコツを解説

TOEICの受験を検討している方や、受験に向けて勉強している方のなかには、「TOEICのリスニングのスコアが上がらない」「いつかリスニングで満点を取りたい」と考えている方もいるでしょう。リスニングのスコアを上げるためには、英語を聞き取るための仕組みを知ったうえで対策するのが効果的です。

本記事では、TOEICにおけるリスニングの問題構成やスコアの算出方法に加え、満点を取るためのコツをご紹介します。リスニングのスコアをアップさせ、少しでも満点に近づけたいという方はぜひ参考にしてみてください。

もくじ

TOEICリスニングの満点は495点

ここでは、TOEICにおけるリスニングの問題構成や満点を取るために必要な正解数、リスニングで満点を取ることのすごさについて見ていきましょう。

リスニングの問題構成

TOEICのリスニングセクションは、以下4つのPartから構成されています。

スクロールできます
Part問題数問題形式
Part 16問写真描写問題(1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。もっとも的確に描写しているものを選んでマークする。)
Part 225問応答問題(1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対してもっともふさわしい答えを選んでマークする。)
Part 339問会話問題(2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。会話は印刷されていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された3つの設問とそれに対する解答を読み、もっとも適当な解答を選んでマークする。設問は放送される。問題用紙に図などが印刷されており、情報を関連づけて解答する設問もある。 )
Part 430問説明文問題(アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。ミニトークは印刷されていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された3つの設問とその解答を読み、もっとも適当な解答を選んでマークする。設問は放送される。問題用紙に図などが印刷されており、情報を関連づけて解答する設問もある。)

参考:ETS TOEIC「テストの形式と構成

全問正解が必要なわけではない

TOEICスコアの詳しい採点方法は公開されていませんが、実はすべての問題に正解しなくても満点を取れる可能性があります。

TOEICにおけるリスニングのスコアは、5〜495点の5点刻みで結果が出ます。ただし、1問〇点といった配点ではなく、統計処理によって算出された換算点になるのが特徴です。統計処理を実施しているのは、試験ごとの難易度のバラつきによるスコアのブレを少なくするための工夫だと考えられます。

一概に「〇問以上正解すれば満点」とはいえないものの、一部の問題が不正解だったからといって確実にスコアが下がるというわけではないのです。TOEICのリスニングで満点を取得するのは難易度は高いものの、不可能というわけではありません。

リスニング満点のすごさとは?

TOEICのリスニングで満点を取ることは、どの程度すごいことなのでしょうか。

IIBC「TOEIC® Listening & Reading Test レベル別評価の一覧表」によると、リスニングで375~495点を取得した方は以下のようなレベルにあるとされています(一部抜粋)。

  • 短い会話において、応答が間接的だったり、または簡単に予測できないようなものであっても、幅広い語彙(あまり使われない語彙、あるいは様々なトピックで用いられる語彙)を使用した話の主旨、目的、基本的な文脈が推測できる。
  • 長い聴解文において、幅広く語彙が使用されていても、話の主旨、目的、基本的な文脈が推測できる。情報の繰り返しや言い換えがなかったり、広い範囲にわたって情報を関連付ける必要があるときでも、同じことができる。

情報が少なかったり幅広い語彙が使用されていたりするケースでも、会話内容を理解できるレベルだといえます。

なお、2023年8月20日午後実施分の公開テストにおけるスコア分布を見ると、リスニングにおいて475点以上を取得したのは全体の5.1%となっています。満点取得者となるとさらに少なく、ごくわずかな人数だといえるでしょう。

TOEICのリスニングで満点を取るコツ

ここでは、TOEICのリスニングで満点を取るコツとして、以下4つのポイントをご紹介します。

  • 出題形式に慣れる
  • ボキャブラリーを強化する
  • 英語を大量にインプットする
  • 多様な発音に慣れる

出題形式に慣れる

出題パターンに慣れることは、TOEIC対策において不可欠だといえます。まずは出題パターンを頭に入れるため、前述のPart1からPart4までの各セクションで出題される内容を把握しましょう。そのうえで、満点取得のためには自分の苦手分野を徹底的に対策し、取りこぼしをなくすことが重要です。

また、各Partごとの対策も練っておきましょう。例えば、Part3やPart4では問題文をあらかじめ読んでおき、聞くべきポイントを絞ったうえで問題を解くことで得点アップにつなげている方もいます。模試や問題集を通じて、自分なりの解き方を見つけておきましょう。

ボキャブラリーを強化する

リスニングスキルを向上させるには、ボキャブラリーも強化する必要があります。TOEICのリスニングでは、1度しか流れない音声を正確にキャッチし、意味を理解する力が求められます。語彙力がなければ、聞き慣れない単語に遭遇するたびに思考が停止することとなり、正解にたどり着くのは困難になるでしょう。

TOEICでは、ビジネス関連の言葉を中心として特定の語彙がよく使用されます。リスニングで満点を取るには、TOEIC対策用の単語帳を1冊はマスターしておきたいところです。ただし、文字で見て「知っている」というレベルでは足りません。単語を覚える際は発音も一緒にインプットすることで、リスニングに対応できる語彙力を身につけることが重要です。

英語を大量にインプットする

日頃から英語を大量にインプットすることも、リスニングスキルを向上させる上できわめて重要になります。英語を大量に聴くことで、文章構造や音声変化などのさまざまな英語のパターンが脳内に蓄積されます。すると、無意識にそれらのパターンを脳が処理できる状態になり、「内容の理解」に集中できるようになるのです。

リスニング対策だからといって聞いてばかりではなく、英語の発音やリズムを実際に声に出して定着させることが重要です。個々の単語の発音だけでなく、それらがつながって発生する「リンキング」や「リダクション」といった音声変化のパターンも練習しましょう。自分で発音できるレベルまで落とし込むことで、スムーズな聞き取りが可能になります。

多様な発音に慣れる

TOEICのリスニング問題では、アメリカのほかイギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドといった英語圏のさまざまなアクセントが登場します。

例えば、日本人にも馴染みのある「schedule」はアメリカ英語では「スケジュール」のような発音ですが、イギリス英語では「シェジュール」のような発音になります。簡単な単語でさえも、発音の違いを知らないとリスニング問題で苦戦することになるのです。

普段から多様なアクセントの英語に触れることで、試験本番で慌てることがなくなるはずです。

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音声知覚と意味理解

リスニングは、英語の音声を正しくキャッチする「音声知覚」、聞いた内容を正しく理解する「意味理解」という2つのステップで成り立ちます。それぞれの役割を詳しく見ていきましょう。

音声知覚とは

「音声知覚」とは、その名の通り耳から入ってきた英語の音声を正しく知覚するプロセスのことです。

日本語と英語の発音には、そもそも大きな違いがあります。英語の発音やリズムに慣れていないと、聞いた音を瞬時に認識することは難しいでしょう。「『今のはLだったのか、それともRだったのか』などと考えているうちに内容がわからなくなる」という状態は、英語学習者なら1度は経験しているはずです。これは、「音声知覚」に脳のワーキングメモリの大部分を割いており、結果として「意味理解」が追い付かなくなっている状態だといえます。

リスニング力アップのためには、音声知覚を無意識に処理できるレベルまで自動化することが重要です。英語の発音やリズムを脳に定着させ、スムーズに音声をキャッチできるようになれば、意味理解に脳のワーキングメモリを割けるため、リスニングの精度が向上するのです。

意味理解とは

「意味理解」は、「音声知覚」でキャッチした英語の音声をもとに内容を理解するプロセスです。リスニングにおいては、聞き取った単語の意味を把握していることはもちろん、英語の語順通りに文章構造を把握しながら理解することが求められます。

ただし、単語や文法といった基礎知識があり、英語を語順通りに理解する力があれば「意味理解」はスムーズに行えるはずです。日本人の英語学習者にとっては、やはり「音声知覚」を自動的に処理できるかどうかがカギを握るといえるでしょう。

「音声知覚」を自動化し、脳のワーキングメモリの大部分を「意味理解」に割ける状態であれば、余裕を持ってリスニング問題に対応できます。

シャドーイングが効果的

英語の音声を無意識レベルで知覚したり、聞き取った文章を語順通りに理解したりするには、日頃から英語を大量にインプットすることが大切です。ただし、英語をただ聞き続けるだけでは英語特有の発音やリズムは身につきません。リスニングにおける「音声知覚」「意味理解」という2つのプロセスをスムーズに行うためには、シャドーイングに取り組むのがおすすめです。

「シャドーイング」とは、聞き取った音声をもとに少し遅れる形でマネをする学習法で、特にリスニング力の向上に効果的とされています。聞いた直後にマネをすることで英語の発音やリズムが身につきやすいため、繰り返すことで無意識に音声を知覚する力が身につくはずです。

またシャドーイングに取り組む過程では、聞こえた語順で英語を理解することも求められるため、「意味理解」の能力も自然と強化されます。リーディングではつい返り読みをしてしまうという方でも、シャドーイングなら語順通りに理解するしかないため、英文を前から順に理解するクセが身につくのです。

シャドーイングについての記事はこちら。

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TOEICのリスニング対策でやりがちな失敗

ここでは、TOEICのリスニング対策に取り組む方がやりがちな失敗パターンとして、以下の3点をご紹介します。

  • 単語・文法を疎かにしている
  • 発音を学ばない
  • 音声を聞き流している

遠回りな学習にならないよう、注意点を押さえておきましょう。

単語・文法を疎かにしている

「TOEICの対策だから」といきなり問題を解こうとし、単語・文法を疎かにしてしまうケースです。単語と文法の知識はリスニングのなかの「意味理解」を担う重要な知識です。また、リスニングだけでなくリーディングにおいても不可欠であり、英語力全体を支えるベースの知識だといえるでしょう。

TOEICのリスニングで満点を目指すなら、中学・高校レベルの単語や文法は確実にマスターしておくべきです。注意したいのは、単語や文法をただ「知っている」だけではリスニング問題で正解するのは難しいという点です。聞いた瞬間に理解し、無意識に処理できるレベルになるまで繰り返し触れるよう意識しましょう。

発音を学ばない

発音を学ばないことも、TOEICのリスニング対策をする方によくある失敗の1つです。学校教育では本格的な発音トレーニングを行わないことが多いため、TOEIC対策を始める際に発音を軽視してしまうのも仕方がないかもしれません。しかし、英語のリスニングスキル向上において、一定の発音の理解は重要な役割を果たします。

たしかに、TOEICのListening & Reading Testにはスピーキングの科目がないため、自身の発音が問われることはありません。それでも、発音の理解を深めることで英語の音やリズムに慣れ、結果的に英語を聞き取りやすくなるのです。ネイティブのような発音を目指す必要はありませんが、前述のシャドーイングなどを通して英語を自分の口から発するトレーニングを取り入れるとよいでしょう。

音声を聞き流している

リスニング対策というと、音声をただ聞き流す学習をしてしまう方もいます。しかし、音声を正確に知覚し、内容も理解できている状態でなければ、どれだけ聞き続けても大きな成果は期待できないでしょう。内容を把握したうえで音声を何度も聞き、声に出してマネすることで脳に刷り込んでいく作業が重要です。

音声や内容を正しく理解するには、やはり聞き取った音声をマネする「シャドーイング」などの学習法がよいでしょう。繰り返しシャドーイングを行った音源であれば、発音や音声変化のパターンをしっかりと理解し、内容も把握しているはずです。脳内に蓄積されている英語のパターンが増えれば、TOEICのリスニング問題も余裕を持って対応できるようになります。

TOEICリスニングの満点対策まとめ

本記事では、TOEICにおけるリスニングの問題構成やスコアの算出方法に加え、満点を取るためのコツをご紹介しました。TOEICのリスニングで満点を取るためには、日頃から英語を大量にインプットし、「音声知覚」と「意味理解」のスキルを向上させることが重要です。

そのうえでTOEICの試験形式や頻出語彙を意識した対策をすれば、リスニングのスコアは着実に向上していくはずです。TOEICのリスニングで満点を取るといっても、全問正解する必要はないため、難易度は高いものの不可能な目標というわけではありません。

リスニング力アップに効果的なトレーニングとしては、記事内でもご紹介した「シャドーイング」が挙げられます。しかし、自分ではうまくできているのか判断しづらいという難しさもあります。より効率的かつ着実に英語を身につけたいなら、語学学習のプロによるコーチングがおすすめです。自分に合った勉強方法の選定や学習計画の作成、定期的な成果チェックなど、学習の習慣化や効率化につながるサポートが受けられます。

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