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WPMを意識した音読トレーニングで英語力向上!効果や方法を解説

「もっと英語が速く読めるようになりたい」と考えたことはないでしょうか。一定速度以上でのリーディング能力は、TOEICで高得点を取るためにも必須です。

では、その「一定速度」とは一体どの程度なのでしょうか。この記事では、英語を読む速度を表すWPMという指標をご紹介します。

WPMは、ただ現在の実力を測るだけでなく、英語力向上のための効果的なトレーニングにも活用できます。試験を受けなくても自宅で気軽に測定できる指標です。ぜひ最後まで読んでWPMをトレーニングツールとして使いこなせるようになってください。

もくじ

WPMとは

はじめに、WPMとはそもそもどういったものなのかを解説します。測定方法もお伝えするので、まずはご自身のWPMを算出してみましょう。

WPMの意味

WPMとはword per minuteの略で、1分間に読めるワード(単語)数のことです。英語を読む速さの指標として広く知られています。黙読、音読どちらでも使えます。

例えば、WPM80の場合は1分間に80単語読めることを意味します。WPM250なら1分間に250単語です。

つまり、WPMが高いほど速く英語を読むことができるということです。

WPMを活用すると、どのくらいの速度で英語の文章読解ができるのかがわかりますこの点に着目して学習することで、英語力の向上を目指せるのです。

WPMの測定・計算方法

WPMの測定には、まずは計測に使う文章を用意します。指定の教材などはなく、任意の英文で構いません。ただし、特定の種類・分野の文章を読むスピードを測りたい場合は、それに合わせた文章を用意しましょう。

英文を用意して単語数を数え、読むのにかかる時間を測ればWPMを算出できます。計算式は以下の通りです。

WPM = 文章の単語総数 ÷ 読むのにかかった時間

紙の本の場合は、その本の平均的な単語数である行を選んでその行の単語数を数え、読む文章の行数をかけて単語数を求めます。

ネイティブ英語の聞き取りをできるようになるためのコツをご紹介してきましたが、これらを自力で対策するのは難しいです。

(例)

8単語 × 20行 = 160単語

Webの文章の場合は、単語数をカウントしてくれるサイトにコピペすれば簡単に算出できます。例えば、Word Counter英語文章の単語数カウントなどがあります。

WPM測定の際の注意点

ご説明した方法でWPMは簡単に算出できますが、WPMをリーディング能力の成長度の測定に活用する場合には注意が必要です。

同じ単語数の文章でも、難易度や語彙レベル、内容への精通度によって読む速度は変わります。例えば、医学の知見がない人が医学書を読むには、身近なニュース記事を読むより時間がかかります。

また、文字の大きさや密度、文章の幅(本や画面のサイズ)も読む速度に影響を与えます。例えば、老眼であれば小さい文字を読むのには時間がかかるでしょう。

もしWPMを成長度の測定に使いたい場合は、測定値がこれらの要素に左右されないように文章のジャンル、難易度、媒体などをなるべく揃えるように意識してみてください。

ネイティブと日本人のWPMの平均

ネイティブの平均はWPM200〜250だと言われています。一方、日本人の平均はWPM80〜100程度です。つまり、ネイティブの1/2〜1/3程度のスピードしかありません。

この数字から、ネイティブ並みの速度で英文を読めるようになりたい場合、WPM200を目指してトレーニングすれば良いことがわかります。

英語学習においては目標設定から逆算して学習計画を立てるのが大切なため、ぜひ目標は決めておいてください。

また、例えば目標がTOEICで高得点を取ることである場合、一般的に時間内に解き終わるために必要だと言われているWPM150はクリアすることを目指すと良いでしょう。

シャドーイングと音読トレーニングのすすめ

もし英語力を効率的にアップさせたいのであれば、シャドーイングと音読トレーニングに取り組むのがおすすめです。

頭の中では英語を聞き取る際、音を聞いてどの単語かを脳が知覚する「音声知覚」を経て、さらに文章としてその内容を理解する「意味理解」のプロセスが行われます。そこでシャドーイングは音声知覚を頭の中で自動化するトレーニングとなり、WPMを意識した音読トレーニングは意味理解を素早く行うためのトレーニングとなります。そのため、どちらもリスニング力の向上に貢献します。また、意味理解が素早くできるようになればリーディング力のアップも同時に見込めます。

音声知覚を向上するシャドーイング

音声知覚の向上にはシャドーイングが効果的です。シャドーイングの概要や効果について詳しく見ていきましょう。

シャドーイングとは

シャドーイングとは、聞こえてくる音声に影のようについて発音するトレーニング方法です。耳で聞こえた音を、1〜2語遅れて発音します。

発音、イントネーションやリズムを真似ることで、自然な英語の流れや音を身につけることができます。同時通訳者の訓練としても知られており、特にリスニング力アップのトレーニングとして有名です。

聞こえた音を素早く正確に処理するリスニング力を向上するだけでなく、正しい発音やイントネーションでの発話能力が鍛えられることから、スピーキングの能力の向上にも役立つ練習方法です。

シャドーイングの効果

シャドーイングは音声知覚の自動化に役立ちます。音声知覚というのは、聞こえた音を単語や文章として認識する脳内処理のことです。

日本人であれば日本語の音声知覚にほとんど力を注いでいません。「相手が何を言っているのか」と意味の理解に集中はしても、「何という言葉を発しているだろうか」と聞こえてくる単語や文章自体を把握することに注力することはあまりないからです。

一方、英語となると、多くの人が「どんな音、単語が聞こえるか」を聞き取ることに貴重な脳のリソースの多くを割いてしまいます。そうすると、本来重要な意味理解のためのリソースが足りなくなります。

つまり、音声知覚の能力をアップさせることが、リスニング力の向上につながります。そのための効果的な訓練がシャドーイングなのです。

意味理解を向上する音読トレーニング

意味理解の向上には、音読トレーニングが効果的です。まずはその概要と得られる効果、なぜ意味理解の向上に役立つのかを把握しましょう。

音読トレーニングとは

音読トレーニングとは、英語の文章を声に出して発音するトレーニングです。ただし、単に読むだけではなく英文の意味を頭の中で思い浮かべながら音読するようにしましょう。

なぜ音読が意味理解の向上に役立つのかというと、黙読と違って音読は前から順に読んでいくしかなく、後ろから訳す癖をなくせるためです。音読では読み上げる順番、つまり英語の順番で意味を理解していくしかありません。

声に出すことで返り読みができなくなり、英語の語順のまま意味を理解する癖をつけるのに役立つのです。

音読トレーニングの効果

音読トレーニングは、読んだり聞いたりした英語の意味を把握する意味理解の力の向上に役立ちます。英語の順で意味を理解できるようにならなければ、一定以上の英語力向上は期待できません。

英語の順番で理解できるようになると、リスニング(音声知覚→意味理解)もリーディング(文字知覚→意味理解)もどちらも伸ばせます。特にリスニングにおいては、聞こえてくる順に理解できる能力を鍛えることが欠かせません。

音読の際は、自分が理解できる最高スピードで読むのがポイントです。速すぎても遅すぎてもいけません。この音読トレーニングの成長を可視化するのに、WPMは効果的な指標だと言えます。

目標目安はWPM150

リスニング、スピーキングとも、目指す目安はWPM150です。これは、仕事で英語を使う場面において、十分な速度でリーディングを行えるレベルです。また、通常レベルのリスニングに問題はありません。

WPMのレベル目安は、TOEICのリスニング問題が平均するとWPM150、ビジネスのネイティブ会議レベルでWPM180以上だと言われています。つまり、TOEICのリーディングを時間内に解き終えるためには、最低WPM150までリーディング速度を上げる必要があります。

WPMを測れる「プログリットスピーチチェッカー」

WPMの測定には「プログリットスピーチチェッカー」の活用がおすすめです。LINEの録音機能を使って英語の音声を送ると、自動的に文字起こしされてWPMが測定されます。また、SPM(Sentences Per Minute=1分当たりの文章数)も同時に測定できます。

自身で文字数のカウントと計算をすることなく手軽にLINEを使ってWPMを把握できる便利なサービスです。また、測定したWPMやSPMは記録されるため、成長の可視化ができます。

プログリット受講生、卒業生、受講予定者を対象とした無料サービスです。サービスは、受講中だけでなく、受講後にも英語力アップに役立つツールが使えるのがプログリットの特徴です。プログリットを受講していない人で今すぐにWPMを測りたい場合は、次に紹介する教材がおすすめです。

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WPMを測りやすいおすすめ教材

WPMを測りやすいおすすめの教材は『TOEIC L & R TEST 読解特急2 スピード強化編 』です。

この教材にはTOEICの予想問題が30問収録されています。

WPMを測るのにおすすめの理由は、1つの文章に使われている単語数が明記されていることです。また、収録されている音源の読み上げスピードがWPM150で、目標スピードが体感として理解しやすくなっています。

最低でも3回繰り返すことを想定した作りとなっており、書き込み式のグラフもついているため、成長を可視化することができます。

レベルの目安としては、TOEIC800点以下の人におすすめの教材です。

効果的な音読トレーニングの方法

音読トレーニングは以下のステップで行うのが効果的です。『TOEIC L & R TEST 読解特急2 スピード強化編 』を使う場合で解説します。

  1. 本番試験と同様の気持ちで問題を解く。この時、文章を読むのにかかった時間を計っておきWPMを算出する。

『TOEIC L & R TEST 読解特急2 スピード強化編 』以外の文章で行う場合、任意の文章を読む(黙読)のにかかった時間を計り、WPMを算出する。この時、辞書は使わず、意味を理解しながらできるだけ速く読む。

  1. 文中のわからない単語や文法的に曖昧なところなどを調べて文章全体を理解する。
  2. 音読を30回行う。
  3. できるだけ速く文章を黙読してWPMを算出する。
  4. トレーニング前後のWPMを記録する。

ポイントは、音読の際に、自分が理解できる最高スピードで読むことです。意味が理解できないほど速すぎるのも、逆にゆっくりすぎるのもNGです。

1〜5の手順ができたら、次の文章に取り掛かりましょう。

トレーニングを繰り返す中で、WPMの計算は思った以上に煩わしく感じる作業です。このステップが億劫となり、トレーニングを辞めてしまいかねません。継続において気軽さというのは想像以上に大切です。

先ほどご紹介した「プログリットスピーチチェッカー」なら、英語力アップに必要なことにだけ集中できるため効率的に学習を進めることができます。

効果的なシャドーイングの方法

シャドーイングの効果を最大限に引き出すために重要なポイントは2つあります。

  1. 1つの教材(文章)を100回以上繰り返す
  2. 自分の声を録音して確認と改善を行う

音声知覚の自動化には、1つの音源をイントネーションやアクセントを含めて完全コピーを目指す必要があります。これには、10回20回では足りません。

また、完成度を高めるには自身の発音を確認して修正を繰り返す必要があります。チェックの際には、英語の音の変化についても対応できているかどうかチェックしてみてください。

シャドーイングの教材は、音声とスクリプトの付いている英文を選びましょう。教材にWPMが記載されている場合、自身のレベル+20の教材がおすすめです

自身のレベルがわからないという人は、目安として英語学習初心者はWPM110〜、上級者はWPM180〜の教材を選ぶと良いでしょう。

シャドーイングのやり方をさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事も読んでみてください。

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リーディング学習がどうしても続かない方へ

シャドーイングや音読をはじめとした英語学習のあるあるとして、なかなか学習が続かないということが挙げられます。

何度も同じ文を繰り返すことに飽きる場合や、英語学習の伸びを感じられないのでモチベーションの維持が難しい場合など。

これらを乗り越えて、学習を習慣化するコツはあるのでしょうか。

習慣化の3ステップを取り入れる

プログリットでは、行動経済学の観点から、学習の習慣化に対して3つのステップを提唱しています。具体的に、以下の三つを繰り返し行うことが求められます。

  • トリガー(=行動が生じるきっかけ)
  • 行動(=目標とする行動)
  • 報酬(=行動によって得られるもの)


「トリガー」とは行動が生じるきっかけで、日常の小さな習慣や特定の場所・時間がこれに該当します。次に「行動」目標とされる具体的な行為であり、心理的・物理的・知識的な障壁が少ないほど、特定の行動を継続させやすくなります。「報酬」行動を続ける動機付けとなるもので、直接的かつ多面的な報酬が効果的です。これらのステップを学習に適用することで、習慣化を促進し、より効率的に目標を達成することができます。

この「習慣化の3ステップ」に関して、この記事では詳しく解説をしております。具体的に3ステップを英語学習の継続にどう繋げるかを知りたい方はこちらの記事をご確認ください。

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WPM150を目標にトレーニングをしよう

ここまでお伝えしたように、まずはWPM150を目指してトレーニングすることをおすすめします。

WPMを測るには文字数のカウントや時間の計測が必要ですが、プログリットが開発したサービス「プログリットスピーチチェッカー」を活用すれば、この手間をなくすことができます。

興味のある方は、まずは英語学習のプロから自身の英語レベルを教えてもらい60分間学習のアドバイスをもらえる無料カウンセリングにお申し込みください。

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Maho|監修者
カリキュラム責任者
慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒。新卒で航空会社に入社し、CAとして国内線・国際線に3年間乗務。その後、海外で生活しながら本格的に英語を学びたいという想いから、夢だった大学院留学を決意。オーストラリアに渡り、応用言語学・英語教授法(TESOL)修士号を取得。株式会社プログリットで英語コンサルタントを経て、現在はカリキュラム責任者としてプログリットのカリキュラム開発を行う。
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