「英語のリスニング、全然聞き取れない！どうすればいいの？」
このような悩みを抱えている方はいませんか？
結論から申し上げると、リスニングで英語が聞き取れないのは「音声知覚」と「意味理解」のどちらかに問題があるからです。そして、それぞれの克服に必要なトレーニング法は異なります。
つまり、英語のリスニングが聞き取れない状態を脱するためには、自分が「音声知覚」と「意味理解」のどちらでつまずいているのかを特定し、それを克服するのに最適な方法で英語の学習に取り組むことが必要です。
本記事では、英語が聞き取れない原因とおすすめの勉強法、そしてリスニングのNG勉強法について詳しく解説します。
読み終わる頃には、自分が英語を聞き取れない理由だけでなく、効果的な学習法も明確になるでしょう。
結果として、短期間で効率的にリスニング力を向上できるようになるはずです。
英語のリスニングが苦手な方は、ぜひ参考にしてください。
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【結論】リスニングで英語が聞き取れないのは、「音声知覚」と「意味理解」のどちらかに問題があるから
結論から申し上げると、リスニングで英語が聞き取れないのは、「音声知覚」と「意味理解」のいずれかに問題があるからです。
下記は、私たちプログリットが提唱する「英会話の5ステップ」です。
この5ステップの中で「リスニング」に該当するのは「音声知覚」と「意味理解」で、それぞれの段階の特徴は下記の通りです。
| リスニングのステップ | 内容・特徴 |
| 音声知覚 | 英語の音声を聞いて、聞こえてきた単語やフレーズを認識する段階例：“give up”と聞いて、”give up”と言われていることが理解できる |
| 意味理解 | 聞こえてきた英語の単語やフレーズ、そして聞こえてきた英文の意味を理解する段階例：”give up”と聞いて、「諦める」という意味であることが理解できる |
「英語が聞き取れない」あるいは「リスニングが苦手である」という人は、「音声知覚」か「意味理解」のどちらかに問題があります。
そして、「音声知覚」と「意味理解」それぞれのステップで、克服するために効果的な学習法が異なるので注意が必要です。
つまり、英語が聞き取れるようになるためには、自分がどのステップでつまずいているのか特定し、その苦手なステップに合わせて最適なトレーニングで学習することが求められます。
英会話の5ステップについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
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リスニングで英語が聞き取れない主な原因
前章では、リスニングで英語が聞き取れない原因が「音声知覚」と「意味理解」のいずれかに問題があることを説明しましたが、それぞれのステップができていない原因は下記の通りです。
| 苦手なステップ | 英語が聞き取れない原因 |
| 音声知覚の場合 | ・語彙や英文法などの基礎知識が不足しているから・英語特有の音の理解が不足しているから |
| 意味理解の場合 | ・脳内の英文処理スピードが遅いから・会話の背景知識が不足しているから |
本章では、それぞれの原因について詳しく解説します。
これを読むことで、ご自身がどのステップでつまずいているか明確になるでしょう。
「音声知覚」の場合
「音声知覚」ができないのは、主に下記の2つが原因です。
- 語彙や英文法などの基礎知識が不足しているから
- 英語特有の音の理解が不足しているから
それぞれの原因について詳しく解説します。
語彙や英文法などの基礎知識が不足しているから
語彙や英文法などの基礎知識が不足していると、音声知覚ができません。
基本的な英文法や英単語が十分でないと、耳に入ってくる英語が「雑音」のように感じられます。
例えば、”Jane has been to Paris.”という英文を聞いたときに、現在完了形の経験用法であることが分からないと意味が理解できません。また、知らない単語が多いと、聞き取れる音の割合が減り、内容の理解が難しくなります。
聞き取れなかった英語の音声をスクリプトで確認しても、意味や内容が理解できない場合は、「語彙や英文法などの基礎知識が不足している」ことが原因で英語の音声が聞き取れないのです。
英語特有の音の理解が不足しているから
英語には、下記のような音声変化があり、これらの知識が不足していると耳に入ってくる英語を単語として認識できません。
| 英語の音声変化 | 特徴 |
| リンキング / リエゾン | 2つ以上の単語を繋げて読むこと例：”get up”を「ゲット アップ」ではなく、「ゲラップ」と発音する |
| リダクション | 単語内にある音が発音されなくなること例：”kindness”を「カインドネス」ではなく、「カインネス」と発音する |
| フラッピング | 単語の中の”t”が”r”や”d”の音に変化すること例：”water”を「ウォーター」ではなく「ワラー」と発音する |
| アシミレーション | t / d / s / zの後に”y”が続くと「チュ」や「ジュ」と、スペルと異なる音に変わること例：“What are you”を「ワット アー ユー」ではなく、「ワッチャ」と発音する |
| 弱形 | 冠詞や前置詞など英文の中で重要度が低い単語を弱く発音すること |
例えば、”What are you doing?”は、本来であれば「ワット アー ユー ドゥーイング」と読まれるはずですが、ネイティブスピーカーが話すと「ワッチャドゥーイン？」と聞こえます。
英語の音声変化のルールを知らないと、相手が何を言っているのか単語レベルでも理解できません。
スクリプトを読めば英文の意味や内容が分かるにも関わらず、リスニングになると聞き取れないという人は、英語特有の音の理解が不足しているからです。
「意味理解」の場合
つづいて「意味理解」ができない主な原因は下記の通りです。
- 脳内の英文処理スピードが遅いから
- 会話の背景知識が不足しているから
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
脳内の英文処理スピードが遅いから
リスニング中に、「何となく単語は聞き取れるけど、意味が追いつかない」という人は、脳内の英文処理スピードが遅いことに原因があります。
リスニングでは、聞き取った音声を瞬時に意味として理解する「処理スピード」の速さが重要です。文法構造を理解するのに時間がかかったり、単語を日本語に訳して考える癖があったりすると、英語の音声のスピードについていけなくなってしまいます。
聞こえてきた英語を日本語に解釈するのではなく、英語を英語のままでスピーディーに理解できるようトレーニングをすることが大切です。
会話の背景知識が不足しているから
リスニング中に、「音は聞き取れたけど、話の内容がよく分からない」と感じる場合は、会話の背景知識が不足していることが原因です。
リスニングでは、文脈や背景知識が意味理解を助ける重要な役割を果たします。
例えば、サッカーの試合の話をしているときに、”offside”や”penalty”といった単語が使われますが、サッカーのルールを知らない、あるいはサッカーに関する知識が全くない場合は理解するのが難しいでしょう。
話題に関する基本的な知識が不足していると、基本的な単語や英文法の知識があったとしても英文全体の意味を掴むことはできません。
会話の背景知識不足が原因で、英語が聞き取れないと感じる場合は、相手に積極的に”What is 〜?”や”I couldn’t catch what you said. Could you repeat that again?”と聞き返したり、質問をしたりすることで、相手の話を理解できるようになるでしょう。
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「リスニングで英語が聞き取れない」を解消するおすすめの勉強法
本記事冒頭でもお伝えしたように、「音声知覚」と「意味理解」のどちらを苦手にしているのかによって効果的な学習法が異なります。
それぞれのステップを得意にするために効果的な勉強法は、下記の通りです。
| 苦手なステップ | 効果的な勉強法 |
| 「音声知覚」に問題がある場合 | ・基本的な語彙と英文法を身につける・音の変化5パターンを理解する・母音と子音の音を身につける・ディクテーションを通じて自分の苦手な音を知る |
| 「意味理解」に問題がある場合 | ・音読や多読を通じて英語を英語の語順で理解できるようになる・オーバーラッピングを通じて「自然な英語の音」を身につける・シャドーイングを通じて「音声近くの自動化」をする・オンライン英会話を通じて英会話の実践演習を行う |
本章では、それぞれのステップ別に効果的な勉強法について詳しく説明します。
「音声知覚」に問題がある場合
「音声知覚」に問題がある場合は、下記の4つの勉強法がおすすめです。
- 基本的な語彙と英文法を身につける
- 音の変化4パターンを理解する
- 母音と子音の音を身につける
- ディクテーションを通じて自分の苦手な音を知る
それぞれの勉強法について詳しく解説します。
基本的な語彙と英文法を身につける
まずは、中学生レベルの英文法や英単語を身につけましょう。
薄い問題集で構わないので3〜5周ほど繰り返し取り組んでください。そのあと、身につけた知識をオンライン英会話や英語日記などでアウトプットすることで、知識が定着させやすくなります。
自然と語彙力や文法力を強化したい場合は、英語の本を多読することもおすすめです。しかし、この方法はスキルが向上することを実感するまでに少し時間がかかるので、注意してください。
語彙力や文法力の増強と同時にリスニング練習をおこなうことで、音声と意味の結びつきが強化されて、聞き取れない状態を脱することができます。
下記の記事では、多読のやり方やおすすめの教材を紹介しています。
興味がある方は、あわせてお読みください。
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音の変化5パターンを理解する
前章でも説明しましたが、英語には下記の5種類の音声変化があり、それを身につけることで音声知覚のスキルが飛躍的に向上します。
- リンキング
- リダクション
- フラッピング
- アシミレーション
- 弱形
それぞれの音声変化のルールや特徴について勉強し、これらのルールに従って英文を音読してみましょう。
何度も繰り返し音読練習をしていくうちに、自然な英語の音に慣れていくと同時に、自分でも正しく英語が発音できるようになります。
母音と子音の音を身につける
英語の母音と子音の音を身につけることで、英語の音声知覚の精度がグッと高まります。
下表をご覧ください。日本語と英語では母音と子音の数が大きく異なり、英語には日本語にない音が数多く存在することが伺えますね。
| 母音の数 | 子音の数 | |
| 日本語 | 5 | 13 |
| 英語 | 15 | 24 |
このように、英語特有の母音と子音の音を身につけることで、正しく単語を認識できるようになります。
英語の母音と子音について個別に学び、それぞれ発音の練習をしましょう。
発音記号を理解し、ネイティブの音声を参考に真似ることがおすすめです。
英語特有の母音と子音を身につけることで、英語の音声知覚力は格段に向上します。細かな音の違いを聞き取れる耳を育てて、リスニング力アップを狙いましょう。
英語の母音と子音の発音について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
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ディクテーションを通じて自分の苦手な音を知る
リスニング力を伸ばすためには、自分がどの音を聞き取れないのかを知ることが重要です。
そのために最適な方法が、ディクテーションです。
ディクテーションとは、聞き取った英語の音を一語一句書き出す練習法で、自分が聞き取れない音や単語が明確になります。
自分が聞き取れない音や単語が分かれば、自分がやるべきことも明確になるため、効率的に音声知覚のスキルを高めることにつながります。
下記のステップを踏んでディクテーションに挑戦してみてください。
【ディクテーションのやり方】
1. 英語の音声全体を通して聞き、大まかな内容を掴む
2. 音声を1文ずつ止めながら、聞き取れた部分を書き出す
3. 書き出しが終わったら、再度音声全体を聞いて確認する
4. スクリプトを使いながら、自分の書き取りと照らし合わせて答え合わせをする
5. 聞き取れなかった箇所を分析して、重点的に復習する
6. 修正した箇所を意識しながら、もう一度音声を聞いて仕上げる
ディテクーションのやり方やおすすめの教材について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もお読みください。
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「意味理解」に問題がある場合
「意味理解」に問題がある場合は、下記の勉強法に取り組みましょう。
- 音読や多読を通じて英語を英語の語順で理解できるようになる
- オーバーラッピングを通じて「自然な英語の音」を身につける
- シャドーイングを通じて「音声知覚の自動化」をする
- オンライン英会話を通じて英会話の実践練習を行う
それぞれの勉強法について、詳しく解説します。
音読や多読を通じて英語を英語の語順で理解できるようになる
リスニング中に英語を聞いてもすぐに意味が理解できない場合は、英語を日本語に置き換えて理解しようとしている、あるいは英語を英語の語順で理解できていないことが原因である可能性が高いです。
その場合、英語を英語の語順で理解できるように音読や多読などのトレーニングをすることをおすすめします。
音読や多読でのトレーニングを積み重ねることで、”I saw a man who was running in the park.”といった英文を日本語のように訳して考えるのではなく、英語の順序で「私は見た / 公園で走っている男性を」と理解することができるようになります。
音読と多読のやり方については、下記の通りです。
【多読のやり方】
1. 自分のレベルに合った教材を選ぶ(辞書を使わなくても内容を90%程度理解できる英文が良い)
2. 1日に読むページ数や時間を決めて英文を読む
3. 英文を読んでいる間は辞書を引かない。分からない単語や表現は、前後の文脈から意味を推測して読む
【音読のやり方】
1. 自分のレベルに合ったスクリプト付きの教材を選ぶ
2. 音声を聞いて発音やイントネーションを確認する
3. 音声を止めず、聞こえてきた音を真似して即座にリピートしながら読む
4. スクリプトを見て音読する
5. スピードアップして英文を読む
6. 自分の音読を録音して、発音やリズムのズレがないか確認する
7. 問題がなければ、英文の意味や内容をイメージしながら英文を音読する
下記の記事では、WPM(1分間に読める単語数)を意識した音読トレーニングについて紹介しています。
興味がある方は、あわせてご覧ください。
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オーバーラッピングを通じて「自然な英語の音」を身につける
オーバーラッピングを通じて「自然な英語の音」を身につけましょう。
オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら音声と同時に声を出して読む勉強法です。この練習を通じて、ネイティブの発音やイントネーション、リズムを体で覚えられるため、リスニング中の音声と意味の結びつきが強化されます。
下記のやり方で取り組んでみてください。
【オーバーラッピングのやり方】
- 自分の英語レベルに合ったスクリプトつきの音声教材を用意する
- まずは、音声を一度通して聞いて、発音やリズム、イントネーションを確認する
- スクリプトを見ながら音声と同じタイミングで英文を読む。最初はゆっくりと音声を再生し、慣れてきたら通常のスピードで行う
- 何度か繰り返して慣れてきたら、自分の声を録音して音声と発音やリズムの違いを比較する
- 何度も繰り返して行い、音声と完全に一致するまで練習する
下記の記事では、オーバーラッピングのコツやおすすめの教材について、詳しく解説しています。
興味がある方は、こちらの記事もご一読ください。
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シャドーイングを通じて「音声知覚の自動化」をする
シャドーイングを通じて、「音声知覚の自動化」をしましょう。
そもそもシャドーイングとは、聞こえてきた英語の音声を一瞬遅れてそのまま真似して発音する練習方法です。このトレーニングにより、音声を聞き取りながら自然に英文の意味や内容を認識する力が養われます。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、スクリプトを活用しながら繰り返し練習するトことで、次第に効果を実感できるようになるでしょう。
なかなか上手くできない時は、オーバーラッピングや音読をしてから再度挑戦してみることも手です。
下記のやり方で取り組んでみてください。
【シャドーイングのやり方】
- 自分のレベルに合ったスクリプト付きの教材を選ぶ(初聴で音声を聞いた際に50〜60%程度内容が理解できるものが良い)
- スクリプトを見ずに英語の音声を聞いて、大まかな内容を把握する
- スクリプトを確認して、分からない単語やフレーズの意味を調べる
- 音声を再生しながら英文を音読して、発音やリズムに慣れる
- 音声と一緒にスクリプトを見ながらオーバーラッピングをおこなう
- スクリプトを見ずにシャドーイングに挑戦し、自分の声を録音してチェックする
- 英文の内容や場面をイメージしながらシャドーイングを繰り返す
シャドーイングにおすすめの教材やアプリについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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オンライン英会話を通じて英会話の実践演習を行う
最後は、オンライン英会話を通じて英会話の実践演習をおこないましょう。
オンライン英会話では、ネイティブスピーカーや外国人講師と直接対話するため、リアルな英語のリズムやイントネーションに慣れることができます。また、自分のペースに合わせて練習ができるため、無理なくリスニング力とスピーキング力を同時に向上させることも可能です。
オンライン英会話で講師とスムーズにコミュニケーションができる頃には、リスニングで英語が聞き取れないという状態を完全に脱しているでしょう。
「リスニングで英語が聞き取れない」を引き起こすNG勉強法
下記の勉強法は、「リスニングで英語が聞き取れない」という状態を引き起こします。
- 英語を聞き流す
- 英語→日本語に置き換える
- リスニングの勉強だからという理由でインプットに偏った勉強をする
- スクリプトがない教材で学習している
- 自分に合っていない教材・方法で学習に取り組んでいる
本章では、それぞれの勉強法がNGである理由について詳しく解説します。
これらのNG勉強法について知っておくことで、効果のない無駄な学習に取り組むリスクを軽減できるでしょう。
英語を聞き流す
毎日少しでも英語に触れるために、リスニングの勉強として英語を聞き流す方法を選ぶ初心者の方がいますが、これはおすすめできません。
その理由は、英語をただ流して聞くだけでは、単語やフレーズが記憶に定着しにくく、意味を深く理解することが難しいからです。
ある程度リスニング力がある方にとっては効果的な方法ですが、初心者の場合、英語の音が単なる「雑音」にしか聞こえず、学習効果はほぼ期待できません。
効果的なリスニング学習のためには、英語の音声を注意深く聞き、内容を理解しようとする「能動的なリスニング」を行うことが重要です。
初心者の方は英語を単に「聞き流す」だけで終わらせず、内容をしっかり理解することを目指してください。
英語→日本語に置き換える
リスニング中に聞き取れた英語を日本語に置き換えてしまう方がいますが、これもNGです。
日本語を介して英語を理解しようとすると余計に時間がかかり、正確な意味を掴むのが難しくなってしまいます。
上記にもありますが、多読やシャドーイングなどのトレーニングを通じて、英語を英語で理解できる力を養いましょう。
最初は時間がかかったり、日本語に置き換えてしまったりすることもあるかもしれませんが、繰り返しトレーニングすることで、次第に英語を英語のままで理解できるようになります。
リスニングの勉強だからという理由でインプットに偏った勉強をする
リスニングの勉強だからという理由で、インプットに偏った勉強をするのもNGです。
英語の4技能はそれぞれ繋がっており、特にリスニング力はスピーキング力と密接な関係があります。
例えば、自分で正しく発音できない単語やフレーズは聞き取れません。
つまり、リスニング力を向上させるためには、スピーキングのトレーニングも必要であるということです。
インプットとアウトプットの理想的な割合は、8:2から6:4であると言われています。
スピーキングの勉強も取り入れて、バランスよく学習しましょう。
スクリプトがない教材で学習している
スクリプトがない教材で学習するのもNGです。
スクリプトがないと、自分が正確に聞き取れているか判断ができないうえに、正しい発音や意味を学ぶ機会を失ってしまうからです。
例えば、リスニング中にある単語が聞き取れなかった場合、スクリプトがあればその単語を特定し、正しい発音や文脈での使い方を確認できます。一方、スクリプトがなければその部分は「聞き取れないまま」終わってしまい、学習効果が低いです。
スクリプト付きの教材を選んで、聞き取れなかった部分を随時確認しながらリスニングの学習を進めましょう。
自分に合っていない教材・方法で学習に取り組んでいる
自分に合っていない教材や方法で学習に取り組むのも良くありません。
自分の課題やレベルに適した教材や学習方法を選ばないと、時間を浪費するだけで成果を得られなくなる可能性が高いです。
例えば、英語の音声変化を理解していない人が、ネイティブスピーカーが視聴するニュース番組を教材にしても難しすぎてあまり学習効果が期待できません。
また、前章でも説明した通り、「音声知覚」を苦手としているのに「意味理解」のスキルを向上させるのに役立つオンライン英会話で学習しても意味がありません。
英語を聞き取れない人は、自分に合った教材や方法で学習に取り組むようにしましょう。
「リスニングで英語が聞き取れない」とお悩みの方はプログリットへ
本記事では、リスニングで英語が聞き取れない原因と原因別に効果的な学習法について紹介しました。
しかし、実際にリスニングの学習に取り組んでみると分かると思いますが、自分に合った教材で取り組めているのか、正しくシャドーイングやオーバーラッピングができているのかを自分で判断することは決して容易なことではありません。
そのような方におすすめなのが英語コーチングのプログリットです。
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週1回のコンサルタントとの面談や専用アプリなどを通じて、正しい方法で学習に取り組めているのか客観的にチェックしてもらうことも可能です。
結果として、短期間で効率的に英語を聞き取れない状態を脱することにつながります。
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