「TOEIC では高得点を取れたけど、会話となると自信が持てない…」
このような悩みを抱える方に受験していただきたいのが、VERSANTテストです。
VERSANTテストでは、TOEIC Listening & Reading Test だけでは測れない実践的な英語力が評価されます。
多くの企業が昇進や海外駐在の要件としてこのテストを採用している現在、VERSANTテスト対策はグローバルなキャリアを目指す方にとって不可欠です。
VERSANT新形式は下記の3種類のテストに分かれますが、本記事ではSpeaking and Listening Testについて新形式の特徴や旧式からの変更点、そして確実にスコアアップすための具体的な対策法をご紹介します。
- Speaking and Listening
- Writing
- Placement(4-Skills)
受験を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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VERSANTとは?新形式と旧式の違いは?
本章ではVERSANT新形式と旧式の違いについて、下記の点から詳しく解説します。
- 試験概要
- 試験形式
- 試験時間
- 評価項目・スコア
- 話者
- 設問数・配点
- 採点技術・音質
- GSEスケール・スコア表示
- 受験料・申し込み方法
- 試験会場・試験日
この章を読めば、VERSANT新形式がどのような試験であるのか理解度がさらに高まるでしょう。
試験概要
VERSANTは、ロンドンに本部を置く世界最大規模の教育サービス会社Pearson社が開発した、ビジネスで使える英語力を正確かつスピーディーに測定・分析するテストです。
2024年1月15日より、従来の「VERSANT Speaking Test」から「VERSANT English Speaking and Listening Test」へとリニューアルされ、設問内容や判定項目が刷新されました。
世界中の企業が採用しており、グローバル展開を進める日本企業や外資系企業も、英語力の効果測定として広く活用しています。

試験形式
VERSANTの試験パートは6つあります。


旧式と比べて、新形式では以下の点が変更されました。
- Reading パートが廃止された
- Sentence Builds パートが廃止された
- Answer a question about a conversation パートが追加された
- Answer questions about a passage パートが追加された
表示された英文を音読するReadingパートに代わり、リスニング問題が新たに加わったことで、より実践的な場面で必要とされるコミュニケーション能力の測定ができるようになりました。
試験時間
VERSANT新形式の試験時間は約20分で、旧式から変更はありません。
TOEIC Listening & Reading Testや英検、IELTSが約2時間かかるのに対し、VERSANTは短時間で受験できるのが特徴です。
仕事や家事・育児で毎日を忙しく過ごす社会人でも、サクッと気軽に受けられますね。
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評価項目・スコア
VERSANT旧式では、以下の5つの評価項目が設定されていました。
- Intelligibility(わかりやすさ)
- Sentence Mastery(文章構文)
- Vocabulary(語彙)
- Fluency(流暢さ)
- Pronunciation(発音)
しかし、新形式ではスピーキング力(50%)とリスニング力(50%)を合算したスコアが総合スコアとして算出される形に変更されました。
スピーキング力は、発音や流暢さ、伝え方の明確さなど、話し方全体のパフォーマンスをもとに評価されます。

そして、VERSANTのスコアは、Pearson社が設定した英語力を測る国際的な指標「GSE(Global Scale of English)」に基づいて10点から90点の範囲で評価されます。
▼VERSANTのスコアレポートの例
また、スコアレポートには「CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)」のレベルも掲載されます。CEFRとは外国語の運用能力をA1からC2までの6段階で示す国際的な指標で、初心者レベルのA1からネイティブに近いC2レベルまで細かく分類されていることが特徴です。
▼VERSANTスコアとCEFRレベルの換算表
| VERSANTスコア | CEFR |
| 85-90 | C2 |
| 76-84 | C1 |
| 59-75 | B2 |
| 43-58 | B1 |
| 30-42 | A2 |
| 22-29 | A1 |
| 10-21 | <A1 |
話者
VERSANT新形式では、多国籍な環境でのコミュニケーションを想定し、アメリカ、イギリス、オーストラリアの英語話者による音声が使用されています。
これらのアクセントや話し方に慣れていないと聞き取りが難しく感じることがあるため、事前にさまざまな国や地域の英語のアクセントや発音に触れておくことが重要です。
設問数・配点
VERSANT旧式では設問数が63問ありましたが、新形式の設問総数は37〜40問に削減されました(受験するタイミングによって、問題数に若干の変動があります)。
設問の種類と設問数の目安は、下記の通りです。
| パート | タスク | 問題数の目安 |
| Record a speech sample | ||
| A | Repeat the sentence | 8問 |
| B | Give a short answer to the question | 16問 |
| C | Answer the question about a conversation | 6問 |
| D | Answer a question about a passage | 6問 |
| E | Retell a Passage | 2-3問 |
| F | Give your opinion | 2-3問 |
スコア配点は、Overall Scoreを100%とし、リスニング50%、スピーキング50%で構成されています。
採点技術・音質
旧式と同様に、VERSANT新形式では、最先端のAIによる言語認識&自動採点システムを導入し、客観的かつ公平に英語力を測定します。
音質については、旧式では速い話速や背景ノイズ、電話越しのような低音質の出題音声となっており、受験者にとっては聞きとりづらさが難しさの要因の一つとなっていました。
しかし、新形式では読み上げ速度を適度に調整し、背景ノイズを排除することで音質が大幅に向上し、クリアな音声で問題を聞けるよう改善されています。
ただし、リスニング力の基準は依然高く、ネイティブスピードの音声を正確に聞き取る能力が求められます。
受験料・申し込み方法
VERSANTの個人受験を考えている方は、販売代理店である「株式会社キャリタス」または「株式会社ドリームブロッサム」のホームページ上で申し込みましょう。
VERSANT Speaking and Listening Test の受験料は、6,600円(税込)です。
試験会場・試験日
VERSANTテストは24時間365日、ご自身のスマートフォンやパソコンを利用して自宅やオフィスなどどこからでも受験できます。
受験方法は下記の3種類あり、テストタイプによってどのデバイスを利用できるかが異なります。
- スマートフォンアプリ
- ウェブブラウザ
- ソフトウェアインストール

VERSANT新形式はソフトウェアインストールに対応していないので、スマホアプリもしくはウェブブラウザから受験しましょう。
VERSANT新形式とTOEIC L&Rテストスコアの換算表
VERSANT新形式のスコアをTOEIC L&R テストのスコアに換算すると、以下の通りです。
| VERSANT スコア | TOEIC Listening | TOEIC Reading |
| 85-90 | ||
| 76-84 | 490〜 | 450〜 |
| 59-75 | 400〜 | 385〜 |
| 43-58 | 275〜 | 275〜 |
| 30-42 | 110〜 | 115〜 |
| 22-29 | 60〜 | 60〜 |
| 10-21 |
TOEIC L&R テストとVERSANTは、異なる英語技能を測定する試験であるため、この換算表はあくまで目安、参考程度に捉えてください。
日本人はリスニングやスピーキングよりもリーディングが得意である人が多いため、TOEIC L&R テストでハイスコアを取れる人でも、VERSANTに苦戦する方も少なくありません。
以下の表を参考にしながら、TOEIC L&R テストとVERSANTのどちらが自分に向いているのか、あるいは必要なのかを考え、適した試験を受験しましょう。
| VERSANT新形式 | TOEIC L&R | |
| 特徴 | ・スピーキング力とリスニング力を測定・口頭試問・スマホやパソコンを使って24時間365日いつでも受験できる・試験時間は約20分・AIによる自動採点により、受験後数分で結果が分かる | ・リスニング力とリーディング力を測定・マークシート形式・指定された日時と場所で受験・試験時間は約2時間・試験の結果は、試験日から17日後にオンラインで確認できる |
| メリット | ・試験結果が即座に分かる・試験時間が短く、忙しくても受験しやすい・スマートフォンやパソコンがあれば、いつでもどこでも気軽に受験できる・受験料が比較的安いため、受験しやすい | ・学習教材が豊富で対策しやすい・会場受験のため通信トラブル等が少ないなど、受験環境が安定している。・マークシート方式で回答しやすい |
| デメリット | ・対策教材が少ない・試験の結果が、ネットワーク環境や機器の性能、受験環境に影響されやすい・自力で発話して設問に回答する必要があるため、負荷が高い | ・結果確認まで時間がかかる・試験時間が長い・受験日程が限定される・VERSANTと比較すると、受験料が高い |
VERSANTを初めて受けるけど、対策方法が分からなくて不安…。
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VERSANT新形式を受験するメリット
VERSANT新形式を受験するメリットは、下記の通りです。
- ビジネスシーンで評価される
- 自信を持って英語を話せるようになる
- いつでもどこでも気軽に受験できる
- 試験時間が短いから忙しくても受験しやすい
- 世界で通用する
- 評価が客観的であるため、自分の実力を把握しやすい
本章ではそれぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
ビジネスシーンで評価される
VERSANTの新形式スコアは採用時や社内での人事評価に活用されており、海外赴任やキャリアアップの機会を広げる重要な指標となっています。
以前はビジネスマンの英語力を測る指標としてTOEIC L&R テストが一般的に用いられていましたが、最近ではその傾向が変わりつつあります。
その理由はTOEICがリスニングとリーディングのスキルを測定する試験であり、TOEICで高得点を取得しても、英語を実際に話せないビジネスパーソンが多いからです。
実際、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が行った調査によると、企業が求める英語スキルの目標水準は「英語で行われる会議で議論できる」レベルが最も多く、約20%の企業がこのレベルを求めていることがわかりました。
一方、ビジネスマンが現在仕事で使用している英語レベルとして最も多いのは「挨拶ができる」で約24%を占め、企業が求める「英語で議論できる」レベルに達している社員は3%未満でした。
このような背景から、ビジネスでは実際にどれほど英語を使えるのか測定する試験の需要が高まっており、VERSANTはリスニングやスピーキングといった、グローバルな環境での仕事に直結するスキルを測定できる点が評価されています。
自信を持って英語を話せるようになる
VERSANT新形式を受験することで、自信を持って英語を話せるようになります。
それは、VERSANT新形式では「実践的な英語コミュニケーション能力」を総合的に測定しているからです。例えば、新形式では単なる発音や語彙だけでなく、聞いた内容を正確に理解し、瞬時に要点を話す力や、あるトピックについて自分の意見や考えを論理立てて相手に分かりやすく伝える力が求められます。
つまり、VERSANT新形式に挑戦すること自体が、自信を持って英語を話すためのトレーニングになるのです。
いつでもどこでも気軽に受験できる
VERSANT試験は、スマートフォンまたはパソコンがあれば日時や場所を問わず受験ができます。
TOEIC L & RテストやIELTSなど他の試験と異なり、テスト会場への移動や受験の事前申し込みなどは必要ないので、忙しい社会人でも気軽に受験できるのが魅力的です。
柔軟で便利な受験環境を提供するVERSANT新形式は、現代のライフスタイルにピッタリの英語力測定試験であるといえます。
試験時間が短いから忙しくても受験しやすい
VERSANT(Versant English Speaking and Listening Test)のテスト時間は約20分、出題数は37〜40問です。
VERSANT新形式は、空き時間を利用して効率的に英語力を測定できます。
TOEIC L & ReadingテストやIELTSなど他の英語試験は数時間程度の受験時間に及びますが、VERSANT新形式の場合はまとまった時間がとりにくい方でも受験しやすいです。
世界で通用する
VERSANTは、世界で通用します。英語のスピーキングとリスニングの運用能力をAIが客観的かつ迅速に評価するテストとして、グローバルに展開する国内外の大手企業や米国防総省をはじめとする各国の政府機関にも採用されているからです(2025年現在)。
これは単なる英語の知識だけでなく、実際に使える英語力を測定する指標として、国際的に信頼されていることを意味します。
海外進出を目指す企業やグローバル人材を求める職場でもVERSANTのスコアは有効な評価基準となるため、英語力を証明したいビジネスパーソンにとって大きな強みとなるでしょう。
評価が客観的であるため、自分の実力を把握しやすい
評価が客観的かつ公平で、自分の英語力を正確に把握しやすい点もVERSANT受験のメリットの1つです。
VERSANTでは、最先端のAIによる言語認識と自動採点システムを導入しています。人間による主観的な評価とは異なり、評価のバラつきがありません。発音や流暢さ、文章構成などを機械的に一貫した基準で評価できるため、自分の強みと弱みを正確に把握できます。
特に、スピーキングやリスニングの実践力を測りたい方にとっては、自身の英語力を定量的に可視化できるため、VERSANT受験は効果的な学習の指針となるでしょう。
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【パート別】VERSANT新形式で出題される問題の傾向と対策法
以下では、VERSANT新形式の各パートの出題形式は、下記の通りです。
- パート A: 質問に対する短い回答
- パート B: 復唱
- パート C: 会話に関する質問
- パート D: 文章に関する質問
- パート E: ストーリーリテリング
- パート F: 自由回答
本章では、各パートの出題形式と効果的な対策について詳しく解説します。
テスト内容が刷新されたことで意識すべきポイントも増えたので、既にVERSANTを受験されたことのある方もぜひ参考にしてください。
パート A: 質問に対する短い回答
このパートでは、受験者は以下のような質問に対して、1語または短いフレーズで回答する形式になっています。
What is frozen water called?「凍った水は何と呼ばれますか?」
Does a tree usually have more trunks or branches?「木は通常、幹と枝のどちらが多いですか?」
このパートでは、質問の意味や内容を瞬時に理解し、適切な単語やフレーズで即座に応答する力が求められます。そのため、クイズ形式の英会話教材やアプリなどを活用しながら、Yes / No 疑問文や5W1Hを用いた疑問文の種類を見極め、どのような答えが求められているかを素早く判断する練習を積むことが効果的です。
基礎的なリスニング力とスピーキング力が備わっていれば、パートAで高スコアを狙うことも十分可能です。
パート B: 復唱
パートBでは、流れてくる英語の音声をそのまま正確に復唱します。英文はおよそ5〜15語で構成されており、問題が進むにつれて徐々に難易度が上がっていきます。
| 【英文の例】You’re taller than he is.「あなたは彼より背が高いです。」 He wanted to know if the price included breakfast. 「彼はその料金に朝食が含まれているかどうかを知りたがっていました。」 They’re trying to fix the problem, but so far, they’ve had no luck.「彼らは問題を解決しようとしていますが、今のところ上手くいっていません。」 |
このパートで高スコアを目指すには、「英文をチャンク(意味のかたまり)で捉えること」が鍵となります。単語単位で覚えようとすると、情報が抜けたり文全体が再現できなくなることがあるため、たとえば “I went to the store” / “to buy some milk” のように意味ごとに区切って記憶する練習が効果的です。
さらに、シャドーイングを日頃から取り入れて、英語の音の流れに慣れておくことも復唱力の向上に役立ちます。
パート C: 会話に関する質問
パートCでは、2人の話者による会話を聞き、その内容に関する質問に対して、1語または短いフレーズで答える形式です。以下はその一例です。
- A: Congratulations on graduating!
- A: 卒業おめでとう!
- B: Thanks! It was a lot of work.
- B: ありがとう!すごく大変だったよ!
- A: I know. You deserve a partyy.
- A: わかるよ。パーティーにふさわしいね。Question: Why does that man deserve a partyy?
- 質問:なぜその男性はパーティーにふさわしいのでしょうか??
このパートでは、会話全体をなんとなく聞くのではなく、「誰が何をしたのか」「いつ、どこで何が起きたのか」といった要点を意識して聴くことが重要です。
日頃からリスニングの練習で要点を素早く把握する習慣をつけておくと、スムーズに対応できるようになります。
パート D: 文章に関する質問
パートDでは、50〜150語ほどの英文パッセージを聞き、その内容に関する3つの質問に答えます。以下はその一例です。
Jason woke up feeling sick. He called his boss and explained that he could not come in to work. Immediately after making the phone call, he took some medicine. A few hours later, Jason no longer felt sick. Rather than waste the afternoon at home, he decided to go to work after all.
「ジェイソンは気分が悪くなって目を覚ましました。彼は上司に電話をかけて、出勤できないことを説明。電話をかけた直後に、彼は薬を飲みました。数時間後、ジェイソンはもう具合が悪くありませんでした。午後を家で無駄に過ごすよりはと、結局職場に行くことにしました。」
- Question 1: What problem did Jason have when he woke up?
- 質問1: ジェイソンが起きたとき、どのような問題がありましたか?
- Question 2: What did he do right after calling his boss?
- 質問2: 上司に電話をかけた直後、彼は何をしましたか?
- Question 3: What did Jason do that afternoon?
- 質問3: その午後、ジェイソンは何をしましたか?
このパートでは、パートCと同様に「誰が」「何を」「いつ・どこで」といった要点を整理しながら聞くことが重要です。全文を暗記する必要はなく、重要な情報を聞き取る力が問われます。
日頃から英語ニュースやポッドキャストなど、ある程度まとまった内容の英文を聞きながら、頭の中で要約する習慣をつけておくと効果的です。
パート E: ストーリーリテリング
パートEでは、4〜10文ほど、語数にして約50〜150語の英文パッセージを聞き、その内容を30秒以内に自分の言葉で要約して話す「リテリング(再話)」をします。
Three girls were walking along the edge of a stream when they saw a small bird with its feet buried in the mud. One of the girls approached it, but the small bird flew away. The girl ended up with her own feet covered with mud.
「3人の少女が小川のふちを歩いていると、足が泥に埋もれた小さな鳥を見つけました。1人の少女がその鳥に近づきましたが、小さな鳥は飛び去ってしまいました。その結果、その少女の足が泥だらけになってしまいました。」
このパートは、リスニング力とスピーキング力の総合的な英語運用力が問われる難関パートです。
重要なのは、物語の流れや出来事の順序、登場人物などを正確に捉え、自分の言葉で簡潔に再構成して話すことです。
効果的な対策としては、英語の短いストーリーやニュースを聞いた後、その内容を自分なりに要約して話す練習を日常的に行うこと。「聞く→整理する→話す」という流れを習慣にすることで、スコアアップが期待できます。
パート F: 自由回答
パートFでは以下のように、あるトピックに対してメリット・デメリットや類似点・相違点、自分の意見などを述べることが求められます。解答時間は40秒です。
What are two advantages of communicating by email? What are two disadvantages?
「メールでやり取りすることの利点と欠点を2つずつ挙げてください。」
Explain two things that you can do to help you learn a new language.「新しい言語を学ぶために役立つことを2つ説明してください。」
Do you prefer reading a book or watching a movie? Explain why.「あなたは本を読むのと映画を見るのとでは、どちらが好きですか?その理由を説明してください。」
Describe two ways that a doctor and a teacher are similar, and describe two ways that they are different.「医者と教師が似ている点と異なる点をそれぞれ2つずつ挙げてください。」
このパートの対策としては、身近なテーマを使って英語でスピーチを構成する練習や、英語のディスカッションに触れることが効果的です。
また、”First”(まず)、”On the other hand”(一方で)、”In my opinion”(私の考えでは)といったつなぎ言葉を活用することで、発言に論理的な流れが生まれてあなたの意見や考えが相手に伝わりやすくなります。
英語のつなぎ言葉、「ディスコースマーカー」についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。

初受験者必見!VERSANT新形式でハイスコアを取るためにおすすめの対策法
VERSANT新形式でハイスコアを取るためには、以下の点に留意しながら対策を進めましょう。
- シャドーイングに取り組む
- 口頭英作文に取り組む
- 日々の生活の中で英語を聞いたり話したりする機会を増やす
- 定期的に受験して試験に慣れる
本章では、それぞれの対策法について詳しく説明します。
シャドーイングに取り組む
VERSANT新形式で高スコアを目指すなら、シャドーイングを日々の学習に取り入れるのがおすすめです。
シャドーイングとは、英語音声を聞きながら少し遅れて同じ内容を真似して発話するトレーニング方法で、主にリスニング力の向上に大きく役立ちますが、スピーキング力の向上にもつながります。
しかし、シャドーイングの学習効果を最大限に引き出すためには、正しいやり方で取り組むことが重要です。
- 【シャドーイングの正しいやり方】STEP1: スクリプトを見ずに英語の音声を聞いて、英文の概要を把握する(最大3回まで聞き直してOK)
- STEP2: スクリプトと音声を照らし合わせながら、発音や文章全体の内容を確認する
- STEP3: オーバーラッピング(スクリプトを見ながら音声と同時に英文を読み上げるトレーニング方法)を5回おこなう
- STEP4: 必要な場合は、マンブリング(スクリプトを見ないで、小声で音源をおかけるトレーニング方法)を1〜3回おこなう
- STEP5: シャドーイング(スクリプトを見ないで、聞こえてきた音声だけを頼りに少し遅れて内容を真似して発話する)に挑戦する
- STEP6: シャドーイング音声を録音して、正しく復唱できているか確認する
シャドーイングを通じて、実際の会話で使用されている正しい英語の音のデータを蓄えることができ、初めて聞く英語の音声であっても意味や内容を瞬時に理解できるようになります。
シャドーイングの正しいやり方の詳細やおすすめの教材について知りたい方は、こちらの記事もお読みください。

口頭英作文に取り組む
VERSANT新形式でハイスコアを目指すためには、「口頭英作文」に取り組むのもおすすめです。
口頭英作文とは、日本語の文章を見て即座に英文に変換して声に出すトレーニングのことで、英文を瞬時に組み立てて話す力を養えます。
VERSANTでは、限られた時間内に適切な語句を使って応答する瞬発力が求められるため、このトレーニングは効果的です。英文法や単語の知識があるにも関わらず、いざ英語を話そうとすると口から出てこないと悩んでいる人は、ぜひ取り組んでみてください。
さらに、口頭英作文はリスニング力の向上にも役立ちます。口頭英作文は、脳内で英語をリアルタイムで処理するトレーニングでもあり、リスニング中の反応速度の向上にもつながるからです。言い換えると、シャドーイングのトレーニングに取り組むことで、スピードが速くて長い英語の音声であっても内容を理解しやすくなります。
以下の記事を参考にしながら、口頭英作文のトレーニングに取り組んでみてください。

日々の生活の中で英語を聞いたり話したりする機会を増やす
VERSANT新形式で高得点を狙うためには、日常的に英語を「聞く」「話す」機会を意識的に増やすことが重要です。
以下の学習を取り入れることをおすすめします。
- 英語のニュースやポッドキャスト番組を視聴する
- オンライン英会話を活用する
それぞれの学習方法について詳しく説明します。
英語のニュースやポッドキャスト番組を視聴する
VERSANT新形式では、さまざまなテーマについて英語を聞き取り、即座に理解・応答する力が求められます。
そのため、英語のニュースやポッドキャスト番組を活用して、英文の内容を正確に理解する練習が効果的です。これらの素材は、ネイティブが実生活で使う表現が使われているとともに、場合によってはナチュラルスピードで英語が話されているため、VERSANT本番で必要なリスニング力を鍛えるのに適しています。
また、語彙や表現のストックも増えるため、スピーキング力の向上にも有効です。
日常的に英語のニュースやポッドキャスト番組を視聴し、英文の内容や意味をしっかりと把握する習慣を取り入れましょう。
オンライン英会話を活用する
VERSANT新形式では、限られた時間の中で質問に答えたり要約したりする力が求められるため、普段からオンライン英会話を活用し英語を話すことに慣れておくことが効果的です。
特に、講師とのディスカッションやQ&A練習をおすすめします。これらのトレーニングを通じて、英語で考え瞬時にアウトプットするスキルが磨けます。
また、自分の弱点や癖を講師からフィードバックしてもらえるため、効率的に弱点を克服することも可能です。
日々の英語学習にオンライン英会話を取り入れることで、VERSANT本番でも自信を持って英語を話せるようになります。
定期的に受験して試験に慣れる
VERSANT新形式でハイスコアを取得するためには、日々の学習に加えて定期的に受験して試験形式に慣れておくことも重要です。
VERSANTは、スピーキングの瞬発力とリスニングの処理速度が問われるため、内容を理解していても、緊張やタイミングのズレが原因でスコアが伸び悩むことがあります。あらかじめ形式や流れ、質問パターンに慣れておけば、本番でも落ち着いて実力を発揮しやすくなります。
また、定期的な受験を通じて、自分の弱点や伸びたスキルを客観的に確認できるのも大きなメリットです。
学習の進捗を測る指標としても活用できるため、定期的に受験することをおすすめします。
【スコア別】VERSANTのおすすめ対策法
つづいて、VERSANT新形式をすでに受験したことがある方を対象に、VERSANTのおすすめ対策法をスコア別に紹介します。
- GSEスコアが10〜29点の場合(A1かそれ未満)
- GSEスコア30〜42点の場合(A2)
- GSEスコア43〜58点の場合(B1)
- GSEスコア59〜75点の場合(B2)
- GSEスコア76〜点の場合(C1以上)
GSEスコア10〜29点の場合
GSEスコアが10〜29点の方は、以下の3点に留意しながらVERSANT新形式の対策に取り組みましょう。
この段階は、英語学習の楽しさを見つけ、しっかりとした土台を築くための期間です。まずは簡単な単語や中学レベルの基礎的な文法をインプットし、フォニックスなどを通じて発音の基本も一通り確認しておきましょう。同時に、英会話レッスンで写真描写などに挑戦し、英語を話すことのイメージを掴むことも大切です。写真描写では、覚えたての文法をできるだけ素早く口に出す練習を重ねます。
「英語って、ちょっと楽しいかも」と感じられるようになることがこのレベル帯のゴールです。
GSEスコア30〜42点の場合
ここからが本格的な英語トレーニングの始まりです。まず「シャドーイング」を導入して、英語特有の「連結」といった音の変化に耳を慣らしていきます。並行して、英語を頭から語順通りに理解するための「チャンクリーディング」も行いましょう。この2つで英語を読み聞きする際の「型」ができたら、「多読」で大量のインプットに挑戦します。さらに、「口頭英作文」や「1分間スピーチ」を通じて、知っている文法や単語を瞬発的に、そしてより速く話す練習も重ねていきましょう。もちろん、継続的な単語学習も欠かせません。
GSEスコア43〜58点の場合
より自然で実践的な英語力を目指す段階です。シャドーイングでは、ネイティブの自然な発音の音源に挑戦し(ただし、音源のスピードは、ネイティブの自然な速度と比較して少しゆっくりでも構いません)、リスニング力をさらに引き上げます。意味理解については、もし「意味が頭に残らない」と感じる場面があれば、「リピーティング」を取り入れ、意味理解の精度を高める訓練も効果的です。さらに、「多聴」を通じて、細部だけでなく全体の概要を掴む練習も始めましょう。
スピーキングでは、1分間スピーチのテーマを仕事や時事問題に広げます。引き続き、「自分の知っている単語でどのように表現するか」を意識しつつ、「本当はどのように言いたかったのか」というのを振り返ることで、表現を洗練させていきましょう。
単語学習は、単語帳だけでなく、日々の学習で出会った言葉を積極的に覚えていくようにします。
GSEスコア59〜75点の場合
ネイティブに近いレベルでの、高度な英語運用能力を目指します。シャドーイングでは、最も難易度の高い音源に挑戦し、音声知覚能力を極限まで高めましょう。日々のトレーニングに多読と多聴の両方を取り入れ、インプットの処理能力をさらに流暢にします。
1分間スピーチでは、読んだり聞いたりした内容を要約し、それに対する自分の意見を述べるなど、複数の情報を統合してアウトプットする訓練を行います。
語彙については、目標となる 8,000語レベルの単語の意味をしっかり理解できるようにします。加えて、新たに覚えた単語をスピーキングなどで積極的に使っていく意識を持ちましょう。
GSEスコア76〜の場合
このレベルに到達した学習者は、すでに非常に高い英語力を持っています。ここからの学習は GSE 59~75点の学習メニューの延長線上にあり、トレーニングの質をさらに高めていく段階です。あらゆるジャンルの記事や講演、ニュースといった多様な英語に触れ続け、そこで出会った洗練された表現や言い回しを積極的にストックしていきましょう。そして、多読(リーディング)・多聴(リスニング)やスピーチ練習(アウトプット)を通じて、インプットした表現を実際に自分で使ってみる訓練を繰り返すことが、表現力を無限に広げ、より自然な英語を身につける鍵となります。
独自の科学的アプローチで英語力が劇的に向上!
VERSANT新形式の対策におすすめの教材・ツール・サービス
VERSANT新形式の対策におすすめの教材・ツール・サービスは、以下の通りです。
- スピフル
- シャドテン
- 『DataBase 3300 基本英単語・熟語』
- ラダーシリーズ
- オンライン英会話
- 『英語のハノン 初級- スピーキングのためのやり直し英文法スーパードリル』
- 英語コーチング
本章では、それぞれの教材・ツール・サービスの特徴や魅力について詳しく紹介します。
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出典:Amazon
| 本の長さ | 384ページ |
| 出版社 | 桐原書店 |
| 発売日 | 2022年10月14日 |
| 価格(税込) | 1,210円 |
VERSANT新形式でハイスコアを目指すためには、語彙力の強化が欠かせません。特に、スピーキングやリスニングでは、知っている単語の数が理解力や表現力に直結します。
そこでおすすめなのが、受験英語で定番の単語帳『DataBase3300 基本英単語・熟語』です。
高校レベルの基本英単語から難関大学入試レベルの単語まで網羅されており、日常会話からアカデミックな内容まで幅広く対応できる語彙力を養成できます。
VERSANTの出題傾向にもマッチしており、特にパートFのような自分の意見や考えを述べるセクションで、適切な語彙を使えるようになるために最適の参考書です。
基礎から応用までカバーする『DataBase 3300 基本英単語・熟語』を活用して、語彙力を高めましょう。
>> 『DataBase3300 基本英単語・熟語』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
【英語の理解速度と処理能力を高める】ラダーシリーズ

VERSANT新形式では、英語を聞いてすぐに理解し、適切に応答する力が求められます。そのためには、英語の理解速度と処理能力を高めるトレーニングが必要不可欠です。
そこでおすすめなのが、語彙制限付きのリーダー「ラダーシリーズ」です。使用単語数が制限されているため、無理なく多読に取り組めるだけでなく、ストーリーを通じて自然な英語の語順や表現に触れられます。
特に、リテリングやパートCやDのようなセクションで求められる要約力や理解力の強化につながるため、VERSANT対策にピッタリの教材です。
>> 「ラダー・シリーズ」についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
【スピーキング力を高める】オンライン英会話
VERSANTで高スコアを目指すのであれば、普段から英語を話す機会を増やしてスピーキング力を鍛える必要があります。
瞬時に英文を組み立てて話す力や、実践的なやり取りに慣れるためには、オンライン英会話の活用がおすすめです。
オンライン英会話であればオンライン英会話であれば、好きな時間にネイティブ講師やバイリンガル講師と英会話の練習ができ、発音や語彙のミスもその場でフィードバックを受けられます。
VERSANT新形式では即答力や自然な発話の流れが評価対象になるため、日常的に英語でアウトプットする習慣をつけておくことは非常に効果的です。
特に、パートEやFのように、自分の意見を英語で整理して話すセクションの対策に役立ちます。
【正しい英文法を身につける】『英語のハノン 初級- スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル』

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| 本の長さ | 272ページ |
| 出版社 | 筑摩書房 |
| 発売日 | 2021年4月7日 |
| 価格(税込) | 1,980円 |
VERSANT新形式では正確な英文法で話す力が求められます。特に、短時間で英文を組み立て話すパートが多いため、文法知識を瞬時に使いこなすスキルが必要です。
『英語のハノン 初級- スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル』は、ピアノ練習の「ハノン」のように英語の文型を繰り返し音読・口頭練習することで、基本的な英文法の型を身体に染み込ませる構成になっています。
中学レベルの英文法をベースに、英語の語順感覚や瞬発力が自然と身につけられるため、VERSANT新形式の対策に最適です。
特に、パートAやEのように反射的な応答が求められるセクションで効果を実感できるでしょう。英語を「話せる文法」に変える1冊として、初心者から中級者におすすめです。
>> 『英語のハノン 初級- スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
【総合力を高める】英語コーチング
VERSANT新形式でハイスコアを目指すのであれば、リスニング力・スピーキング力・語彙力・文法力など、英語の総合力をバランスよく高める必要があります。
そこでおすすめなのが、「英語コーチング」。英語コーチングでは、専属のコーチが一人ひとりの学習者に合わせたカリキュラムを作成し、弱点を的確に分析・指導してくれるため、効率的にVERSANTのスコアアップに必要なスキルを身につけられます。
VERSANT新形式の出題形式に合わせた対策も可能で、発音の改善やスピーキングの瞬発力強化など、実践的なトレーニングが受けられるのも魅力的です。
独学ではモチベーションが続かない方や、短期間で結果を出したい方に英語コーチングをおすすめします。
以下の記事では体験談に基づいた英語コーチングの効果と選び方について詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひお読みください。

VERSANT新形式を受験する際に注意すべき点
VERSANT新形式を受験する際には、下記の点に注意しましょう。
- 静かな環境で受験する
- 試験中は無回答や日本語の使用は認められていない
- スマホアプリで受験する際には機内モードにする
- 言い直しや言葉の詰まりも採点対象になる
本章では、それぞれの注意点について詳しく解説します。
これらの注意点に一通り目を通しておくことで、落ち着いて試験に臨み自分の実力を発揮しやすくなります。
静かな環境で受験する
VERSANTテストを受ける際は、周囲の音が一切入らない環境を確保することが重要です。
このテストはAIによって採点されるため、バックグラウンドノイズがスピーキングセクションの評価に悪影響を与える可能性があるからです。
エアコンの動作音や隣室からの物音など普段は気にならない音でも、マイクが拾ってしまう可能性があるため注意しましょう。
テスト開始前に周囲の環境を入念にチェックし、最適な場所を選んでください。
試験中は無回答や日本語の使用は認められていない
VERSANTテストでは、すべての問題に対して必ず何らかの回答をすることが求められます。
AIによる採点システムの特性上、十分な発話データがないと正確な評価ができず、スコアが低くなってしまうからです。
回答が分からない場合でも、「I don’t know.」といった簡単な応答でも構いませんので、必ず英語で返答するようにしましょう。
また、試験中は日本語を一切使用しないよう注意が必要です。「えーと」や「うーん」といった日本語の繋ぎ言葉も、AIシステムが誤って英単語として認識してしまう可能性があるため、避けるべきです。
繋ぎ言葉を使用する必要がある場合は、以下のような英語の表現を選びましょう。
- 「Well」
- 「Let me see」
- 「Umm…」
高得点を目指すためには、全ての問題に対して無回答は避け、終始一貫して英語のみを使用することが肝心です。
スマホアプリで受験する際には機内モードにする
VERSANTをスマートフォンアプリで受験する場合、デバイスを機内モードに設定する必要があります。
スマートフォンの着信や通知によってテストが中断してしまうと、受験者の集中力が途切れるだけでなく、テストシステムに支障をきたす可能性があるからです。
最悪の場合、テストが正常に終了せずに受験番号が無効になってしまうケースもあります。
そのため、受験開始前に必ずスマートフォンを機内モードに切り替え、外部との通信を完全に遮断してからテストに臨むようにしましょう。VERSANT試験のパート AからDの1問目は、受験者が試験形式に慣れるための練習問題であり、採点対象には含まれません。
この問題はスコアには影響しませんが、試験に向けたコンディションを整えるためのウォームアップとして重要です。
そのため、試験の流れを掴むためにも、真剣に取り組むことをおすすめします。
練習問題をしっかり解答することで集中力を高め、その後の問題に対する正答率を高めることができます。
言い直しや言葉の詰まりも採点対象になる
VERSANT新形式では、言い直しや言葉の詰まりも採点対象になるため注意してください。
例えば、”Well”や”Let me see”といった不要な間や、途中で言い直すような発話は、流暢さや発音、構文のスコアに悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、文法ミスを恐れて途中で止まるよりも、多少の誤りがあっても止まらずに話し続ける方が、結果的に高スコアにつながる可能性があります。
短めの英文で答える練習やスピーキングの瞬発力を鍛えるトレーニングを取り入れることが効果的です。実践を重ねながら、話の流れを止めずにスムーズに話す意識を持ちましょう。
VERSANT新形式の対策ならプログリット!
VERSANT新形式のスコアアップを目指すなら、プログリットの英語コーチングサービスがおすすめです。
プログリットでは20,000名以上の受講実績から得られたデータと第二言語習得論といった科学的アプローチを活用して、現在の英語レベルと弱点を徹底的に分析し、VERSANTスコアアップに最適なオーダーメイドの学習プランを作成します。
そして学習プランに沿って1,200点以上の学習教材から最適なものを選定し、効率的な学習カリキュラムを組み立てます。
また、コンサルタントが毎日の学習状況を確認して必要に応じて軌道修正を行うことで、確実なスコアアップを実現します。
まずは、60分の無料のカウンセリングで現状の英語力を診断し、目標スコアまでの具体的な学習ステップを見つけましょう!
プログリットでVERSANTのスコアアップを実現した方の事例
下記は、プログリットでVERSANTのスコアアップを実現した方の事例です。
受験英語のトラウマが消え、英語が好きになりました。
プログリットのビジネス英会話コースを2ヶ月間受講したことで、VERSANTのスコアが17点※アップしました。
主な上達要因は、咄嗟に英語を使う力を養うための口頭英作文の練習でした。
また、プログリットを受講することで、英語に対するアレルギーが完全になくなったことも大きな変化です。
受講から1ヶ月後には、英文メールを積極的に読むようになり、「これだけ勉強しているから読めるはず」という自信がつき、それとともに実際に英語力が向上したことで、英語に対する苦手意識が徐々に解消されていきました。
その後、ラスベガスに滞在した際には以前よりも聞き取りや会話力が向上していることを実感し、さらなる学習意欲も湧いてきました。
プログリットでの学習が、実践的な英語力の向上に非常に効果的だったと感じています。(白澤 一弘氏)
英語を生涯学習するための基礎となった3ヶ月でした。

プログリットのビジネス英会話コースを3ヶ月間受講し、毎日英語学習を継続することで、VERSANTのスコアが12点※アップしました。
日々の学習内容はコンサルタントがしっかりチェックしてくださり、週1回の面談では、達成できなかった課題を一つ一つ丁寧に振り返ることで、着実な進歩を実感することができました。
プログリットでは小テストを通じて学習の定着度が厳密にチェックされるため、表面的な学習では通用しません。
例えば、単語学習でも単純な暗記ではなく、その背景や複数の意味まで詳しく解説される指導方法により、確かな英語力の基礎が築かれました。
このような徹底したサポート体制と英語への深い理解を促す指導方法が、スコアアップにつながったと実感しています。(A.M.氏)
※2023年12月よりVersant testのスコアがVersant スケールからGSEスケールへ変更となりました。インタビュー内容でのスコアの言及は旧Versantスケールとなります。詳しくはピアソン社のサイトをご確認ください。
根拠ある学習法が腑に落ち英語力が上がり転職も成功。

プログリットのビジネス英会話コースを3ヶ月間受講したことで、VERSANTのスコアが大幅に向上しました。
コースでは、シャドーイングや瞬間英作文などの効果的な学習法を身につけ、週1回の面談で行われる小テストを活用しながら、着実に英語力を伸ばしていきます。
その成果は転職活動にも大いに役立ち、履歴書に記載したVERSANTスコアが高く評価され、希望していた大手外資系企業への転職を実現することができました。
将来的に転職を考えていた私にとって、プログリットでの学習は大きな自信となり、目標達成への大きな一歩となりました。(T.H.氏)
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その原因、学習法にあるかも。
今の方法が合っているか、不安を感じたら英語学習の専門家に相談してみませんか?
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VERSANT新形式に関するFAQ
ここでは、VERSANT新形式についてのよくある質問にお答えしていきます。
Q. VERSANT新形式の平均点はどれくらい?
日本人のVERSANT平均スコアは40点です。
これはCEFR基準のA2レベルに相当し、英語初級者レベルを示します。
このレベルでは、海外旅行での基本的なコミュニケーションは可能ですが、より深い人間関係を築くための会話は難しい状況です。
職場においても定型的な業務は対応できますが、複雑な業務への対応は困難なレベルといえます。
Q. 海外赴任や海外駐在をしたい場合は、VERSANT新形式で何点以上取ればいい?
ビジネスシーンで英語を実践的に使用するためには、最低でもVERSANT 43点(CEFR B1レベル相当)が必要です。
このレベルでは、日常的な業務や身近な話題について英語でコミュニケーションを取ることができ、基本的な報告書の作成やメールのやり取りができるとされています。
ただし、より円滑なビジネスコミュニケーションを取りたい場合は、VERSANT 59点以上(CEFR B2レベル相当)の取得を目標にすることをおすすめします。
Q. VERSANT新形式には過去問はあるの?
VERSANT新形式の過去問は出回っていませんが、参考書やYouTubeを用いた模擬テストで試験対策をすることができます。
特に、以下の参考書がおすすめです。

出典:Amazon
| 本の長さ | 352ページ |
| 出版社 | アルク |
| 発売日 | 2024年10月30日 |
| 価格(税込) | 2,860円 |
『はじめて受けるVERSANT Speaking & Listening 全パート完全攻略』は、新形式にしっかり対応しており、初めて受験する方はもちろん、さらなるスコアアップを目指す再受験者にも幅広く活用できる一冊です。
各パートごとの攻略法や学習方法を丁寧に解説しているため、独学でも効率的にVERSANT対策に取り組めるのが魅力です。
本番と同じ形式の246問と解答例に加え、実力試しに最適な完全模試も収録されており、実践的な対策を通じて確実なスコアアップが狙えます。
>> 『はじめて受けるVERSANT Speaking & Listening 全パート完全攻略』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
また、VERSANTのスマートフォンアプリではVERSANT新形式のサンプルテストが受験可能です。
アプリストアで「Versant」をダウンロードし、アプリ起動後のホーム画面から「Sample Test」へ進みましょう。
実際のテスト形式や難易度を事前に体験することで、自信を持って本番に挑むことができます。

Q. VERSANT新形式のスコアには有効期限はある?
VERSANTのスコアには明確な期限設定はありません。
しかし、英語力は時とともに変化するため、多くの企業や教育機関では、2年以内のスコアの提出を求められることが一般的です。
Q. VERSANT新形式受験日にやるべきことは?
VERSANT新形式の受験日にはの受験日には、万全の状態で実力を発揮できるよう、事前の準備が欠かせません。
まずは、静かでインターネット環境が安定した場所を確保しましょう。VERSANTはAIによる音声認識で採点されるため、周囲の雑音や音割れはスコアに影響を与える可能性があります。
また、試験直前にはシャドーイングや音読練習をして、口がスムーズに回せるようにしておくこともおすすめです。
Q. VERSANT新形式で必要な単語力はどれくらい?
VERSANT新形式では、8,000語程度の語彙力が必要です。TOEICやTOEFL / IELTSとは異なり、ビジネスやアカデミックな語彙は少なく、日常生活レベルの単語力があれば対応できます。
しかし、英語の日常会話で使用される語彙の95%が3,000語程度であると言われていることから、8,000語は決して少ないとは言えません。
また、VERSANT新形式では瞬時に英語を聞き取り聞き取り、適切な語を使って応答する力が試されるため、単語の意味を知っているだけでなく、即座に使いこなせる運用能力が重要です。
語彙の「質・量」と「スピード」を両立させることが、VERSANT新形式でのスコアアップにつながります。
英単語の効果的な覚え方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

Q. VERSANT新形式で1点スコアをあげるのにどれくらいの学習時間が必要?
VERSANT新形式でスコアを1点上げるために必要な学習時間は、現在の英語力や学習方法によって異なるため一概には言えませんが、一般的には10〜15時間程度の学習が必要であるとされています。
たった1点とはいえ、単語力や文法力だけでなく、瞬時に英語を理解し発話する能力が求められるため、スコアアップは決して容易ではありません。
本記事でも紹介した、シャドーイングや瞬間英作文、ディクテーションなどアウトプット中心の学習を継続的に取り組むことをおすすめします。また、VERSANT特有の問題形式に慣れることもスコアアップの近道です。
VERSANT新形式の特徴を踏まえてしっかりと対策しよう!
この記事では、VERSANT新形式の概要やスコアアップのための対策法などについて解説してきました。
新形式では、よりビジネスの場で活用できる実践的な英語力の測定により重点が置かれており、リスニング力とスピーキング力の両方を鍛える必要があります。
自己学習に不安を感じる方や、限られた時間で確実にスコアを伸ばしたい方は、コーチングサービスを活用し効率的に英語学習を進めるのがおすすめです。
コーチングを検討している方は、ぜひカウンセリングへお越しください。
プログリットの無料カウンセリングで、英語力診断テストと学習プランの作成を行い、VERSANTスコアアップに向けた学習をスタートしましょう!
実務で活きるスピーキング力をVersantで証明。ビジネス英会話を学ぶならプログリット

