まずは話を聞いてみよう!プログリットの無料カウンセリングはこちら>

瞬間英作文は間違ったやり方では効果が出ない?正しいトレーニング方法を紹介!

英語のスピーキング勉強法としてとても人気の「瞬間英作文」ですが、残念ながらやり方を間違えてしまうと効果は薄いです。この記事では、瞬間英作文を使って効果的にスピーキング力を向上する方法を、徹底的に解説していきます。

もくじ

瞬間英作文とは?

瞬間英作文とは、中学レベルの簡単な文型の英文を、声に出してできるだけスピーディーに英語に訳していく勉強法です。

繰り返し行うことで、英語の知識を引っ張り出す速度を速くし、スピーキングの瞬発力を効率よく高めることができます。

例えば、「彼にはいとこが何人いますか?」や「今、東京は何時なの?」といったごくごくシンプルな日本語を、ひたすら素早く英語に直していきます。

瞬間英作文は効果がない?

英語学習者の中には、「瞬間英作文は効果ないのではないか?」「英語を話せるようになった人はいるのか?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
その背景には、中学英語レベルの構文で本当に話せるのか、常に日本語のテキストを英作文していることで英語が不自然になるのではないかなどの懸念があると思います。

しかし、瞬間英作文は、スピーキング力の向上に本当に効果的な勉強法なんです。
瞬間英作文がスピーキングのトレーニングとしておすすめな理由やメリット、教材の効果的な使い方など、瞬間英作文について徹底的に解説していきます。

瞬間英作文がスピーキング力アップに効果的な理由とは?

瞬間英作文がなぜスピーキング力の向上に効果的な勉強法なのかをご説明する前に、まずは英会話のプロセスについてお話しておきます。

英会話のプロセスとは?

英会話は、大きく分けてリスニングとスピーキングの2ステップに分類されますが、言語学者のレベルトは人間の会話には「知覚」「意味理解」「概念化」「文章化」「音声化」という5つのステップがあると定義しました。

これがプログリットが考える英会話の5ステップの考えの元になっています。

5step
英会話のステップ英語の技能内容・特徴
①音声知覚リスニング英語の音声を聞いて、聞こえてきた単語やフレーズを認識する段階
②意味理解リスニング聞こえてきた英語の単語やフレーズ、そして文章の意味を理解する段階
③概念化スピーキング頭の中で何を言おうか考えている段階
④文章化スピーキング自分の気持ちや意思を英語の文章に置き換える段階
⑤音声化スピーキング英語の文章化された自分の気持ちや意思を口に出して音声にする段階

英会話ができないという方は、上記5つのステップのどこか1つまたはそれ以上で躓いており、それぞれどのステップで躓いているのかによって取るべき対策は大きく変わってきます。

ちなみに、スピーキングにおいては文章化で躓いている方が圧倒的に多く、この文章化を鍛える為のトレーニングが、瞬間英作文です。

こちらの5ステップの詳細について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

あわせて読みたい
社会人が英語を話せるようになるには英会話の5ステップが重要!練習方法も紹介! 「英語を話せるようになりたいけど、一体何を勉強すればいいのかわからない」とお悩みではないでしょうか?日本では残念ながら、学生時代に何年も勉強したはずなのに英...

瞬間英作文はスピーキング力向上に効果的なのか

瞬間英作文が効果的な理由を、応用言語学的な視点から見てみましょう。

実際、英会話の際に多くの方が「言いたいことをうまく英語にできない」「意見をうまく文章にできない」という悩みを抱えています。そのような方は、5つのステップのうち文章化に課題があると考えられ、この場合、その文章化のレベルをアップすることで英会話での詰まりや不自然さを解消することができるでしょう。

このステップに特化した瞬間英作文という練習を続けることで英会話をもっとスムーズに、自然に行えるようになることが期待できます。

英文を話す際、自分の知っている単語と文法を組み合わせて文章をつくりますが、その過程において最も重要であり難しいのが、「知っている単語や文法を自分の頭から瞬時に引っ張ってくる」ことです。

いくらたくさんの単語や文法を覚えていても、瞬時に頭から引っ張ってくることができなければ英会話では役に立ちません。

文章化においては、このスピードを鍛えることが最も重要です。瞬間英作文は、できるだけスピーディーに英文を作る勉強法です。このトレーニングの流れを繰り返すことで、必要な単語や文型の情報を自分の頭から引っ張ってくる力を鍛えることができ、文章化スキルを向上させることができます。


このように瞬間英作文は、TOEICや英検、IELTS等の試験対策に留まらない、実践的なスピーキングのための勉強法となっているのです。

瞬間英作文のよくある誤解

瞬間英作文で英語を勉強しようとしている方はよく、以下の3つの誤解を持ってしまいます。

・日本を英語に訳すトレーニングではスラスラ英会話できるようにならないのでは?

・瞬間英作文で学んだ文章はスピーキングで応用できないのでは?

・瞬間英作文では話す英語が不自然になるのでは?

しかし、瞬間英作文の本当の目的と方法を知ればこれらの誤解も解けるはずです。お伝えした通り、瞬間英作文は英会話の5ステップのうち「概念」を「文章化」するというステップを鍛えるためのトレーニングです。

日本語ネイティブスピーカーの皆さんは日本語を読むと概念へと変換することが無意識に、そして瞬間的にできるので、日本語を介して瞬間的に英語へと訳する練習が文章化の最適な訓練方法なのです。ですが、日本語を英語に「逐語的」に訳していては(例:私は → I, ペン → a pen, 持っている → have)効果は出ないので、日本語を見て浮かんだ情景をそのまま英語に訳するように心がけましょう。

また、瞬間英作文は表現を学ぶ場ではなく概念を瞬時に英訳する訓練であるため、日本語や英訳の内容に注意する必要はあまりありません。
瞬間英作文で英会話を勉強すると不自然な英語になってしまうのではないかと心配する人もいるでしょう。

応用言語学では「文章化」を上達させる(=自然な英語を話す)ためには膨大な練習が必要であると言われており、その上達過程の英語を不自然だと思われてしまう可能性はあります。しかし何事の最初から完璧にこなすことはできません。
効果が見られないからと言って練習をやめるのではなく、成果が見られるまで根気よく続けてみましょう!

文章化するにはもう一つやり方がある!

英文は、自分の知っている単語と文法を組み合わせて文章化するのが一般的だとお伝えしましたが、実は文章化するにはもう一つ(ダメな)勉強法があります。

それは、例文暗記です。

英文の中には、自分の知識を使って英作するよりも、例文をそのまま丸暗記してしまった方が良いものが一部あります。例えばネイティブ独特の言い回しや決まり文句などは、自分の頭の中で作るものではないため、そのまま例文を暗記しておいたほうが効率的ですよね。

こう言うと、「独特の言い回しや決まり文句以外の文も、例文をたくさん覚えてしまった方が楽なんじゃない?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、それは間違った勉強法です。

例文を300個覚えても300通りの文章しか作れませんが、単語を200個覚えて文法を100個覚えていれば、単純計算で2万通りの文章を作ることができますよね。つまり、暗記する例文の量をひたすら増やすというやり方は、とても非効率なんです。

文章化には「単語と文法を組み合わせるて英作する」方法と「例文暗記」の2つがあるものの、英語を話せるようになりたいのであれば、一部を除き前者のやり方がベターであるということを、是非知っておいてください。

瞬間英作文の正しいトレーニング法

ここまで瞬間英作文がなぜ効果的なのかをご説明してきましたが、「いやいや、瞬間英作文をやったけど効果なかったよ!」という方も中にはいらっしゃるかもしれません。

そういう方たちにお聞きしたいのが、「正しいやり方で行えていたのか?」ということです。当然ながら、いくら効果的な勉強法でも、やり方を間違っていてはいつまで経ってもスピーキング力を向上させることはできません。

ここでは、よくある間違ったやり方を3つご紹介します。瞬間英作文経験者で効果を実感できていない方は、ぜひ確認してみてください。

正しいトレーニング方法①:英文を暗記せず、その都度文章を組み立てる

瞬間英作文では、同じ文章を何度も繰り返し英語に直します。そのため、いつの間にか英文を覚えてしまい、それを口から出しているだけになってしまうことがあります。

しかし先程からお伝えしている通り、瞬間英作文は、自分の知っている単語や文法を頭から引っ張ってきて、素早く文章を組み立てるトレーニングです。暗記してしまっていては練習が無駄になってしまいます。

何度も繰り返していると覚えてしまう気持ちはよく分かりますが、できるだけ文を組み立てるという意識を持って取り組むことがコツの一つです。

正しいトレーニング方法②:何度も繰り返しトレーニングをする

瞬間英作文は、教材の文章を瞬時に英語に訳することができるようになることが重要ですが、教材を1周やりきっただけでその状態になるのはほとんど不可能です。そのため、1周やり切っただけで満足している人は、英語が話せるようにならないでしょう。

瞬間的に和文を英文に変換できるようになるまで、ひたすら繰り返しましょう。回数の目安として、教材を8周することを目標とすることをおすすめします。また、自分が苦手とする箇所は重点的に練習しましょう。

正しいトレーニング方法③:英語を声に出して練習する

頭の中で英作するのと声に出して英作するのとでは、難易度が全く異なります。

頭で考えているだけだと、細かい文法事項を曖昧なままにしてしまうことや、無意識のうちにミスをしていて気づかない可能性があります。

しかし英語を声に出すことで、細かいミスやしっかりと理解できていない部分に自分で気づくことができます。

また、声に出すことで、目からだけでなく耳からも情報が入ってくるため、より効果的に学習することができます。

したがって、瞬間英作文をする場合は、できる限り訳した英語を声に出すようにしましょう。

また、もし電車の中など声を出せない環境下でトレーニングする場合には、細かい点まで丁寧に英語に訳すということを意識するようにしましょう。

瞬間英作文を体験してみよう!

ここまで瞬間英作文の方法をご紹介してきましたが、やってみないことには少しイメージが付きづらいですよね。

いくつか文型ごとに例文をご用意したので、是非トレーニングの手順を体験してみてください!

例文①SV

和文:彼女は月曜日から金曜日に働きます。
英文:She works from Monday to Friday.

和文:あなたに賛成です。
英文:I agree with you.

例文②SVC

和文:私のスケジュールは融通が利きます。
英文:My schedule is flexible.

和文:彼女はとても疲れているように見えました。
英文:She looked very tired.

例文③SVO

和文:その会社は提案を受け入れました。
英文:The company accepted the offer.

和文:私は昨日オンラインで注文をしました。
英文:I placed an order online yesterday.


どうでしたか?これだけ簡単な文章でも、スラスラ英作できなかった方が多いのではないでしょうか?このような簡単な文型を完璧に使いこなせるようになれば、スピーキング力はグンと上がりますよ!

瞬間英作文におすすめの教材

瞬間英作文の教材にも、様々な種類があります。それぞれの特徴をお教えするので、比較してご自身に合った教材選定にお役立てください。

瞬間英作文におすすめのアプリ

瞬間英作文の学習にはアプリを利用することも有効です。アプリを利用することで、学習がスマホ一台で完結したり、隙間時間を活用しやすくなることがメリットとして挙げられます。ここではおすすめの瞬間英作文のアプリを紹介します。

スピフル

スピフルは英語コーチングサービスを行なっている株式会社PROGRITが提供しているスピーキング能力向上に特化したサブスクサービスです。

アプリ1つで、スピーキング力向上に欠かせない「口頭英作文」こと瞬間英作文と、アウトプットにフォーカスした「独り言英会話」の2つをトレーニングすることができます。

口頭英作文・発話スピードの計測が可能なため自分の成長が可視化できる。
・文法項目やシーン別に4,000以上の例文を収録されており。ビジネスに特化しているので実践的。
独り言英会話・難易別/シーン別に300以上もの豊富なテーマがあるため話題に困らない。
・発話した英語が正しいかAIが添削してくれ、間違いの指摘のみならず表現も提案してくれるので、自分の発話の復習をすることで効果的なインプット&アウトプットのサイクルを回すことができる。

スピフルについて詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

あわせて読みたい
【スピフル】瞬間英作文が効果的に学習できるスピーキングアプリ「スピフル」とは 英会話教室に通っているもののなかなか成果を感じられていなかったり、スピーキングの練習をしていてこのような悩みを抱えていませんか? 英語がパッと出ない、、、 表...

瞬間英作文におすすめの書籍

『瞬間英作文』シリーズは現段階でベレ出版から6冊出版されていますが、最も定番のシリーズは、青の表紙でおなじみの『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』です。

ここでは、瞬間英作文シリーズの書籍を含むおすすめの書籍をご紹介していきます。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

中学1年〜3年レベルの易しい文型と語彙を使ってトレーニングができる教材です。まずは『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』から始めることをおすすめします。

付属のDL音声も、自分の発音などをチェックするのに便利です。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

参考価格: 1,320

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』では、項目ごとに同じ文型を使った文章が並んでいましたが、『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』では文型がシャッフルして配列されています。どの文型の例文かという情報なしに瞬間英作文のトレーニングをすることができるため、より応用的な内容となっています。

また、後半では、1つの文に複数の文型を使う例文が登場します。

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

参考価格: 1,980円

英語構文を使いこなす瞬間英作文トレーニング マスタークラス

『英語構文を使いこなす瞬間英作文トレーニング マスタークラス』は、高校レベルの構文で英語の型を完成させる、「総仕上げ」的な内容になっています。スピーチやプレゼン等に使えるワンステージ上のスピーキング力やライティング力、読解力、そして総合的な文法力アップに効くものになっています。瞬間英作文学習のまとめにご活用ください。

英語構文を使いこなす瞬間英作文トレーニング マスタークラス

参考価格:1,980円

会話できる英文法大特訓

会話フレーズの中で文法のルールをマスターすることができます。

中学~高校の英文法のすべてが盛り込まれており、自分の知識を確かめながら学習を進めることができます。80ユニット、720フレーズで展開されており、文法知識が即、会話に生きる実戦的な1冊となっています。

会話できる英文法大特訓

参考価格: 1,540円

英語学習がどうしても続かない方へのコツ

英語学習のあるあるとして、なかなか学習が続かないということが挙げられます。

慣れない英語学習や、英語学習の伸びを感じられないのでモチベーションの維持が難しいなど。

その際に、学習を習慣化することが必要となります。

習慣化の3ステップを取り入れる

プログリットでは、行動経済学の観点から、学習の習慣化に対して3つのステップを提唱しています。具体的に、以下の三つを繰り返し行うことが求められます。

  • トリガー(=行動が生じるきっかけ)
  • 行動(=目標とする行動)
  • 報酬(=行動によって得られるもの)


「トリガー」とは行動が生じるきっかけで、日常の小さな習慣や特定の場所・時間がこれに該当します。次に「行動」目標とされる具体的な行為であり、心理的・物理的・知識的な障壁が少ないほど、特定の行動を継続させやすくなります。「報酬」行動を続ける動機付けとなるもので、直接的かつ多面的な報酬が効果的です。これらのステップを学習に適用することで、習慣化を促進し、より効率的に目標を達成することができます。

この「習慣化の3ステップ」に関して、この記事では詳しく解説をしております。具体的に3ステップを英語学習の継続にどう繋げるかを知りたい方はこちらの記事を是非ご確認ください。

あわせて読みたい
英語が上達するには?学習の習慣化が大事! 「英語を上達させたいけど続かない」 「今度こそ英語学習を頑張ろうと意気込むものの、いつも飽きてしまう」 あなたはこのような悩みを抱えていませんか? 英語を上達さ...

瞬間英作文まとめ

この記事では、大人気英語教材『瞬間英作文』を使ったスピーキングの勉強法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

瞬間英作文はひたすら繰り返しのトレーニングであるため、継続するのが容易ではないですが、本気で「英語を話せるようになりたい!」と思うのであれば、是非毎日続けてみてください!
 

スピーチ添削×トレーニングで、瞬時に話せる
本物の表現力にするなら
logo

7日間の無料トライアルを体験できる、カンタン申し込み2ステップ

  • 無料期間中キャンセルいつでもOK! 料金はかかりません。
  • スマートフォン / タブレット / パソコン どちらからでもご利用できます。

Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(PGU)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっています。
この記事が役に立ったと感じたらシェアしてね!
もくじ
LINEアイコン

友だち追加で、英語に関する
お役立ち情報を配信!

矢印