知らないと損！TOEIC Part5 攻略法を知って得点源にしよう！

TOEICのPart5の攻略法は出題パターンを理解することです。パターンを理解すると対策も立てやすく、問題を解くスピードアップにもつながります。Part5は短文穴埋め問題の全30問。リーディングセクション全体の30%を占める重要なパートです。

TOEICのスコアアップをめざすなら、対策の立てやすいPart5を得点源にするのが効果的。しかし、限られた時間の中ですばやく回答するためには、効率的な解き方と事前の対策が必要です。

本記事では、Part5の出題パターン別の攻略法やおすすめの勉強方法を詳しく解説します。効率よく学習して、目標スコアを達成しましょう。

TOEIC　Part5の概要

本章では、Part5の概要を下記の3つの観点から解説します。

問題形式

 Part5の問題形式は短文の穴埋め問題です。選択肢は(A)(B)(C)(D)の4択。不完全な英文を完成させる問題となります。

（出題文）
Directions: A word or phrase is missing in each of the sentences below. Four answer choices are given below each sentence. Select the best answer to complete the sentence. Then mark the letter (A), (B), (C), or (D) on your answer sheet.

以下の文では、それぞれ1つの単語またはフレーズが欠けています。文を完成させるために、4つの選択肢から最も適切な答えを選んでください。その後、答えを示す文字 (A), (B), (C), または (D) を解答用紙に記入してください。

（問題形式の例）
No. 101 Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily _____ .
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated

正解：(D) complicated – 複雑な

No. 101 顧客のレビューによると、多くの最新のモバイルデバイスはしばしば不必要に_____であることが示されています。
(A) complication – 複雑さ（名詞）
(B) complicates – 複雑にする（動詞）
(C) complicate – 複雑にする（動詞）
(D) complicated – 複雑な（形容詞）

出典：IIBC – TOEIC® Listening & Reading Test – サンプル問題

問題数と回答時間の目安

問題数は30問。Part5にかける時間の目安は10分です。1問あたり20秒で回答しましょう。

【Part5の問題数】

問題数	30問
回答時間	10分〜12分

【リーディングセクションの問題数】

問題数	100問
制限時間	75分

リーディングセクションの問題数は100問。Part5は全体の30％を占めます。

Part5の回答時間の短縮はリーディングセクション攻略のカギ。なぜなら、Part6, 7につづく長文問題へ時間をセーブできるからです。

全体の30％を10%程度の時間で終わらせるスピードがポイントです。Part5を正確にすばやく解けるようになると、リーディングのスコアアップにつながります。

問題の種類

回答のスピードがアップすることから、Part 5の問題形式を判別できるようになることが大切です。Part5の問題形式を細分化すると、下記の3つのパターンに分けられます。

本章では、それぞれの問題形式の特徴について説明します。

語彙問題

語彙問題は、選択肢の単語の意味を正確に理解しているか問われる問題です。

例題で確認しましょう。

出典：IIBC – TOEIC® Listening & Reading Test – サンプル問題

選択肢に存在する単語はすべて「形容詞」です。意味の異なる単語が4つ出題され、この中から正確な意味を持つ単語を選択します。

語彙問題は単語の意味を知らないと解くのが難しく、問題文の意味の読み取りも必要。比較的時間がかかりやすく難易度も高いですが単語力でカバーできます。

品詞問題

2つ目のパターンが品詞問題です。品詞問題は、単語自体がよく似ている選択肢が与えられます。選択肢の中から適切な品詞を選びましょう。

問題文の全体の意味をとらえる重要度が低く、回答スピードのアップが期待できる問題です。

出典：IIBC – TOEIC® Listening & Reading Test – サンプル問題

副詞の regularly「定期的に」が正解です。ほかの選択肢である形容詞、名詞、動詞はこの空欄に入ると英文が成立しません。

品詞とは単語の役割や機能に基づいて分類したものです。問題を解くうえで、下記の6つの重要な品詞を理解しておきましょう。

品詞	特徴	例
名詞	人や物を表す	・book「本」 ・employee「従業員」 ・conference「会議」
動詞	動作や状態を表す	・run「走る」 ・attend「出席する」 ・submit「提出する」
形容詞	名詞を修飾して性質や状態を表す	・beautiful 「美しい」 ・important「重要な」 ・available「利用できる」
副詞	​​動詞、形容詞、他の副詞、文全体を修飾する	・quickly「早く」 ・frequently「頻繁に」 ・immediately「直ちに」
接続詞	文と文をつなぐ	・and「〜と…」 ・because「なぜなら」 ・although「〜だが」
前置詞	名詞や代名詞の前に置かれ、関係を示す	・in「〜の中に(で)」 ・on「〜の上に」 ・until「〜まで」

それぞれの品詞は、文中に置ける場所が決まっています。品詞を判断し、どの位置に置けるかを把握していると、問題文を読むことなく正解をみちびくことが可能です。

文法問題

文法問題では幅広く文法に対する知識が問われます。まずは問題の例を確認してみましょう。

出典：IIBC – TOEIC® Listening & Reading Test – サンプル問題

「S + has + 過去分詞」の形が前半のパートにあり、文章と文章をつなぐ形で空欄があります。since は接続詞で文章をつなげられるため、意味が成り立ちます。また、現在完了形の定番パターンとして、よく見かけるパターンです。

下記のような中学レベルの文法知識をおさらいしましょう。

TOEIC Part5の解き方のコツ

本章では、前章で紹介した3つの問題形式ごとに解き方のコツをご紹介します。

語彙問題

語彙問題の判別方法は選択肢の品詞です。選択肢はすべて同じ品詞の単語が並びます。上記にあげた例のように、形容詞のみ、または動詞のみといった選択肢が与えられます。

語彙問題は、深く考えすぎないことがコツ。選択肢の単語の意味を知らないと、正解をみちびき出せません。品詞の種類であたりがつけられないからです。

分からない問題はスキップするのもひとつの手。限られた時間を有効に使うため、知らない単語が選択肢に並んでいる場合は、マークアップしてつぎに進みましょう。

品詞問題

品詞問題は選択肢に同じような単語が並んでいます。それぞれの品詞の用法を知っていると問題文の意味をつかめなくても回答が可能です。空欄の前後に着目して、どの品詞が置けるかを判断しましょう。

また、品詞問題は「副詞」が正解となるケースが比較的多いです。理由は、副詞は動詞や形容詞、文全体などさまざまな品詞を修飾できるからです。

形容詞は「きれいな花」のように名詞しか修飾できません。

自由度の高い副詞は出題者からしても、問題を作りやすい傾向にあります。副詞は「〜ly」という形であることが多いです。迷ったらこの語尾を参考にしてください。

文法問題

語彙問題でも品詞問題でもない場合は文法問題に判別できます。具体的には、下記のような選択肢が与えられます。

品詞問題と同様に、文章をすべて読む必要がないケースがあります。空欄の前後に着目して、最短で回答することが重要です。

TOEIC　Part5のおすすめ勉強法

Part5の効果的な勉強方法は、以下の3つです。

本章では、それぞれの勉強法について詳しく解説します。

中学・高校生レベルの英文法を勉強する

まずは、中学・高校生レベルの英文法を勉強しましょう。

ここでいう文法は下記のような内容です。Part5に共通する文法で、特に重要なものです。

反対に優先度が低い文法は下記のような内容。

TOEICで出題される文法の範囲は、主に中学レベルです。すでに理解している文法を再び学習する必要はありません。理解度が低く、出題頻度の高い文法から対策することをおすすめします。

TOEIC頻出の単語を覚えて語彙力を強化する

TOEICでよくでる単語を対策すると効果的に語彙力を強化でき、スコアアップにつながります。優先順位は、中学英語レベルの約1,800語をマスター。つぎにTOEIC頻出の英単語を対策していきましょう。

単語は学習範囲が広く、時間がかかります。やみくもに覚えるのではなく、頻出単語から対策しましょう。また、目標スコアを設定すると、必要な単語数が明確になります。

目標スコア	単語数
500点	約4,000語
600点	約5,000語
700点	約6,500語
800点	約8,000語

単語はスキマ時間にも学習できます。毎日、単語に少しでも触れて目標スコアを達成しましょう。

下記の記事では、単語の覚え方についてさらに詳しく紹介しています。

興味がある方はこちらの記事もあわせてお読みください。

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1冊の問題集を何度も繰り返し解き直す

Part5に特化した問題集を1冊選んで、繰り返し解き直しましょう。記憶の定着には復習が必須です。

問題集を解いたら、解答を読みこんで出題パターンを理解します。目標は1冊の問題集が完璧に解けるまで取り組むこと。間違えた問題はチェックしておき、弱い部分を重点的に対策しましょう。

TOEIC Part5の対策におすすめの問題集

TOEIC Part 5の対策におすすめの問題集は、下記の3冊です。

本章では、それぞれの本の特徴について紹介します。TOEIC Part 5対策の問題集選びに役立ててください。

『1駅1題!TOEIC L&R TEST 文法特急』

出典：朝日新聞出版

本の長さ	336ページ
出版社	朝日新聞出版
発売日	2021年3月5日
価格（税込）	935円

『1駅1題!TOEIC L&R TEST 文法特急』は、Part5の中でも文法問題のスコアアップに最適です。文法力に自信がない方におすすめの1冊。解答が充実しており、TOEIC頻出の単語も同時に対策できます。

一問一答式のため、通勤中でもパッと開いて学習可能。勉強のしやすさに定評があります。TOEICの問題集を多く出しているシリーズのひとつで、Part5対策に特化した1冊です。

>>『1駅1題!TOEIC L&R TEST 文法特急』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ

『TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問』

出典：Amazon

本の長さ	656ページ
出版社	アスク出版
発売日	2017年6月10日
価格（税込）	2,530円

『TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問』の特長は圧倒的なボリュームです。1,049問の問題集が収録されており、量をこなすことでパターン化する力が身につきます。語彙問題、品詞問題、文法問題すべてをカバーしており、この本1冊でPart5の対策は十分です。

難易度が高い問題も収録されているため、初級者から上級者まで幅広いレベルの学習者に対応しています。

800点以上の高得点をめざす方は、難易度の高い問題にも挑戦して完走を目指しましょう。500点前後のスコアをめざす場合は、問題集の範囲を決めて繰り返し復習する使い方が効果的です。

Part5の問題集選びに迷ったらこの本がおすすめです！

>>『TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ

『TOEIC®️L&R テスト Part5 語彙問題だけ555』

出典：アルク出版

本の長さ	256ページ
出版社	アルク出版
発売日	2020年04月22日
価格（税込）	1,540円

『TOEIC®️L&R テスト Part5 語彙問題だけ555』は、語彙問題に特化した問題集です。555問が収録されており、TOEIC40回分の語彙問題に取り組めます。

Part5に自信がついてきた方におすすめします。頻出の語彙を強化させ、スコアアップの後押しとなる問題集です。

こちらも量をこなすことでパターンを覚えられるため、本番で迷う問題にあたっても、磨いた勝負勘が活きてくるでしょう。

>>『TOEIC®️L&R テスト Part5 語彙問題だけ555』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ

TOEIC Part5対策をするならプログリットへ！

Part5はしっかりと対策すると、スコアアップが狙えるTOEICの得点源です。しかし、実際は根気のいる継続的な学習が必須です。

TOEICのスコアアップの流れは下記のステップに分けられます。

継続が最も難しいと感じる方は、英語コーチングに頼ってみてはいかがでしょうか。

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専門家との対話を通じて、具体的な目標達成への道筋が見えてくるはずです。

TOEIC Part5をしっかりと対策して得点源にしよう！

Part5はTOEICのリーディングセクションでも30％を占める重要なセクションです。しかし、問題の傾向と解き方のコツを知れば誰でも得点源にすることができます。

本記事で紹介したPart5の問題の傾向と解き方のコツを参考にしながら対策を進めてください。

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