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「by」の使い方でもう迷わない!英語の前置詞の意味はイメージで覚える

英語の前置詞「by」には、「〜のそばに」「〜によって」以外にも様々な意味があります。この記事では、「by」が持つ基本的なイメージを元に、それぞれの使い方についてご紹介していきます。「by」の使い方を最後に一覧にしてまとめているので、是非ご活用ください。

もくじ

英語学習者を悩ませる前置詞「by」

前置詞「by」と言えば、「〜のそばに」や「〜によって」という意味が思い浮かびますが、英語を学習しているとどうやらそれだけではないことに気が付きます。

今回は「by」の様々な用法を詳しく解説していきます。

そもそも前置詞とは?

「by」の説明をする前に、そもそも前置詞とは何なのかについて少しご説明しておきます。前置詞とは、名詞や代名詞の前におかれ、その名詞・代名詞とその他の単語や文章との関係性を表すものです。場所・時間・方向などを表し、代表的なものとしては、「on」「in」「at」などがあります。

前置詞「by」の使い方:場所

「by」は後ろに場所を表す名詞を置いて、「〜のそばに」という意味になります。この「〜のそばに」という意味が「by」の基本イメージです。

Do you know the coffee shop by our office?
私達の会社のそばにあるコーヒーショップ知ってる?

通過を表す「by」

「〜のそばに」と場所を表す「by」は、「〜のそばを通って」のように通過を表すこともあります。

I went by the shop.
私は、その店のそばを通って行った。

前置詞「by」の使い方:行為者(人名)

「by + 人名」で「(人名)によって」という行為者を表現することができます。基本的には、「〜によって〜された」という受動態の形をとります。基本イメージの「〜のそばに」が、行為者を表すときには「行為者をそばにして」となり、「〜によって」という意味に派生しています。

This article was written by James.
この記事はジェームズによって書かれた。
This request was made by the customer.
この申請は顧客によってなされた。

◯説明

「by」の後ろには、人名だけでなく「the customer」のような人を表す名詞も置かれます。

前置詞「by」の使い方:交通・通信の手段

「by」は、後ろに交通・通信の手段を表す名詞を伴って、「〜で」という手段の意味を表します。基本イメージの「〜のそばに」が手段を表す際には「〜という手段をそばにおいて」のような感覚になり「〜で」という意味に派生しています。

交通手段

I went to Tokyo by bullet train this time.
今回は新幹線で東京に行きました。
Can I get to Nagoya station by bus?
名古屋駅へはバスで行けますか?

◯説明

「by」に続く名詞は無冠詞ですが、「10時6分の電車で」のように特定の時間の修飾語がつく場合には、冠詞を伴います。

通信手段

You should contact him by email.
彼にメールで連絡を取ったほうがいいよ。
I talk with my parents by phone once a month.
私は、両親と月に1回電話で話をします。

◯説明

交通の手段と同じく、「by」に続く名詞は無冠詞です。

前置詞「by」の使い方:完了の期限

「by + 時間」で「~までに」という完了の期限を表します。基本イメージが時間を表すと「(ある時刻の)そばに」となり、それが「ある時刻の手前」という意味に派生し「~までに」という意味になっています。

Professor told us to submit this assignment by Thursday. 
教授はこの課題を木曜までに提出するようにと言いました。
They should have arrived by now.
彼らはもうついているはずなのだが。

「by」と「until」

「〜までに」という完了の期限を表す「by」ですが、これを「〜まで(ずっと)」という継続を表す「until」と混同してしまう人がいます。

I’ll be there by 5 o’clock.
私は、5時までにはそこにいるでしょう。
I’ll be there until 5 o’clock.
私は、5時までずっとそこにいるでしょう。


意味合いが全く変わってしまうので、混同しないよう注意しましょう!

前置詞「by」の使い方:程度・差異

「by」を使って「~で、〜だけ」のように程度や差異を表すこともできます。何かを比べる時や程度を表す時、2つのものを「そば」に並べるイメージがありませんか?そのイメージから程度や差異を表す際にも「by」が使われます。

She was upset because they were late by 5 minutes.
彼女は彼らが5分遅刻したため怒っていました。
This doesn’t fit by 0.5 cm.
これは0.5センチだけ合わない。

前置詞「by」の使い方:単位

「by+the+単位を表す名詞」の形で、「〜単位で」という意味になります。

They are paid by the day.
彼らは日給だ。
Eggs are sold by the dozen.
卵は1ダース単位で売られる。

「by」の使い方でもう迷わない!

今回は、英語の前置詞「by」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?「by」には様々な意味がありますが、基本のイメージは「~のそばに」です。英語の前置詞は、イメージを掴んでおけば感覚的に使い方を覚えることができるので、「by」以外の前置詞についても是非イメージを大切にしてみてください。

最後に「by」の用法一覧をまとめておくので、忘れた際にはご覧ください。

前置詞「by」の用法一覧

  • 場所:〜のそばに
  • 通過:〜のそばを通って
  • 交通・通信の手段:〜で
  • 完了の期限:〜までに
  • 程度・差異:〜で、〜だけ
  • 単位:〜単位で
  • 行為者:〜によって
Maho|監修者
カリキュラム責任者
慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒。新卒で航空会社に入社し、CAとして国内線・国際線に3年間乗務。その後、海外で生活しながら本格的に英語を学びたいという想いから、夢だった大学院留学を決意。オーストラリアに渡り、応用言語学・英語教授法(TESOL)修士号を取得。株式会社プログリットで英語コンサルタントを経て、現在はカリキュラム責任者としてプログリットのカリキュラム開発を行う。
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