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TOEFLの点数の目安が分からない!iBTテストのスコア基準とは?

TOEFL受験に向けて勉強している方は多いと思いますが、自分がどれくらいの点数を取得すれば良いのかは把握できていますか?この記事では、TOEFLの中でも特にiBTテストについて、その試験概要や目指すべき点数の目安をご紹介していきます。

もくじ

TOEFLとは?

TOEFLとは、英語のネイティブスピーカーではない人々を対象に実施されている国際基準の英語能力測定試験で、リーディング・スピーキング・ライティング・リスニングの4技能全ての英語力が試されます。

日本では英語圏の大学へ入学する際に必要な英語力を測る為のテストとして知られていますが、どれくらいの点数を目指して勉強すれば良いのかなど、TOEICと比べて点数の目安があまり広く知られていないのが現状です。

この記事では、TOEFLの中でも特にiBTテストについて、その試験概要や目指すべき点数の目安をご紹介していきます。これからTOEFLを受験しようと考えている方は、是非ご覧ください。

TOEFL CBT・PBT・iBTの違いとは?

一口にTOEFLと言っても、実はTOEFLにはいくつか種類がありますので、それぞれご紹介していきます。

TOEFL CBT

TOEFL CBTとは、TOEFL Computer-Based Testの略称です。テストはリーディング、リスニング、ライティング、文法問題で構成されており、点数の指標は0点~300点となっています。2006年に廃止されて以降、受験することが出来ません。

TOEFL PBT

TOEFL PBTとは、TOEFL Paper-Based Testの略称で、PCが普及する前の時代に一般的なTOEFLのテストでした。テスト形式はCBTと同じく、リーディング、リスニング、文法問題、ライティングで構成されています。

こちらも2017年に廃止されていますが、その代わりとして現在は改訂版TOEFLペーパー版テストがあります。改定版TOEFLペーパー版テストは、インターネットが使用できない地域でのみ実施されています。

TOEFL iBT

TOEFL iBTは、TOEFL Internet-Based Testの略称で、インターネットが普及している現在、最も一般的なTOEFLのテストです。テスト形式はリスニング、リーディング、ライティングにスピーキングが加わりました。点数は0点〜120点で表示され、配点は1セクション30点満点となっています。

世界約150カ国で受験可能で、世界中に最も多くの受験者がいる英語テストの一つです。インターネットで簡単に申し込みをすることができ、誰でも受験可能となっています。

TOEFL ITP

TOEFL ITPは、TOEFL Intstitional Testing Programの略称で、点数は300点~667点です。ペーパーベースのテストで、問題形式はTOEICに似ていますが、アカデミックのテストなのでTOEICより難易度は高めです。

TOEFL ITPは団体専用のテストで、個人での受験は出来ません。主に、大学等で英語のクラス分けテストとして使われています。

TOEFL iBTの詳細について解説!スコアの目安は?

それでは、TOEFLの中でも現在最も受験者数が多いTOEFL iBTテストについて、そのスコアがどれくらいの英語レベルに相当するのか目安をみていきましょう。

TOEFL点数のスコア目安

以下は、日本人にとって馴染みのある英検やTOEIC、また、TOEFL iBTと並び世界で最も難しいレベルの英語テストと言われているIELTSと比較した表です。

TOEFL iBTIELTSTOEIC L&R英検
1208.09901級
1108.09901級
1008.09901級
907.0950~980準1級
806.5~7.0900~950準1級
706.0800~900準1級
605.5~6.0700~8002級

こちらは、私自身が実際に4つのテストを受験した経験を参考に作成したものです。

IELTSは基本的に紙ベースですが、難易度はTOEFL iBTとほとんど同じです。英検に関しては、準1級や1級になると語彙の難易度が格段に上がるため全体の難易度も引きあがり、IELTS・TOEFL iBTと並ぶ難易度となっています。

一方で、TOEIC L&Rはリーディングとリスニングの2セクションのみであるため、他の3つのテストの難易度よりも低いです。

以下の英語4技能試験情報サイトでは、各テストとCEFR(※)との対照表が掲載されておりますので、こちらも参考までに是非ご覧ください。

また、CEFRに関しては以下の記事もご覧ください。

※CEFRとは、外国語コミュニケーション能力を表す指標のことで、欧米を中心に広く使われている国際標準規格です。

参考:文部科学省:各資格・検定試験とCEFRの対照表

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目的ごとに必要なTOEFL iBT点数の目安

欧米の多くの大学や大学院が、TOEFL iBTのスコアを入学基準の1つとして採用しているため、TOEFL iBTを受験することを考えている方には、海外の大学・大学院への正規留学、または交換留学を目指している方が多いかと思います。

しかし、行きたい学校や国によって目指すべきスコアが大きく異なるため、TOEFLを受験する際には、まず自分がどのくらいのレベルを目指すべきなのかを調べておく必要があります。

ここでは、一般的に多くの皆さんが目標とする3つの目安をご紹介します。

TOEFL iBT点数 60点〜79点

交換留学生や正規留学生として認められる最低基準は61点〜と言われています。しかし、多くの学校は70点~80点を入学基準のスコアとして設定しているため、大学の選択肢が広がるのは70点以上です。

TOEFL iBTの受験者にとって最初の壁は60点です。TOEFL iBTは全セクションを終わらせるのに4時間かかります。加えて、休憩時間も10分間のトイレ休憩のみというハードスケジュール。特に初受験の方は、この環境を大変に感じる方が多いです。

また、TOEFL iBTは受験者が一斉に試験を始めるわけではないため、自分がリーディングやリスニングをしている際に、他の人がスピーキングをしている状況になることもあります。

TOEFLはアカデミックなテストと前述しましたが、レベルの高い単語がそれを表しています。TOEICで高得点が取得出来る人も、TOEFLのアカデミックの単語に苦労することが多いです。

TOEFL iBT点数 80点~99点

TOEFL iBT80点~99点は、日本人受験者が目指す1つの大きな基準です。80点前後を取得すると、一部のトップ大学を除いて、ほぼ全ての大学の語学入学基準を満たすからです。大学院への入学を目標としている方は、90点前後のハイスコアを取得すると入学可能な大学院もあります。

80点を目標とする人が大勢いる反面、80点前後を境に、スコアの停滞傾向になってしまう方も多いです。

TOEFL iBT点数 100点~120点

TOEFL iBTで100点を取得すると、学問と仕事の両方の面で、選択肢がかなり広がります。学問に関しては、多くの大学院への進学が可能です。仕事面に関しては、日本にある外資系企業で問題なく働けたり、外務省に入るための1つの基準となります。110点以上ですと、ビジネスの分野に力を入れている大学や、レベルの高い大学への入学要件を満たすことが出来ます。

TOEFL iBT100点取得は難易度がとても高いです。ネイティブの方でさえも、100点を取得するのは簡単ではないようです。

TOEFL iBTの平均点

TOEFL iBTの点数の目安を解説してきましたが、一体、日本人の平均点はどのくらいなのでしょうか?

2022年のデータによると、日本人の平均点は、ずばり73点です。

(出典:「Test and Score Data Summary for the TOEFL iBT Tests」https://www.ets.org/pdfs/toefl/toefl-ibt-test-score-data-summary-2022.pdf



この平均点は、他の国々の平均点を大きく下回っています。TOEFL iBTを受験する方は留学を目標としていることが多いため、英語に対しての意識もレベルも比較的高いと考えられますが、71点という平均点は、近隣諸国の平均点より下回っています。

この結果は、世界における日本の英語教育の遅れを物語っていますね。

TOEFL iBTのテスト形式

ここまで、TOEFL iBTのテストレベルやスコア目安をご紹介してきましたが、最後に、TOEFL iBTテストのテスト形式をご紹介しておきます。

TOEFL iBTテストは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4セクションで構成されています。それぞれの具体的な内容は以下です。

リスニング…1つの問題につき、3〜5分前後の講義や長い会話が流されます。内容をすべて記憶するのは困難なため、主なポイントをしっかり理解することがとても重要です。

リーディング…Taskは全て長文読解の選択問題で、60〜80分で3または4パッセージとなっています。

ライティング…問題は2題です。2題合わせて50分の時間が与えられています。1題目は150〜225語、2題目は300語程度の解答が求められます。時間配分に気を付けてください。

スピーキング…全部で約6問程出題されます。講義を聞いて、その講義についての意見を問われる問題もあるので、リスニング能力も試されます。

TOEFL iBTの点数目安まとめ

この記事では、TOEFLテストの種類から、iBTの点数目安、平均点、テスト形式までご紹介してきました。

これからTOEFL iBTを受験する方は、留学を目的としている方が多いと思います。是非この記事の点数の目安等を参考にして頂き、自分の目標とする国や大学の語学要件を調べてみてください。

TOEFL iBTは、スコアアップに長い時間を要するテストです。着実にスコアをアップさせるためには、しっかりと学習時間の確保と習慣づけを行い、特に苦手なスキルを重点的に伸ばしていく必要があります。

TOEFL iBTの試験対策、更には英語力の本質的な向上を目指したいという方は、まずは一度、プログリットで無料の英語力診断を受けてみてはいかがでしょうか。

Maho|監修者
カリキュラム責任者
慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒。新卒で航空会社に入社し、CAとして国内線・国際線に3年間乗務。その後、海外で生活しながら本格的に英語を学びたいという想いから、夢だった大学院留学を決意。オーストラリアに渡り、応用言語学・英語教授法(TESOL)修士号を取得。株式会社プログリットで英語コンサルタントを経て、現在はカリキュラム責任者としてプログリットのカリキュラム開発を行う。
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