「ラフ」という言葉を見かけることがありますが、この言葉の元になっている英語をご存知でない方もいらっしゃるのではないでしょうか?「ラフ」と発音する英語は「rough」や「laugh」など一つではありません。この記事では、「ラフ」の英語表現についてご紹介します。
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「ラフ」は英語で何て言う?
日常会話の中で「ラフ」という表現を使うことはよくありますよね。日本人が使う「ラフ」には一体どのような意味があるのでしょうか?
日本人が使う「ラフ」の意味とは?
日本人が「ラフ」を使う際には、「おおまかな」という意味で使うことが多いですが、「ラフプレー」などのように「乱暴な」という意味で使われることもあります。
この「ラフ」という言葉、そのまま英語にしても同じ意味で使えるのでしょうか?
「ラフ」の英語表現は?
「ラフ」は英語で「rough」と表します。
しかし、英語の「rough」は、日本語よりも幅広い意味で使われます。
この記事では、ラフの英語表現「rough」の意味や使い方についてご紹介していきます。
英語で「ラフ」①「rough」の意味
英語の「rough」には、日本語よりもたくさんの意味があります。
オックスフォード英英辞典で「rough」を調べるとたくさんの意味が載っていますが、今回は、その中でも特によく使われる意味を3つご紹介したいと思います。
表面がでこぼこしている、あるいは不規則であること。なめらかや平らでないこと。
まずは、表面の状態を表す表現です。
Having an uneven or irregular surface; not smooth or level.
引用元: https://en.oxforddictionaries.com
(人や態度が)優しくないこと。乱暴である、あるいは騒々しいこと。
人や態度が乱暴なことも表します。
(of a person or their behaviour) not gentle; violent or boisterous.
引用元: https://en.oxforddictionaries.com
正確でないこと。おおよそ。
日本語では、こちらの意味で使われることが多いのではないでしょうか。
Not exact or precise; approximate.
引用元: https://en.oxforddictionaries.com
英語で「ラフ」②「rough」の使い方
次に、「rough」が実際にどのように使われるのかをみていきましょう。
「rough」の使い方
表面がでこぼこしている、あるいは不規則であること。なめらかや平らでないこと。
まず、物の表面の状態を表す「rough」を使った表現がこちらです。
The surface of the stone was rough.
その石の表面は、ざらざらしていた。
(人や態度が)優しくないこと。乱暴である、あるいは騒々しいこと。
人に対し「rough」を使うと次のような表現ができます。
I did not like that man who was rough and dirty.
私は、そのがさつで汚い男のことが好きでなかった。
正確でないこと。おおよそ。
「おおよそ」という意味で使われる「rough」を使った例文をご紹介します。
I only have a rough idea of how much money I use each month.
私は、自分が毎月いくらお金を使っているか、おおよそしかわからない。
「rough」を使ったイディオム
イディオムの中で「rough」を使う場合、これまでにご紹介した意味とは全く異なる意味になる場合があります。ここでは、「rough」を使ったイディオムを2つご紹介します。
Diamond in the rough
「in the rough」は、「荒削りである」という意味で、「diamond in the rough」を訳すと、「ダイヤの原石」となります。イディオムとしては、磨けば輝くであろう人、つまり「荒削りだが、素質のある人」を意味します。
Her singing voice still needs to be improved, but I believe that she is a diamond in the rough.
彼女の歌声はまだ改善が必要だが、私は彼女には素質があると信じている。
Rough end of the stick
直訳すると「棒の荒れた方の端」となりますが、イディオムとして使う場合、「はずれくじをつかまされる」あるいは、「不当な扱いを受ける」という意味になります。
同じ意味の表現として、「short end of the stick」もよく使われますので、こちらもあわせて覚えておきましょう。
I got the rough side of the stick. He assigned me all the hard tasks.
私は、はずれくじをつかまされた。彼は、大変なタスクを全て私に割り当てた。
英語で「ラフ」③「rough」と「laugh」
「rough」に似た言葉に「laugh」という英単語がありますが、「laugh」はどういう意味なのでしょうか?
「laugh」の意味
先ほどと同様、オックスフォード英英辞典で意味を確認しましょう。「laugh」には名詞と動詞がありますので、ここではそれぞれの意味をご紹介したいと思います。
まずは、「laugh」を動詞として使う場合の意味をご紹介します。
生き生きとした楽しさや、ときには嘲りを表すための本能的な表現として、自発的に声を発したり、顔・体を動かしたりすること。
かなり長い説明文ですが、簡潔に訳すと、「笑う」です。
Make the spontaneous sounds and movements of the face and body that are the instinctive expressions of lively amusement and sometimes also of derision.
引用元: https://paper.dropbox.com
笑うという行為。
名詞の「laugh」は「笑い」を表します。
An act of laughing.
引用元: https://en.oxforddictionaries.com
「laugh」の使い方
次に、「laugh」の使い方をご紹介します。
まず、「laugh」を動詞として使った例文がこちらです。
His comical expression made me laugh.
彼のおどけた表情が私を笑わせた。
「laugh」を名詞として使うと、次のような表現ができます。
He gave a little laugh at her joke.
彼女のジョークに対し、彼は小さな笑いをもらした。
「laugh」を使ったイディオム
では、「laugh」についても、この単語を使ったイディオムをご紹介したいと思います。
Laugh at
「laugh at〜」で、一般的には、「〜を笑う」と、笑いの対象を示すことができます。
もちろん、単に笑っていることだけを示すためにこの表現を使うこともできるのですが、「ばかにする」という意味を表すこともできます。この場合、笑うというより、意地悪な態度や言葉で相手を傷つけるというニュアンスが強くなります。
Mom, Jessica laughs at me dancing.
ママ、ジェシカが私のダンスをばかにするの。
Laugh out loud
「out loud」は「声に出して」という意味なので、「laugh out loud」は、「声に出して笑う」と言う意味です。
この表現は、「爆笑」という意味のスラングとして、インターネット上でよく使用されています。「LOL」、「lol」などと省略された表現は、みなさんも見たことがあるのではないでしょうか?使い方は、日本語の「(笑)」とほとんど同じですので、SNS上などで使ってみてください。
Look at his surprised face!! lol
彼の驚いた顔を見て!!(笑)
「rough」と「laugh」の発音の違い
「rough」と「laugh」は、日本人にとって発音を区別するのが難しい単語です。しかし、ご紹介した通り、この2つの単語は全く違う意味になりますので、発音を間違えると大変です。
動画で発音の違いを確認しておきましょう。
「ラフ」の英語表現まとめ
この記事では、「ラフ」の英語表現についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
日本語で使う「ラフ」は、英語では「rough」にあたりますが、英語の「rough」は日本語の意味より広い意味で使われることをお分かり頂けたかと思います。
また、「laugh」は、音や綴が「rough」に似ていますが、全く違う意味であることも覚えておきましょう。