「問題文を読み終わる前に制限時間が来てしまう」 「長文が多すぎて全ての問題に手が回らない」 TOEIC Part7のリーディングセクションで、このような悩みを抱えている方はいませんか?
特に、複数の文書を読み比べるダブル/トリプルパッセージやビジネス文書特有の専門用語が含まれる問題では、時間内に適切な解答にたどり着けないという声をよく耳にします。
しかし、これらの課題は「効率的な読解テクニック」を身につけ、問題形式に応じた適切な解答戦略を実践することで確実に克服することが可能です。
本記事ではTOEIC Part7の基本的な問題形式や形式別の解き方のコツ、時間配分の戦略、さらには効果的な学習方法までスコアアップに直結する具体的なポイントをご紹介します。
この記事を読み終わる頃には、TOEIC Part7を効率的に攻略するための実践的な方法を理解し、自分に合った学習計画を立てることができるでしょう。
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TOEIC Part7の概要
TOEIC Part7では、ビジネスシーンで実際に使用されるさまざまな文書を読み解く力が試されます。効果的な対策を立てるために、まずは試験の基本的な構成要素を理解しましょう。
- 問題形式
- 試験時間
- 問題数・時間配分
問題形式
TOEIC Part7は、ビジネスシーンで使用されるさまざまなな文書を読み解く長文読解問題です。2025年現在では、以下の3つの形式で出題されています。
問題形式 | 特徴 |
シングルパッセージ | 1つの文書に対して2〜4問の設問・ビジネスメールや告知文章が中心 1文書あたりの文章量は比較的少ない |
ダブルパッセージ | 2つの関連文書を比較・1セットあたり5問程度の設問 |
トリプルパッセージ | 3つの文書を読み比べ・1セットあたり5問程度の設問 |
試験時間
リーディングセクション全体(Part5〜7)は75分の制限時間内で解く必要があり、そのなかでもPart7に十分な時間を確保することが重要です。Part7は54問と問題数が最も多く、長文読解力を必要とするためです。
また、時間配分の具体的なコツについては、「TOEIC Part7を制限時間内に解き終えるコツ」で詳しく解説しています。
問題数・時間配分
TOEIC Part7は全54問で構成されており、リーディングセクション全体(全100問)の過半数を占めています。TOEIC Part7の内訳は以下の通りです。
問題形式 | 問題数 |
シングルパッセージ | 29問 |
ダブルパッセージ・トリプルパッセージ | 計25問 |
一般的な時間配分では、75分間のリーディングセクション全体(Part5〜7)のうちPart5とPart6に約20分を割き、残りの約55分をPart7に充てることが推奨されています。そのため、1問あたり約1分で解答するペースが求められます。
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【トピック別】TOEIC Part7の解き方のコツ
TOEIC Part7で出題頻度の高い5つの文書形式について、その特徴と解き方のポイントを解説していきます。
- 手紙・Eメール
- チャット
- 告知
- 広告
- 記事
手紙・Eメール
TOEIC Part7では、ビジネスメールや手紙が最も頻出の出題形式です。これらは基本的なフォーマットが決まっているため、効率よく読み進めることができます。
特に、業務連絡やビジネス提案、クレーム対応など、実践的なビジネスシーンを想定した内容が多く見られるのが特徴です。以下のポイントを押さえることで効率的に読み進められます。
- From(差出人)とTo(宛先):やり取りの関係性を把握する
- Subject(件名):メールの目的や概要を素早く理解する
- メールアドレスのドメイン:社内か社外かを判別する
- 日付情報:解答のヒントになる場合がある
- 署名欄の役職や部署名:差出人の立場や状況を把握する
- 本文の冒頭と結論部分:重要な情報が含まれることが多い
下記の記事では、英語のビジネスメールの書き方についてさらに詳しく紹介しています。
興味がある方はこちらの記事もあわせてお読みください。
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チャット
チャット形式の問題は2016年のTOEIC改訂で新たに追加され、毎回1〜3問程度が出題されています。主に、職場での同僚同士のやり取りやカスタマーサービスとのチャットが題材となっています。
この形式は、通常の文書と比べて口語的な表現が多く文章も短いため、比較的読みやすいのが特徴です。また、「問題発生→相談→解決」という流れが典型的なパターンであり、この展開を意識すると内容を把握しやすくなります。
以下のポイントを押さえておきましょう。
- 会話参加者(通常2〜3名)の関係性を確認する
- 時系列に沿って会話の流れを追う
- 省略形(I’m、can’tなど)や口語表現に慣れておく
- 発言の時刻情報を確認する
- 絵文字や感嘆符などの感情表現にも注目する
- 最後の発言に結論や解決策が示されることが多い
告知
告知文は社内メモや社員向け通知、イベント情報など、組織内外への情報伝達を目的とした文書形式です。TOEICでは、会社内の重要なお知らせやポリシーの変更、イベントの案内が主な題材となっています。
必要な情報が箇条書きや段落で整理されているため、文書構造を理解すれば設問で問われる内容を効率的に見つけることができます。以下のポイントに注目することを心がけましょう。
- 告知の発信元と対象者を確認する
- 日時・場所・期限などの具体的な情報をチェックする
- 箇条書きや太字の部分に含まれる重要情報を見逃さない
- 文末の問い合わせ先や追加情報にも注目する
- 告知の目的(通知・依頼・警告など)を意識する
広告
TOEIC Part7の広告問題は、主に商品広告と求人広告の2種類が出題されます。広告は、情報が整理されて記載されている特徴があり、適切な箇所に注目することで効率的に英文を読み進められます。
特に、数字データ(価格、割引率、勤務時間など)や太字で強調された部分には、設問の解答に直結する情報が含まれていることが多いです。以下のポイントを意識して読解に取り組みましょう。
【商品広告の場合】
- 商品名、価格、販売期間を確認
- 割引条件や特典の詳細をチェック
- 問い合わせ先や購入方法を把握
【求人広告の場合】
- 職種、雇用形態、勤務地を確認
- 必要な資格や経験をチェック
- 給与条件や福利厚生を把握
- 応募方法と締切日に注目
記事
記事形式の問題は、主にニュース記事やビジネス関連の報道記事が題材となります。通常、1〜6文程度の長さで出題されて、客観的な事実だけでなく、記者の視点や関係者の意見が含まれる点が特徴です。
また、記事特有の構造として、名詞をカンマで区切った補足説明や、引用符(” “)を使った発言の記載が多く見られます。
(例)
例えば、「John Smith, the company’s CEO,(ジョン・スミス氏、同社CEOは)」といった具合です。
以下のポイントを意識することで、効率的に読解を進めることができます。
- 最初の段落で記事の概要を把握する
- 固有名詞(人名、社名、地名)の関係性を整理する
- 引用符(” “)内の発言に注目する
- 数字データ(日付、金額、比率など)を確認する
- 記事の結論や今後の展望は最終段落に含まれることが多い
【設問形式別】TOEIC Part7の解き方のコツ
TOEIC Part7で出題される設問は、大きく分けて次の5つのパターンに分かれています。
- 内容把握問題
- 概要把握問題
- NOT問題
- 英文挿入問題
- 語彙問題
それぞれの設問形式の特徴と解き方のコツを詳しく解説していきます。
内容把握問題
内容把握問題は、TOEIC Part7で最も頻出の設問形式です。本文中に明示されている情報を正確に読み取り、4つの選択肢の中から最適な答えを選ぶ形式となっています。
(例)
例えば“What does the writer mention about the new office?” という質問があった場合、本文に “The new office, which opened last month, features an open workspace and modern amenities.” と記載されていれば、「オフィスの特徴」に関する記述が正答となります。
以下のポイントを押さえると、より確実に解答できます。
- 本文の内容が言い換えられた表現に注意する
- 設問中のキーワードを手がかりに、関連する箇所を英文から迅速に見つける
- 主語と動詞の関係を正確に把握する
- 時制や修飾語句に気を配る
- 数字や固有名詞は特に慎重に確認する
概要把握
概要把握問題は、文章全体の目的や主旨を問う設問形式です。“What is the purpose of this email?” や “What is this article mainly about?” といった形で出題され、本文全体を読んで理解する必要があります。内容把握問題と異なり、特定の箇所だけを読んで解答することはできません。
特に、文章の冒頭部分と結論部分が重要です。例えば、Eメールであれば件名と最初の1〜2文で目的が示されることが多く、記事の場合は最初の段落に主題が書かれていることがほとんどです。以下のポイントを意識して解答に取り組みましょう。
- 文章の最初と最後の段落を特に注意深く読む
- 件名やタイトルから文章の目的を予測する
- 各段落の最初の文(トピックセンテンス)に注目
- 文章の種類(依頼・通知・報告など)を識別する
NOT問題
NOT問題は、「本文に書かれていない内容」や「本文の内容と矛盾する選択肢」を選ぶ設問形式です。問題文には “Which of the following is NOT mentioned in the article?” や “Which of the following statements is NOT true?” といった形で出題されます。
この問題の特徴は、選択肢を一つずつ丁寧に確認し、本文の内容と照らし合わせる必要があることです。そのため、他の設問形式と比べて時間がかかりやすく、特に初級者にとっては難易度が高いです。
解答の際は、選択肢に挙げられた情報が本文中のどこに書かれているかを確認していき、見つからない、あるいは矛盾する情報を持つ選択肢を選びます。以下のポイントを押さえることで、より正確に解答できます。
- 選択肢を一つずつ順番に確認する
- 言い換え表現に注意を払う
- 部分的な一致に惑わされない
- 似て非なる表現を見分ける
英文挿入問題
英文挿入問題は、本文中の [1]、[2]、[3]、[4] と記された箇所から、指定された文が入る最適な位置を選ぶ設問形式です。新形式のTOEICから導入された比較的新しい問題タイプで、文章の論理的な流れを理解する力が試されます。
この問題の特徴は、前後の文脈との整合性を確認する必要があることです。特に、接続詞(however, therefore など)や指示語(this, that など)を含む文の場合は、文と文のつながりに注目することが重要です。以下のポイントを意識して解答に取り組みましょう。
- 挿入する文を先に読んで内容を把握
- 接続詞や指示語のつながりを確認
- 時系列や論理展開の流れをチェック
- 段落の結びつきに注目
- 主語の一貫性を確認
語彙問題
語彙問題は、文章中の特定の単語について「文脈上、最も近い意味を持つ語」を選択する形式です。 “The word ‘_____’ in paragraph 2, line 3, is closest in meaning to…” というような形で出題され、指定された単語の文脈に応じた適切な意味を理解する力が問われます。
例えば、“decline” という単語が「減少する」という意味で使われている場合と「断る」という意味で使われている場合では、適切な類義語が異なってきます。そのため、単に辞書的な意味だけでなく、その単語が文中でどのように使われているかを正確に把握することが重要です。
以下のポイントを意識して解答に取り組みましょう。
- 指定された単語を含む文全体を読む
- 前後の文脈から使われ方を確認
- 品詞(名詞・動詞・形容詞など)に注目
【パッセージ別】TOEIC Part7の解き方のコツ
ここでは、パッセージの種類別に効率的な解き方のコツを詳しく解説していきます。
- シングルパッセージ
- ダブルパッセージ
- トリプルパッセージ
これらのパッセージに対する具体的な攻略法を見ていきましょう。
シングルパッセージ
シングルパッセージは、文章量が比較的少なく、設問の順番が本文の流れに沿っているため、効率よく解答を進めることができます。特に最初の4問は難易度が低い傾向があり、Part5とPart6の後にすぐ取り組むことで、スムーズに得点を重ねることができます。
また、人名や地名など、本文中で見つけやすい情報を問う設問が多いため、キーワードを意識して読むことが重要です。以下のポイントを押さえて解答しましょう。
- 設問を先読みして、探すべき情報を明確にする
- 文書の形式(例:メール、広告など)を最初に確認する
- 設問の順番通りに解答していく
- 難しい問題に時間をかけすぎず、後回しにする
ダブルパッセージ
ダブルパッセージは多くの場合、同じトピックに関する異なる視点や補完的な情報を提供しており、両方の内容を正確に理解することが求められます。
例えば、1通目のメールとその返信メール、同じ商品に関する2つの評価レポートなど、文書間の関連性を理解することが重要です。特に、両方の文書を参照する必要がある設問では情報の比較や対照が必要となります。
以下のポイントを押さえることで、より正確に解答を導き出せます。
- まず設問を確認し、どちらの文書に関連する問題かを把握
- 時系列や因果関係など、2つの文書の関連性を理解
- 本文中の固有名詞や日付情報に注目
- 1つの文書に集中しすぎず、両方をバランスよく読む
トリプルパッセージ
トリプルパッセージは、一見すると文章量が多く難しく感じられますが、実際には比較的シンプルな設問も含まれています。例えば、各文書のテーマを問う問題や特定のキーワードを探す問題などは、文書全体を詳細に読まなくても解答できることがあります。
以下のポイントを意識して解答に取り組みましょう。
- 設問を先に読み、必要な情報の所在を予測する
- 3つの文書の関係性を素早く把握
- キーワードを手がかりに必要な情報を探す
- 易しい問題から着手する
- 複数の文書を参照する問題は後回しにする
TOEIC Part7を制限時間内に解き終えるコツ
ここでは、TOEIC Part7を制限時間内に解答するための実践的なコツを詳しく解説していきます。
- Part7から先に取り組む
- スキミングやスキャニングなどのテクニックを使う
- 分からない問題や自信がない問題は飛ばす
- 簡単な問題や早く解ける問題から着手する
それぞれのコツについて詳しく見ていきましょう。
Part7から先に取り組む
TOEIC Part7を先に解くアプローチは、特に900点以上を目指す上級者に効果的な方法です。理由は、Part7が全体の半分以上にあたる54問を占め、最も時間を要するパートであるからです。
この方法の利点は、試験開始直後の集中力が高い状態でPart7に取り組める点です。例えば、先にPart5やPart6を解いて疲労が蓄積した状態でPart7に挑むと、長文の正確な読解が難しくなり、簡単な問題を取りこぼす可能性があります。
ただし、この方法は以下の条件を満たす受験者に限り有効です。
- Part5、6を高速かつ正確に解答する実力があること
- Part7の英文をすべて理解できるほどの読解力が十分に備わっていること
- 時間配分を適切にコントロールできること
スキミングやスキャニングなどのテクニックを使う
長文を効率的に読解するには、スキミングとスキャニングという2つの読解テクニックを使い分けることが重要です。このテクニックを活用することで、限られた時間内に必要な情報を正確かつ迅速に把握することができます。
読解テクニック | 概要 | 使用タイミング |
スキミング | 文章を斜め読みして全体の要点を把握 | 文書の種類を判断するとき 文章の主題を理解するとき |
スキャニング | 必要な情報やキーワードを探し出す | 具体的な情報を探すとき 数字や固有名詞を見つけるとき |
スキミングとスキャニングを効果的に使いこなすには、日頃から英字新聞やビジネスメールなどで練習を積むことが必要です。また、試験本番では、文書の種類や設問の内容に応じて適切なテクニックを選択することで、より効率的な英文読解ができるようになります。
分からない問題や自信がない問題は飛ばす
TOEIC Part7では、時間内に全問解答することが高得点を取るための重要なポイントです。分からない問題や自信のない問題に時間をかけすぎると、かえってスコアを下げる結果になりかねません。
例えば、難しい問題に3分費やして正解したとしても、その間に2問分の時間を失う可能性があります。これは、確実に解ける問題を犠牲にして難問1問を解くという、非効率な選択といえるでしょう。
さらに、TOEICはマークシート方式であるため、適切な推測による回答でも正解する可能性が残されています。そのため、1問につき1分以上かかりそうな問題は、一旦飛ばして先に進むことをおすすめします。飛ばした問題には印を付けておき、時間に余裕があれば後で見直すという戦略を取ると効果的です。
簡単な問題や早く解ける問題から着手する
TOEIC Part7では、制限時間内に54問を解き終えるため、効率的な解答順序を意識することが重要です。特に解きやすい問題から取り組むことで、確実に得点を重ねるとともに、時間の余裕を生み出すことができます。
以下のような問題は、比較的短時間で正解にたどり着きやすい傾向があります。
問題例 | 特徴 |
シングルパッセージの最初の4問 | 文章が短く、内容が平易 設問も基本的な内容が中心 |
語彙問題 | 指定された単語の意味を問う形式 文脈を深く理解していなくても解答可能 選択肢も簡単な単語が多い |
チャット形式の問題 | 口語的で読みやすい文体 一文が短く、会話の流れが把握しやすい |
これらの問題を優先的に解くことで、難しい問題に取り組むための時間を確保でき、結果としてスコアアップにつながるでしょう。
TOEIC Part7でハイスコアを取るためのおすすめ勉強法
TOEIC Part7でハイスコアを取得するための実践的な勉強法を詳しく解説していきます。
- 多読や音読を通じて速読力を身につける
- 設問や選択肢を見てから英文を読んで答えを探すトレーニングを積む
- スラッシュリーディングを通じて返り読みをしないようにする
それぞれの具体的な実践方法を見ていきましょう。
下記の記事では、TOEICの勉強法についてさらに詳しく紹介しています。
興味がある方はこちらの記事もあわせてお読みください。
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多読や音読を通じて速読力を身につける
TOEIC Part7で高得点を取るには、英語母語話者の平均読解速度である300wpm(※1)を意識した練習が効果的です。神奈川県立横浜南陵高等学校の研究によると、日本人学習者の多くは100〜150wpmを超えることに課題があり、この差を埋めるためには時間制限を設けた音読練習が速読力の向上に有効であることが示されました。具体的な練習方法は以下の通りです。
- Part7の長文を使い、まずは時間を気にせず音読する
- 次に制限時間を設けて音読練習を行う
- 音読に加え、シャドーイングを取り入れて実践的な速読力を鍛える
これらの練習を継続することで、Part7で求められる「1問1分」のペースで読解する力を身につけられます。ただし、最初から母語話者の速度を目標にするのではなく、理解度を保ちながら段階的に速度を上げることが大切です。
(※1)
1分間当たりに読める単語数 = (総単語数 ÷ かかった秒数) × 60
また、多読も速読力を身につけるのに効果的です。多読を通じて英文の構造に慣れて、単語単位ではなく段落や文章のかたまり単位で英文を理解できるようになり、読解の正確さやスピードが向上します。
多読のやり方やおすすめの教材についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
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英文法の勉強に力を入れてPart5と6を解くスピードを上げる
TOEIC Part7で高得点を狙うには、Part5とPart6の解答スピードを高めることが欠かせません。リーディング全体で与えられた75分のうち、Part7に約55分を充てる必要があるからです。
この目標を達成するために、以下のステップで文法力を鍛えていきましょう。
- Part5とPart6の土台となる文法知識を徹底的に強化する
- Part5とPart6それぞれを10分以内で解き終えることを目指す
- 上級レベルでは、1問あたり15~20秒で解答するスピードを目指す
これらの取り組みによって、Part5とPart6を素早く正確に解答できるようになり、Part7により多くの時間を費やすことが可能になります。
TOEIC Part5の勉強法や攻略法についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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設問や選択肢を見てから英文を読んで答えを探すトレーニングを積む
TOEIC Part7では、効率的な読解スキルを習得することが高得点を取るための重要なポイントです。特に、文章を読む前に設問を確認することが推奨されます。これは、長文をすべて読んでから設問を確認すると、文章の冒頭部分を忘れてしまう可能性が高いからです。
以下の3ステップで、実践的な読解トレーニングを行いましょう。
- 最初に設問を読んで、何が求められているかを把握する
- 設問の順番に合わせて、文章を効率よく読み進める
- 答えを見つけたら次の設問に進み、文章の続きから再び読み始める
この読解方法を取り入れることで、無駄な読み返しを避けることができ、限られた時間内により多くの問題を解けるようになります。
スラッシュリーディングを通じて返り読みをしないようにする
TOEIC Part7の読解力を向上させるためには、スラッシュリーディングという効果的な練習方法を取り入れることが有効です。この方法では、英文を意味のまとまりごとにスラッシュ(/)で区切り、その単位ごとに読み進めます。
例えば、以下のように区切ることで、英語の語順をそのまま理解しやすくなります。
(例)
“The new office / which opened last month / features an open workspace / and modern amenities.”
新しいオフィスは / 先月オープンした / オープンスペースの作業エリアを備えており / 最新の設備も備えています。
スラッシュリーディングは、後ろから読み返して日本語に訳す癖を防ぎ、英語を英語の語順で理解する力を養います。効果的な練習手順は次の通りです。
- TOEICの長文をスラッシュで区切る
- 区切りごとに意味を確認する
- 徐々に速度を上げて読む練習を繰り返す
このように意味のまとまりで英文を捉える習慣をつけることで、返り読みを減らし効率的な読解ができるようになります。
下記の記事では、スラッシュリーディングについてさらに詳しく紹介しています。
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TOEIC Part7の対策におすすめの参考書・問題集
つづいて、TOEIC Part7の対策におすすめの参考書・問題集を厳選してご紹介します。
- 『世界一わかりやすいTOEIC テストの授業(Part7 読解)』
- 『1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急』
- 『公式TOEIC Listening & Reading 問題集11』
『世界一わかりやすいTOEIC テストの授業(Part7 読解)』
出典:Amazon
本の長さ | 224ページ |
出版社 | KADOKAWA/中経出版 |
発売日 | 2014/4/26 |
価格(税込) | 価格(税込)1,760円 |
『世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part7 読解)』は、ベストセラー「世界一わかりやすい英語」シリーズの著者、関正生氏が手掛けたTOEIC Part7攻略のための一冊です。
8年間にわたりほぼ毎回TOEIC本試験を受験してきた著者が、試験傾向を徹底分析し、Part7で高得点を取るための実践的な方法を体系的にまとめています。
具体的には、本文の効果的な読み方を詳しく解説するとともに頻出語句を網羅。初心者から600点台の人、さらには800点超えを目指す人まで、幅広い読者層に対応した内容が詰まっています。
>> 『世界一わかりやすいTOEIC テストの授業(Part7 読解)』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
『1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急』
出典:朝日新聞出版
本の長さ | 336ページ |
出版社 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2017年5月30日 |
価格(税込) | 968円 |
『1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急』は、2016年5月に導入されたTOEIC新形式に対応し、読解問題の難易度向上を受けて改訂された問題集です。本書には厳選された124問が収録されており、効率的にPart7のスコアアップを目指すことができます。
音声はスマホアプリやMP3形式で再生可能です。また、すべての問題に丁寧な解説が付いているため、Part7の解法をしっかりと身につけられます。
>> 『1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集11』
出典:Amazon
本の長さ | 312ページ |
出版社 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
発売日 | 2024年7月17日 |
価格(税込) | 3,300円 |
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集11』は、ETSが本番と同じプロセスで作成した問題を収録した最新の公式問題集です。リスニングとリーディングの一部の音声をスマホやPCにダウンロードできるほか、公式スピーカーによる音声で臨場感あふれる学習が可能です。
また、正答数から換算した参考スコア範囲も分かるため、自分の実力を確認しながら効果的に学べます。
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TOEIC Part7対策ができる無料サイト
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Exam English
出典:Exam English
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ただし、解説は付いていないため、復習時には他の教材や辞書を併用するのがおすすめです。
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出典:4Tests.com
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