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英語の受動態(受け身)の文法を例文付きで解説|能動態との違いや「by」の使い方とは?

受動態は非常によく使われる英語の基本文法ですが、進行形や完了形の形になると急に分からなくなる方がいます。この記事では、英語の受動態について、能動態との違いや「by」の使い方など基本的なことも含めながら、例文を交えて詳しく解説していきます。

もくじ

英語の基礎文法、受動態(受け身)をマスターしよう!

英語の基礎文法である受動態は、「〜される」という受け身の意味を表現したいときに使う文法です。日本語でも、「お母さんに宿題するよう言われた」「この椅子は木で作られた」のように、受け身で何かを表現することはたくさんありますよね。英語の受動態をしっかりマスターしておくと、英語の表現の幅がぐっと広がります。この記事では、英語の受動態について、例文を交えながら詳しく解説していきます。

英語の受動態(受け身)の基本文法

英語の受動態は、「主語+be動詞+動詞の過去分詞」の形で、「〜される(された)」という受け身の意味を表します。いくつか例文をみてみましょう。

This novel was written in French. 
この小説はフランス語で書かれました。

That castle was built in 1812. 
あのお城は1812年に建てられました。

日本語からの直訳で受動態を使うのは注意

日本人は、日本語をそのまま英語に直そうとし、違和感のある英語を話してしまうことが多々あります。実は、受動態を使ったとき、その違和感が起きることが多いです。

例えば、「夕食をお母さんが作った。」という文を英語にしたいとき、どのように訳しますか?「The dinner was cooked by my mother. 」とした方は多いのではないでしょうか。これは、文法的には間違っていませんが少し不自然な表現です。この文は、「My mother cooked the dinner. 」と素直に能動態で表現するほうが自然です。

日本語は、助詞のおかげで言葉の配置が比較的自由な言語ですので、それをそのまま英語にしようとすると不自然な表現になってしまうことがあります。能動態と受動態どちらの表現の方が自然なのか意識しながら使うようにしましょう。

英語の受動態と能動態の違い

受動態は、主語が「〜される」という表現ですが、それに対して能動態は、主語が「〜する」という表現です。例文をみてみましょう。

He gave her a bouquet. 
彼は彼女にブーケをあげました。

She was given a bouquet.
彼女はブーケをもらいました。

能動態では、「彼」が「与えた」のに対して、受動態では「彼女」が「与えられた」になっています。能動態と受動態は、言い換えたとしても内容的には同じことを言っているのですが、微妙にニュアンスが変わります。「彼があげた」ということを強調したい場合は能動態で表現した方が伝わりますし、「彼女はもらった」ということを強調したければ、受動態で表現する方が伝わります。伝えたいニュアンスに合わせて、能動態と受動態を使い分けましょう。

英語の受動態(受け身)で使われる「by」

受動態の文章では、「by」が非常によく使われます。能動態の文章を受動態に言い換えてみると、その理由がよく分かります。

She lined up these plates.
彼女がこれらの食器を並べました。

この能動態の文章を受動態に言い換えてみましょう。

These plates were lined up by her. 
これらの食器は彼女によって並べられました。

能動態で動作の主語だった「彼女」は、受動態では「〜によって」という表現で言い換えられます。受動態の文でも動作の主をはっきりさせたい場合には「by」を使って表しましょう。もう1つ例文を見てみます。

That sculpture was created by Rodin. 
あの彫刻はロダンによって創られました。 

「by」以外の前置詞が使われる場合

受動態の文章でも、「by」以外の前置詞が用いられることは多々あります。「by」以外の前置詞を使うパターンをいくつかご紹介しておきます。

The desk is made of wood.
その机は木でできています。

Wine is made from grapes.
ワインは葡萄から作られています。

I was surprised at his rudeness.
私は、彼の無作法に驚きました。

様々な英語の受動態(受け身)

ここからは、疑問文、否定文、進行形、完了形など、様々な受動態の例文を見ていきましょう。

受動態の否定文

受動態の否定文は、「主語+be動詞+not+過去分詞」の形です。例文をみてみましょう。

I was not asked to submit the report by tomorrow. 
明日までにレポートを提出するように言われませんでした。

助動詞が含まれる場合は「主語+助動詞+not+be動詞+動詞の過去分詞」となります。助動詞があるときは「not」の位置が変わるので気をつけましょう。

That old microwave might not be broken yet.
あの古い電子レンジは多分まだ壊れていません。

受動態の疑問文

受動態の疑問文の形は、「be動詞+主語+過去分詞」です。例文をみてみましょう。

Was she asked to join the meeting at 2pm?
彼女は午後2時の会議に参加するように言われたの?

受動態の進行形

受動態の進行形の形は「主語+be動詞+being+過去分詞」です。例文をみてみましょう。

The chair is being carried by him. 
彼によって椅子が運ばれています。

The new hospital was being built when I passed the street. 
通りを通った時、新しい病院が(まさにその時)建設されていました。

受動態の進行形は、「今まさに〜されている」という状態を表します。

受動態の完了形

受動態の完了形の形は、「主語+have been+過去分詞」です。三人称の場合は「has been」にします。例文をみてみましょう。

The file has been uploaded in the cloud. 
そのファイルはクラウドにアップロードされています。

The boxes have just been delivered at the office. 
その小包はちょうど今オフィスに届けられました。

英語学習が続かない方へ

特に文法習得の場合、英語学習がなかなか続かないという問題はよくあるものです。例えば、受動態のような基本的な文法構造については理解していても、それを応用する進行形や完了形に移ると、突然学習が行き詰まることがあります。

練習を続けるのが難しい場合や、文法学習の成果が感じられずモチベーションの維持が困難な場合など、学習が停滞しがちです。

これらの問題を乗り越えて、学習を習慣化するコツは何かあるでしょうか。

習慣化の3ステップを取り入れる

プログリットでは、行動経済学の観点から、学習の習慣化に対して3つのステップを提唱しています。具体的に、以下の三つを繰り返し行うことが求められます。

  • トリガー(=行動が生じるきっかけ)
  • 行動(=目標とする行動)
  • 報酬(=行動によって得られるもの)


「トリガー」とは行動が生じるきっかけで、日常の小さな習慣や特定の場所・時間がこれに該当します。次に「行動」目標とされる具体的な行為であり、心理的・物理的・知識的な障壁が少ないほど、特定の行動を継続させやすくなります。「報酬」行動を続ける動機付けとなるもので、直接的かつ多面的な報酬が効果的です。これらのステップを学習に適用することで、習慣化を促進し、より効率的に目標を達成することができます。

この「習慣化の3ステップ」に関して、この記事では詳しく解説をしております。具体的に3ステップを英語学習の継続にどう繋げるかを知りたい方はこちらの記事をご確認ください。

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英語の受動態(受け身)まとめ

この記事では、英語の基礎文法である受動態について例文を交えながら解説してきましたが、いかがだったでしょうか?進行形や完了形の受動態は、慣れないうちは戸惑ってしまうこともあるかと思いますが、何度も反復練習することで形に慣れることができます。

この記事でインプットした後は、受動態の文をたくさん使ってアウトプットしてみましょう!

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Maho|監修者
カリキュラム責任者
慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒。新卒で航空会社に入社し、CAとして国内線・国際線に3年間乗務。その後、海外で生活しながら本格的に英語を学びたいという想いから、夢だった大学院留学を決意。オーストラリアに渡り、応用言語学・英語教授法(TESOL)修士号を取得。株式会社プログリットで英語コンサルタントを経て、現在はカリキュラム責任者としてプログリットのカリキュラム開発を行う。
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