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IELTSスピーキング対策ガイド|一人でできる練習&高得点を取るための準備とは?

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「英語で質問されると、頭が真っ白になる」
事前にテンプレートやフレーズは暗記していたものの、実際の試験では想定外の質問や深掘りにうまく対応できず、悔しい思いをしていませんか?
IELTSのスピーキングは、単に英語を「話せる」だけでは高得点につながりません。
即興で考えをまとめ、流暢に伝え、しかも自然な表現で話すというこの3つの力がバランスよく求められるセクションです。

そこで本記事では、「どうすれば即答できるようになるのか?」「どんな練習をすればスコアが上がるのか?」
といった中上級者の悩みにフォーカスし、スコアアップに直結する具体的な対策法をご紹介していきます。

「英語は話せるようになってきたけど、IELTSで高得点を取るには何かが足りない気がする」そんなあなたのための、実践的なスピーキング対策ガイドです。

IELTSスピーキングって何を見られる?試験の全体像とは

試験ってどんな雰囲気?意外と知らないスピーキングの流れ

IELTSスピーキングは、試験官と1対1で行う面接形式です(対面またはオンライン)。所要時間はおよそ11〜14分と短めですが、その中で英語力の「実力」が試されます。

テストは以下の3つのパートで構成されています。

パート内容時間目安
Part1日常生活についての質問(例:趣味、仕事、家族など)約4〜5分
Part21分間のスピーチ:お題に対し、1分準備→1〜2分話す約3〜4分
Part3抽象的なテーマについての質疑応答(例:社会問題、価値観など)約4〜5分

中でもPart2の1分スピーチは、IELTS初挑戦の受験者が特に戸惑いやすいポイント。「準備時間が短く、何を話すか整理しきれない」という声はよく聞かれます。また、Part3になると話題が急に抽象的になり、論理的に意見を伝える力が求められるため、「思っていることを英語でどう表現すればいいかわからない」と感じることも少なくありません。

スピーキングは「話せるかどうか」を測るというよりも、即興性・表現力・一貫性といった実践的な言語運用能力を見抜く場だと考えておくとよいでしょう。

採点官が見ている4つの観点とは?

IELTSスピーキングの評価は、以下の4つの基準に基づいて行われます。

  1. Fluency and Coherence(流暢さと一貫性)
     話が詰まらずスムーズか/論理的に話がつながっているか
  2. Lexical Resource(語彙力)
     語彙が多様で適切か/言い換えや具体例が使えているか
  3. Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ)
     文法ミスが少なく、複雑な構文を使えているか
  4. Pronunciation(発音)
     音のつながり、リズム、イントネーションなどが自然か

実際の受験体験談では、「文法や語彙には自信があったけれど、話しながら“えーっと”と詰まってしまった」や「同じ表現ばかり使って単調になってしまった」というケースがスコアを伸ばせなかった原因として挙がっています。

つまり、“正しい英語”が話せるだけでは高スコアは取れないというのがIELTSスピーキングの難しさ。4つの観点を理解し、自分の弱点を明確にすることで、より効果的な対策が可能になります。

高得点を狙うなら知っておきたい3つの“伸びしろ”

IELTSスピーキングで6.5〜7.0以上のスコアを狙うなら、基礎的な文法力や発音の明瞭さだけでなく、より「伝わる英語」「評価される英語」にアップデートする必要があります。

ここでは、実際の受験者が伸ばしてスコアを上げた3つのポイント=“伸びしろ”を紹介します。

1. 「言葉に詰まる」を防ぐ即答力の鍛え方

スピーキング試験で最も多いミスの一つが、「えーっと…」と言葉が出てくるまで時間がかかること。これは語彙や文法の知識があっても、それを瞬時に引き出す練習が不足しているケースが大半です。

この対策として効果的なのが、「瞬間英作文」と呼ばれるトレーニング。日本語の文を見て、瞬時に英語に変換する練習を繰り返すことで、英語の反射神経=即答力が鍛えられます。

例:
「昨日、上司と会議をしました」→ “I had a meeting with my boss yesterday.”

このような基礎表現を瞬時に言えるようにするだけで、Part1〜2の反応速度が格段に上がります。

瞬間英作文について詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

2. 「文法は合ってるのに不自然」の解消の仕方

IELTSでは「文法的に正しいけど、英語としては不自然」という話し方が減点対象になることもあります。特に、「very」「good」「bad」「a lot」など頻出の簡単な単語の多用は、Lexical Resourceのスコアに影響しがちです。

スコアを伸ばすには、以下のようにより具体的で多様な語彙を意識的に使うことが効果的です。

よくある単語言い換え例
goodimpressive, effective, valuable
baddisappointing, harmful, problematic
a lota wide range of, numerous, a great deal

こうした表現をストックしておくと、語彙の幅が自然と広がり、評価も上がりやすくなります。

3. 「自分の言葉」で話す力を磨く

テンプレートや暗記フレーズは安心材料になりますが、それだけでは応用力が足りず、評価が頭打ちになりがちです。特にPart3では、自分の意見や経験に基づいた発言が求められるため、「自分の言葉で組み立てて話す力」が重要です。

この力を養うには、1分間スピーチの練習が効果的です。与えられたテーマについて、自分なりの理由やエピソードを交えて話すことで、構成力や論理展開の練習になります。

たとえば、

“Describe a time when you helped someone.”
というお題なら、

  • いつ・どこで・誰を助けたか
  • なぜその状況が印象に残っているか
  • その出来事から何を学んだか

などを、自分の経験に置き換えて話す練習を繰り返すと、自分らしい表現力が自然と身につきます。

この3つの“伸びしろ”を意識することで、IELTSスピーキングのスコアは確実に上向きます。次は、それぞれのパートごとの具体的対策と頻出トピックを見ていきましょう。

パート別に徹底対策!よく出る質問と回答例

IELTSスピーキングは、Part1〜3それぞれで求められる力が異なります。それぞれの特徴を押さえて、戦略的に練習することが高スコアへの近道です。

以下では、各パートでよく出る質問例と、スコアにつながる回答のポイントを紹介します。

Part1|日常トピック

Part1では、生活や趣味、家族など、答えやすい質問が中心です。ただし、単に「Yes / No」で終わらせず、少し話を広げて具体例を加えることが評価のポイントになります。

よくある質問例

  • What do you usually do on weekends?
  • Do you like your job?
  • What kind of music do you listen to?

回答のコツ

“I usually go hiking on weekends. It helps me relax after a busy week at work, and I really enjoy being in nature.”

→ 単なる「I go hiking.」ではなく、「理由+感情+背景」を加えると、話に厚みが出ます。

Part2|1分スピーチ

Part2は、多くの受験者が最も苦手とするセクション。お題が配られてから1分で準備→最大2分話すという時間制限があるため、事前に“構成の型”を練習しておくことがカギです。

よくあるお題例

  • Describe a book that you recently read.
  • Describe a memorable meal you had.
  • Describe a time you were late.

話の構成テンプレ(PREP+α)

  1. P(Point):何について話すか明確にする
  2. R(Reason):なぜそれを選んだのか
  3. E(Example):具体的なエピソード
  4. P(Point)再強調:締めのひと言

“One memorable meal I had was at a small Italian restaurant in Kyoto.
I went there with a close friend to celebrate her promotion. The pasta was handmade and incredibly flavorful, and the staff were very warm and welcoming.
I still remember how happy we felt that day.”

→ 事実+感情+具体性を含めると、自然で説得力のあるスピーチになります。

Part3|抽象的な質問に「意見+理由+例」でしっかり答える

Part3は、Part2のテーマを発展させたような社会的・抽象的な質問に答えるディスカッション形式です。ポイントは、自分の意見を明確にしつつ、それを論理的に支えること

よくある質問例

  • Do you think people are eating healthier food nowadays?
  • How important is it to protect the environment?
  • Should governments spend more money on public transport?

回答のコツ(意見構築の型)

  1. 自分の立場をハッキリ述べる
  2. 理由を述べる(Because…)
  3. 具体的な例や状況で補足する
  4. 簡潔にまとめる

“Yes, I think protecting the environment is extremely important.
If we don’t take action now, the damage to our planet will become irreversible.
For example, climate change is already causing more natural disasters. Governments and individuals both have a role to play.”

→ 難しい単語を使わなくても、論理の展開がクリアであれば高評価が狙えます。

パートごとに求められる能力が違うからこそ、戦略的な練習と準備がスコアを左右します。次は、一人でもできる実践的な練習法を紹介していきます。

自宅でできるIELTSスピーキング対策練習法5選

IELTSスピーキング対策=会話レッスン、と思われがちですが、実は一人でも十分にスピーキング力を伸ばすことが可能です。特に本番で求められるのは「即興で考えをまとめ、話す」力。これは日々のセルフトレーニングで磨けます。

ここでは、実際にスコアアップにつながった練習法を5つ紹介します。

1. 瞬間英作文|反射的に話す「英語脳」を作るトレーニング

効果:即答力/文法の正確さ/流暢さ

日本語を見てすぐに英語にするトレーニング。
英作文とは違い、声に出すことが最大のポイントです。

やり方

  1. 中学〜高校レベルの日本語文を10〜20個用意(例:「彼は今出かけています」)
  2. 時間をかけずに、即座に英語で口に出す(“He is out now.”)
  3. 自信がなければあとで英文と照合し、修正

コツ

  • 初心者は「基礎構文+時制の使い分け」から
  • 上級者は「仮定法・分詞構文・関係詞」など複雑な文も練習対象に
  • 『英作文トレーニング』『どんどん話すための瞬間英作文』など市販教材も活用可

このトレーニングを行うことで、反応スピードが上がり、Part1や2で詰まりにくくなります

2. 1分間スピーチ(独り言練習)|論理力と構成力を鍛えるIELTS直結型トレーニング

効果:Part2対策/論理展開/語彙の応用力

与えられたテーマについて1〜2分間スピーチする練習。
スピーチの型を使って、自分の経験や考えを整理する力がつきます。

やり方

  1. IELTS過去問・模擬テーマから1つ選ぶ(例:Describe a time you learned something new.)
  2. 1分で構成を考え(メモOK)、その後1〜2分スピーチ
  3. 録音して聞き返し、語彙・論理の不足をチェック

スマホのタイマー/録音アプリ、「IELTS Cue Cards」や「IELTS Liz」のサイトをうまく活用することがおすすめです。この練習によって「Part2で何も出てこない」が激減し、「話す内容の整理」が格段に早くなります。

3. 音読&シャドーイング|発音・イントネーションの基礎を強化

効果:発音/抑揚/ナチュラルな表現の定着

スピーキングスコアを伸ばす上で、「聞き取りやすさ」は大きな評価軸。
音読とシャドーイングは自分の口で「正しい英語のリズム」を再現する訓練です。

やり方

  • ニュースサイト(BBC Learning English, Voice of America)やスクリプト付きYouTubeを活用する
    1. 音読 → 2. 音マネ(シャドーイング) → 3. 録音チェック → 4. 再調整
  • 1回5〜10分、毎日続ける

コツ

  • 英語字幕付き動画がベスト(NetflixやTEDも◎)
  • 声の抑揚・間の取り方まで真似る意識で行う

このトレーニングによってPronunciationだけでなく、「通じる英語」が自然に身につきます

4. 模擬面接&セルフ録音|“実戦力”を高めるアウトプット型練習

効果:試験慣れ/緊張対策/一貫性の確認

「本番のように話す」練習は本当に大切です。スマホ1つで簡易模擬試験は可能です。

やり方

  1. Part1〜3を通して話すシミュレーション(質問リスト使用)
  2. 録音して、自分の「間」「論理展開」「表現のバリエーション」を分析
  3. より自然な表現に言い換える練習も合わせて行う

ポイント

  • 実際の試験時間に合わせる様にしましょう(11〜14分)
  • IELTS公式の模擬問題・無料動画を活用(IELTS Official YouTubeなど)

この練習を行い、自分を客観視することで「癖・改善点」に自分で気づけるようになります。

5. AIやアプリの活用|一人学習をサポートする「第三者の目」を取り入れる

効果:客観的なフィードバック/添削学習/モチベーション維持

近年はスピーキング添削に対応したAIツールや英語学習アプリも増えており、「一人でも添削を受ける」ことが可能に。

代表的なツール例

  • ELSA Speak(発音診断に強い)
  • Talkio / Speak / Cake など会話型アプリ
  • スピフル:ビジネス英語・IELTSに近い1分スピーチ・AI添削特化(※後述)

このようなツールを使うことで、自分では気づけない癖や発音ミスを、客観的に改善できるきっかけになります。

練習法は組み合わせが鍵です。毎日すべてやる必要はありません。
おすすめは、曜日ごとに分けたり、朝は瞬間英作文・夜はスピーチ練習といったルーティン化です。

そして、こうした練習を体系化してサポートしてくれるツールとして、スピーキング特化型アプリ「スピフル」も有効な選択肢のひとつです。

ビジネス英語にも効くスピーキング練習なら「スピフル」がおすすめ

これまでご紹介したスピーキング練習法は、すべてIELTS対策に有効です。ただし、一人で継続するのが難しい方や、もっと効率よく・体系的にトレーニングしたい方にとって、実力を可視化しながら学べるアプリは非常に心強い存在です。

その中でも特におすすめしたいのが、ビジネス英語に特化したスピーキング学習アプリ「スピフル」です。

インプット×アウトプットで即答力&応用力を強化できる

スピフルの最大の特徴は、英語を瞬時に話す力と、話を組み立てる力を同時に鍛えられる設計になっている点です。

トレーニングの流れは、以下の2ステップで完結します。

  1. 口頭英作文:日本語文を見て、即座に英語で発話(例:「先週の会議では何が話されましたか?」→ “What was discussed in last week’s meeting?”)
  2. 1分間スピーチ:ビジネステーマに沿って、自分の言葉で話す(例:「業務効率化に役立ったツールを説明してください」など)

この「インプット+アウトプット」のサイクルを1日30分で回すことで、Part1〜3すべてに対応できる瞬発力・構成力・表現力がバランスよく鍛えられます。

スピフルが他のアプリと一線を画すのは、AIがあなたの話した英語をその場で添削・分析してくれることです。
具体的には文法の誤りや不自然な表現を自動で修正し、「より自然な言い方」も理由付きで提案したり、1分スピーチの内容を文字起こしし、構成や語彙の過不足を評価することもできます。これにより、「ただ話して終わり」ではなく、自分の癖や課題を把握し、次回に活かす学習サイクルが確立します。

スピフルについて詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

まとめ

IELTSスピーキングで求められるのは、完璧な英語ではありません。大切なのは、「自分の考えを、自分の言葉で、相手に伝える力」です。

そのためには、まずはシンプルな言葉でいいから口に出してみること。失敗しても構わないので、話す習慣を日常の中に取り入れることが、何よりの近道です。

  • 言いたいことが出てこないなら、口頭英作文から始めてみる
  • 話が広がらないなら、1分スピーチで構成力を磨いてみる
  • 伝わっているか不安なら、録音やフィードバックを取り入れてみる

そんな小さな積み重ねが、いつしか「英語で考え、英語で伝える力」へと変わっていきます。IELTSという試験をきっかけに、あなたの英語は確実に一段階上のステージへと進めるはずです。

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Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(Learning Labs)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっています。
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