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「提案する」は英語で何と言う?ビジネスシーン別フレーズ集&例文解説

「こう提案したいけど、英語でなんて言えばいいんだろう?」
「“I suggest…”ばかり使っていて、語彙の幅がない…」

英語での提案は、単なるフレーズの置き換えではありません。相手との関係性、状況、トーンによって適切な言い回しを使い分ける必要があるため、中上級者でも意外と難しいと感じる場面が多いのではないでしょうか。

特にビジネスシーンでは、ただ英語が正しければいいわけではなく、「失礼なく伝える」「説得力を持たせる」「相手の反応を引き出す」といったスキルも求められます。

今より一歩進んだ「使える提案表現」を身につけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

もくじ

ビジネスで「提案する」場面は意外と多い

会議・メール・プレゼン…どんな場面で使う?

ビジネスの現場では、「提案する」スキルはあらゆる場面で求められます。

  • 社内会議で新しいアイデアを提示する時
  • 営業メールで代替案を提示する時
  • プレゼンで課題解決策を提案する時
  • クライアントとの打ち合わせで施策を提案する時

このように、ただ意見を述べるだけでなく、相手のニーズや課題を意識して「提案」という形で表現することが、仕事の成果に直結するケースは少なくありません。

「提案する」が苦手な日本人の特徴と理由

英語で「提案する」ことに苦手意識を持つ日本人は多いです。その理由は主に以下の3つです。

  1. 直訳しようとして不自然な表現になる
     例:「I want to propose…」など、場面に合わない強すぎる表現になりがち。
  2. 失礼に聞こえないか不安になる
     相手のアイデアを否定しているように思われたら…と心配しすぎて黙ってしまう。
  3. フレーズの引き出しが少ない
     「I suggest」や「How about」しか知らず、いつも同じ言い方になってしまう。

しかし、これらは適切な表現を身につけて場数を踏めば、誰でも克服できるポイントです。次のセクションでは、まず「提案する」の基本英語フレーズを確認しましょう。

「提案する」は英語で何と言う?基本フレーズ5選

「提案する」とひとことで言っても、英語ではその場面や相手との関係性によって適切な表現を使い分けることが重要です。ここでは、ビジネスシーンでよく使われる5つの基本フレーズをご紹介します。

1. I suggest 〜(〜を提案します)

最も基本的で汎用性の高いフレーズです。ややフォーマルな響きがあるため、会議やメールなど幅広い場面で使えます。

I suggest we start with the domestic market first.
(まずは国内市場から始めることを提案します)

2. I recommend 〜(〜をおすすめします)

「提案」と「推薦」の中間的な表現。具体的な選択肢や手段を提示するときに使われます。

I recommend using a simpler design for better usability.
(ユーザビリティ向上のため、よりシンプルなデザインをおすすめします)

3. How about 〜?(〜してみてはどうですか?)

カジュアルなニュアンスで、チーム内やフラットな関係の相手に使うのが自然です。

How about postponing the launch until next month?
(リリースを来月まで延期してみてはどうでしょうか?)

4. Would you consider 〜?(〜をご検討いただけますか?)

丁寧かつ控えめな印象を与える提案表現。取引先や目上の相手に対して使うのに適しています。

Would you consider an alternative pricing model?
(別の価格体系をご検討いただけますか?)

5. One option might be to 〜(〜という選択肢もあります)

提案をやや遠回しに伝えるときに便利な表現。「押しつけがましく聞こえたくない」ときに効果的です。

One option might be to outsource part of the development.
(開発の一部を外注するという選択肢もあります)

これらの表現を覚えておくだけでも、提案の幅がぐっと広がります。
次は、相手や状況に応じて使い分けるための実践的な例文を、シーン別にご紹介していきます。

シーン別|英語の提案フレーズ実例集

会議でアイデアを出す時の例文

会議では、相手の意見を尊重しつつ、自分の考えを提案する必要があります。「強く主張しすぎないが、説得力を持たせる」のがポイントです。

基本フレーズ

  • I’d like to suggest that we 〜
  • How about we 〜 ?
  • Why don’t we 〜 ?

例文

I’d like to suggest that we revise the marketing strategy before the next quarter.
(次の四半期前にマーケティング戦略の見直しを提案したいと思います)
→「I suggest」よりも控えめで丁寧なトーン。会議ではこのような婉曲表現が好まれます。

Why don’t we run a pilot test before the official release?
(正式リリースの前に、試験運用をしてみてはどうでしょうか?)
→「Why don’t we」は柔らかく提案する口語的な表現。同僚やフラットなチーム内で有効です。

メールで提案する時の例文

メールでは、丁寧さと明確さが何より重要です。特に英語圏では、曖昧な表現は誤解を招く原因になるため、はっきりと提案の意図を伝えることが信頼につながります。

よく使われる表現

  • I’d like to propose 〜
  • Would you be open to 〜 ?
  • Perhaps we could consider 〜

例文

I’d like to propose a slight adjustment to the project timeline.
(プロジェクトのスケジュールに少し調整を加えることを提案します)
→「propose」はややフォーマルでビジネスメール向き。

Would you be open to scheduling a follow-up meeting next week?
(来週、フォローアップミーティングを設定することは可能でしょうか?)
→ 「Would you be open to」は相手の意向を尊重する柔らかい聞き方。ネイティブが好んで使う丁寧な表現です。

Perhaps we could consider switching vendors for better support.
(より良いサポートを受けるために、業者の切り替えを検討しても良いかもしれません)
→ 「Perhaps we could…」は間接的で丁寧な提案をしたいときに使います。

プレゼンで提案する時の構成とフレーズ

プレゼンでは、単に「提案」するだけでなく、「なぜそれがベストなのか」を論理的に伝える構成力も重要です。

プレゼン構成の基本ステップ(例)

  1. 課題の明確化:What’s the problem?
  2. 提案の提示:What do you suggest?
  3. 根拠の提示:Why is it the best option?
  4. 行動提案:What’s the next step?

使えるフレーズ集

Based on our analysis, we propose launching a new service targeting SMEs.
(分析結果に基づき、中小企業向けの新サービスの立ち上げを提案します)

This solution addresses the root cause more effectively than the current approach.
(この解決策は、現在の方法よりも根本的な問題に効果的に対処できます)

If you agree with this direction, the next step would be to prepare a pilot plan.
(この方向性にご賛同いただける場合、次のステップはパイロットプランの準備となります)

代替案や改善案をスマートに伝えるフレーズ

相手の提案に対して否定的にならずに、代替案を出すのは英語でも難しい場面です。ここでは相手を立てつつ、前向きに別案を出すフレーズを紹介します。

ソフトな言い回し例

That’s an interesting idea. Another approach might be to…
(面白いアイデアですね。別のアプローチとしては〜も考えられます)

I see your point. Just to add another perspective, what if we…?
(おっしゃることはよく分かります。別の視点として、〜してみるのはどうでしょうか?)

Instead of A, we might consider B to reduce the cost.
(Aの代わりにBを検討することで、コスト削減になるかもしれません)

このように、ビジネスでは「提案の仕方」そのものがコミュニケーション能力として見られています。内容だけでなく、言い方・タイミング・相手への配慮を含めてトレーニングすることが、伝わる提案力に繋がります。

断る・受け入れる・検討する|相手の提案への返し方

ビジネスでは、相手の提案に「Yes」か「No」だけで答えるのではなく、丁寧に気持ちを伝えながら対応することが重要です。ここでは、状況に応じたスマートな返し方を学びましょう。

やんわり断る表現

相手の提案に賛成できない時も、関係を壊さずに断る表現が求められます。否定的な言い方を避けながら、自分の立場を伝えるのがポイントです。

使えるフレーズ

I appreciate the suggestion, but I’m afraid we won’t be able to proceed with that approach.
(ご提案ありがとうございます。ただ、残念ながらその方法では進められそうにありません)
→ “I’m afraid” は遠回しに否定を伝える便利な表現。

That’s a valid point, but we may need to explore other options that align more with our goals.
(ごもっともなご意見ですが、私たちの目標により沿った他の選択肢を探る必要があるかもしれません)
→ 相手を立てつつ、別案を探る意志を見せています。

I see your perspective, but I’m not sure if that would work in our current situation.
(ご意見は理解しますが、現状では難しいかもしれません)
→ 直訳っぽくなく自然な断り方で、ネイティブもよく使います。

前向きに検討するときの表現

まだ判断を保留したい場合は、前向きな姿勢を見せながら、慎重に進めたい気持ちを伝えることが大切です。

使えるフレーズ

That sounds like a promising idea. Let me take a closer look and get back to you.
(有望なアイデアですね。詳しく検討して、改めてご連絡します)
→ “promising” は「見込みがある」という前向きな表現です。

We’ll need some time to evaluate the feasibility of this proposal.
(この提案の実現可能性を評価するための時間が必要です)
→ “feasibility(実現可能性)” はビジネス英語で頻出の語彙。

Thanks for bringing this up. I’ll discuss it with the team and let you know our thoughts.
(ご提案ありがとうございます。チームと相談し、意見をお伝えします)
→ “Thanks for bringing this up.” は提案をポジティブに受け止めた印象を与えます。

賛成・同意を伝える表現

相手の提案に同意する時も、単なる「OK」ではなく、一歩踏み込んだ表現を使うと、協力的で信頼感のある印象を与えられます。

使えるフレーズ

That’s a great idea. I’m fully on board with it.
(素晴らしいアイデアですね。全面的に賛成です)
→ “on board” は「同意して協力する」という意味のビジネス慣用表現。

I completely agree. It aligns well with our current strategy.
(全面的に同意します。現行の戦略ともよく合っています)
→ “align with” は「合致する・一致する」というビジネスに適した表現です。

Let’s move forward with that plan.
(その計画で進めましょう)
→ 実行フェーズに移るときの自然な一言です。

こうした“返し方”を覚えておけば、単に英語が話せるだけでなく、「相手を尊重しながら建設的なコミュニケーションができる人」という印象を与えることができます。

自分の提案力を鍛えるなら「スピフル」でトレーニング

「提案する表現をたくさん覚えたのに、実際の会議で出てこない…」
「とっさのひと言が英語でうまく出てこない…」

そんな経験はありませんか?ビジネス英語では「知っている」だけでなく、「その場で自然に口から出せるか」が鍵になります。

スピフルは、提案表現を“使える英語”に変えるためのトレーニング設計がされている、ビジネス特化の英語スピーキング学習アプリです。

「提案する力」を鍛える2つのトレーニングモード

① 口頭英作文:提案フレーズを即座に引き出す練習

日本語の文章を見て、瞬時に英語で提案文を作る訓練
AIがあなたの発話を正確に聞き取り、例文の丸暗記でないかも自動チェックしてくれます。

「こういう提案、英語でなんて言えばいい?」という疑問に強くなります。

② 独り言英会話:1分間スピーチで表現を応用

たとえば「部内会議で新企画を提案する」というシチュエーションで、1分間スピーチにチャレンジ。
話した内容はAIが文字起こし→文法・語彙・自然さまで添削してくれます。

「文法ミスは?」「もっと自然な表現は?」という気づきが得られます。

スピフルは、すべての有料機能を7日間無料で試せる体験期間があります。

「ビジネス英語で“話す力”をもっと伸ばしたい」「とっさの提案が口から出るようになりたい」
そんなあなたにとって、スピフルは頼れるAI英語コーチになります。
まずは無料で試して、自分の英語がどう変わるか、体感してみてください。

まとめ

ビジネスにおいて「提案する力」は、単なる英語力ではなく、相手との関係性・場の空気・目的の明確さを踏まえた総合的なコミュニケーション力が求められます。

「伝わる英語」は、フレーズの暗記ではなく、“意図”と“配慮”を込めて使うことから始まります。
ぜひこの記事で学んだ提案表現を、日々の業務や学習の中で少しずつ実践し、英語での存在感を高めていってください。

Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(Learning Labs)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっています。
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