英語学習のプロに相談しよう!プログリットの無料学習相談はこちら>

GlobalEnglish STEPとは?テスト形式・スコア・対策法を徹底解説

0

「ビジネスの場面で、英語で自信を持って話せているか測定したい」
「昇進や海外赴任に向けて、英語力を客観的に証明したい」
そんな課題を持つビジネスパーソンに選ばれているのが、GlobalEnglish STEP(STEP+)という英語スピーキング力評価テストです。

GlobalEnglish STEPは、多国籍企業でのグローバル人材育成や採用・配置転換の判断材料として広く活用されているオンラインテストで、実務で通用する英語運用力を測るために設計されています。英語学習というよりは、「今の自分の英語がどれだけ通じるか」をスコアで可視化するツールと言えるでしょう。

この記事では、GlobalEnglish STEPのテスト内容・評価基準・スコアの意味に加え、高スコアを取るためのスピーキング対策法まで詳しく解説します。

GlobalEnglish STEPとは?

STEPは何の略?目的と役割

GlobalEnglish STEPとは、正式には「Speaking Test for English Proficiency」の略称で、英語スピーキング力をCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に準拠した基準で評価するオンラインテストです。GlobalEnglish社(現Pearson)が提供しており、企業研修などでの導入が多く見られます。

他の英語資格試験と異なり、STEPは以下の特徴があります。

  • オンライン完結型で、受験者の自由な時間・場所で受験可能
  • リーディング・リスニング・スピーキング・文法の4技能を短時間で評価
  • 録音形式でのスピーキング問題を含み、実際の運用力を測定
  • 企業側にとっては人材配置・昇進要件の参考に使える信頼性のあるスコア

どんな人が受けるべきテストなのか?

GlobalEnglish STEPは、主に以下のようなシーンで活用されています。

  • グローバル企業での従業員の英語力評価(採用・昇格・研修前評価など)
  • 海外赴任候補者の適性チェック
  • 自分の英語力を客観的に知りたい個人学習者(特に中級者以上)

TOEICなどが「英語知識の証明」であるのに対し、STEPは「実際に英語で仕事ができるか」を評価する実践型の指標であり、ビジネス現場で通用するスピーキング力を図る目的で設計されています。

STEPテストの形式と構成

STEPはリーディング・リスニング・文法(Use of English)・スピーキングの4技能を総合的に評価し、合計約60〜90分で完了できます 。

  • オンライン完結型で、PC/マイクを用意すれば、いつでもどこでも受験可能 。
  • スピーキングは録音形式で、企業が評価しやすい「運用力中心」の問題構成。

CEFRとの対応関係とスコアの目安

STEPのスコアは1〜120点(またはそれ以上のレンジ設定)の尺度があり、CEFRレベルと次のように対応しています。 tracktest.eu+6ResearchGate+6my.spotonlearning.eu+6

STEP スコアCEFRレベル
1–25A1(Basic user)
26–50A2(Elementary)
51–75B1(Intermediate)
76–100B2(Upper-intermediate)
101–120+C1(Advanced)

ビジネス英語の実務通用レベルはCEFRに基づく目安では、B2以上(STEPスコア76点以上)がビジネスの場で実務的に通用レベル、C1以上(STEPスコア101点以上)が会議主導・高度交渉・プレゼンも安心

とされており、実務英語運用力の一つの目安として活用できます。

STEPテストの形式と構成

GlobalEnglish STEPは、「リーディング」「リスニング」「文法(Use of English)」「スピーキング」 の4技能をバランスよく評価するオンラインアセスメントです。受験時間は約60〜90分で、好きな場所・時間で受験できるのも特長です Google Sites+3Scribd+3Facebook+3

出題セクションとアダプティブ形式

  • リーディング・リスニング・文法(Use of English):各セクションは複数の選択肢問題で構成されており、アダプティブ方式※のテスト設計により、受験者の正答率に応じて問題難易度が自動調整されます 。
  • スピーキング:マイクを使って録音形式で回答。音声は録音され、認定評価者またはAI採点によって「実際のビジネス英語運用力」が客観的に評価されます Practice Aptitude Tests+4Scribd+4Google Sites+4

試験時間と受験環境

  • 所要時間:通常60〜90分程度。
     ある資料には「約1時間」とあり 、別の受験ガイドでは「52分間」と記載があります (itestenglish.com+3Scribd+3ウィキペディア+3)。
     → テストによって多少前後しますが、目安は 1時間~1時間半 です。
  • 受験環境
    • PCまたは安定したブラウザ使用
    • マイクとスピーカー(ヘッドセット含む)
    • 安定したインターネット接続が必要です 。

アダプティブテストのメリット

GlobalEnglish STEPは、一人ひとりに最適化された問題を出題するCAT(Computer‑Adaptive Test)方式を採用しています。これにより、正答率に応じて難易度が調整されるので、上限・下限が固定されず幅広いレベルに対応することができたり、不要な易しい問題や極端に難しい問題を減らし、時間効率のよいテスト受験が可能になります。

この方式は、受験者にとって負担が減るとともに、企業側にとっても精度の高い評価データを得られる設計になっています。

STEP対策|高スコアを取るための具体的なトレーニング法

GlobalEnglish STEPは、実際のビジネス現場で英語を「使えるかどうか」を測る実践的なテストです。そのため、知識の詰め込みだけではなく、構成力・即答力・発話の自然さなど、総合的なスピーキング力が問われます。

ここでは、STEPで高スコアを取るために必要な5つのステップと、それぞれのトレーニング方法を具体的に解説していきます。

ステップ①|出題形式に慣れる

STEPでは、リーディング・リスニング・文法に加えて、スピーキングセクションが重要です。スピーキングでは、たとえば以下のような課題が出題されます。

  • 写真を見て状況を説明する
  • あるテーマについて意見を述べる
  • 指示に従って短く発話するプロンプト型問題

このような形式に慣れていないと、本番で「何をどう答えればいいのかわからない…」と戸惑うことになります。まずは、模擬問題や解説動画を活用して形式を把握し、最低1回は模試を受けておくことが効果的です。

ステップ②|構成力を高める

STEPのスピーキング評価では、「意見に一貫性があるか」「論理的に展開できているか」といった構成力が重視されます。

そこでおすすめなのが、PREP法(Point→Reason→Example→Point)など、話を組み立てるフレームを使うことです。たとえば以下のように型を使えば、話にまとまりが生まれ、一貫性・説得力が増します

I believe remote work is effective. (Point)
Because it improves work-life balance. (Reason)
For example, I can spend more time with my family. (Example)
So I think companies should continue offering it. (Point)

ステップ③|即答力と自然な表現を鍛える

録音形式のテストでは、「えーっと…」と考え込んでしまうと評価が下がります。そこで必要なのが、とっさに英語が出る瞬発力=即答力です。

即答力を鍛えるには以下のトレーニングが効果的です。

  • 日本語を見て瞬時に英訳する「瞬間英作文」
  • 英語音声をマネして発音・語順を身体に染み込ませる「シャドーイング」
  • 自分の発話を録音して「流暢さ・発音・ミス」を自己チェック

これらを繰り返すことで、自分でも気づかないうちにスムーズな発話ができるようになります

ステップ④|語彙・文法の精度を高める

スピーキングの正確性を支えるのは、語彙と文法の基本力です。特にSTEPでは、ビジネスに適した言い回しが使えているかも評価の対象になります。

  1. よく使われるビジネス表現や定型フレーズを暗記+練習する
  2. 自分のスピーキングを録音し、文法的なミスや不自然な表現をチェックして改善
  3. 英文メールや記事などから自然な言い回しをインプット

このように、スピーキング力は「表現の引き出し」があってこそ活きます。

ステップ⑤|模擬演習と本番環境での練習

最後は、本番に近い形式・時間・緊張感で繰り返し模擬演習することが仕上げになります。

  • 受験環境と同じPC・マイク・ネット環境で練習
  • 時間制限を設けて、本番さながらの練習を週1回以上実施
  • オンライン英会話や1分間スピーチで即興力を鍛えるのも効果的

このステップを繰り返すことで、本番でのパフォーマンスの安定感が格段に高まります

高スコアを目指すための5つのSTEP対策

対策ステップ目的方法
① 形式把握戸惑わず答える模試・問題分析
② 構成力一貫性ある回答PREP法・テンプレ練習
③ 即答力滑らかな発話瞬間英作文・録音練習
④ 精度強化伝わる表現ビジネス語彙・文法補強
⑤ 実戦練習本番対応力模試・会話演習

STEP対策に役立つおすすめアプリ

GlobalEnglish STEPで高スコアを取るためには、単なる知識だけでなく、その場で英語を話す瞬発力と自然な表現力が求められます。しかし、「どうやって鍛えればいいかわからない」「ひとりで練習するのが難しい」と感じる方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、ビジネス英語スピーキングに特化した学習アプリ「スピフル」です。

スピフルは、1日30分・スマホ1つで完結する英語スピーキング特化型アプリ。特に以下の点で、STEPのスピーキングセクション対策に非常に有効です。

① 瞬間英作文で即答力を鍛える

スピフルのインプット練習では、日本語のビジネス文を見て瞬時に英訳する「口頭英作文」に取り組みます。
この訓練により、質問にパッと答えるスピーキングの瞬発力=即答力を身につけることができます。

② 1分間スピーチで構成力と流暢さを磨く

アウトプット練習では、与えられたテーマに沿って1分間話す「独り言英会話」に挑戦します。これはまさに、STEPのスピーキング問題(写真描写・自由意見)と近い構成で、話の組み立て方・流れの作り方・話すスピードを実践的に磨けます。

③ AIが自動添削&フィードバックしてくれるから安心

スピフルでは、話した内容をAIが自動で文字起こし・文法チェック・表現のアドバイスまで行ってくれます。
「この言い方の方がより自然」「この文法ミスに注意」といった指摘があるため、自分では気づけない癖や弱点を修正しながら練習できます

まとめ

GlobalEnglish STEPは、単に英語力を測るテストではなく、「英語で考え、英語で伝える力」を試す実践型のアセスメントです。特にスピーキングセクションでは、即興性・論理性・自然さといった、ビジネスの現場でそのまま求められるスキルが問われます。

STEPで高スコアを目指すには、テスト形式に慣れるだけでなく、英語を即座に口に出すトレーニングや、自分の意見を構成する力を意識的に鍛えていく必要があります。また、日頃から録音や模擬演習を繰り返し行い、自分の弱点を客観的に見つめ直す姿勢も不可欠です。

語彙や文法の正確性を磨くことももちろん重要ですが、最終的に評価されるのは「どれだけ相手に伝わる英語が話せるか」です。
そのためには、知識を蓄えるだけでなく、それを実際の発話としてアウトプットする練習を継続することが、最大の対策と言えるでしょう。

STEPの準備は、英語を「勉強する」から「使いこなす」段階へと、自分を一歩前に進める良い機会です。
自分に合ったトレーニング方法を見つけ、焦らず、着実に実力を積み重ねていきましょう。

0
Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(Learning Labs)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっています。
この記事が役に立ったと感じたらシェアしてね!
ビジネス特化型スピーキングアプリのスピフル 7日間無料体験はこちら