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英語で質問に答えるコツ|とっさの受け答えが自然にできる方法とは?

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“What do you do?” “Why do you want this job?” “Do you have any questions?”

英語で質問されたとき、「うまく答えられなかった」「YesかNoしか言えず、会話が終わってしまった」――そんな経験はありませんか?

英会話やビジネスシーンでは、ただ質問を理解するだけでなく、相手の意図を汲み取り、自分の考えを適切な英語で返す力が求められます。これは単なる語彙力や文法力ではなく、“とっさに話す力”=スピーキング力の応用です。

本記事では、よくある質問に対する答え方や、シーン別の使える表現を多数ご紹介。
さらに、「どう答えれば自然か」「会話を広げるには何を加えるべきか」といった英語での受け答えに自信をつけるための考え方や練習法も解説します。

「英語で質問されると焦ってしまう」「もっと自然に答えられるようになりたい」
そんなあなたに向けて、今日から使える実践的なアドバイスをお届けします。

英語で質問に答えるのが難しい理由とは?

英語の会話中に質問をされて、「聞き取れたのに返せない」「答えたけれど一言で終わってしまい、気まずい沈黙が流れた」といった経験はありませんか?
英語をある程度学んでいても、質問にスムーズに答える力が身についていない人は多くいます。これは英語初級者だけでなく、TOEIC700点以上の中級者・上級者でも珍しくありません。

ここでは、なぜ「英語で質問に答える」ことが難しいのかを、主な3つの理由に分けて解説します。

単語や文法はわかっていても、とっさに出てこない

これは非常に多くの学習者に共通する課題です。
学校や資格試験で学んできた英語知識は、「読む」「聞く」インプットが中心で、「話す」アウトプットは意外と訓練されていません。
そのため、文法や単語の意味は理解できても、それをリアルタイムで使って会話を組み立てる“瞬発力”が足りないのです。

例えるなら、英語の“材料”は持っていても、それを“料理する手際”が身についていない状態。
質問に答えるという行為は、まさに「自分の中にある知識を即座に引き出し、組み立て、発話する」スキルの総合力が問われます。

さらに、英語では語順も日本語と大きく異なるため、思考の組み立て直しが必要になります。

Q. What do you usually do on weekends?
(普段の週末は何をしていますか?)

頭の中の日本語:えーと、たいてい映画観て、買い物して、家でのんびりしてるかな

必要なアウトプット
→ I usually watch movies, do some shopping, and relax at home.

知識はあるのに「言えない」感覚を乗り越えるには、まさにこの“引き出し力”をトレーニングする必要があります。

「Yes/No」だけでは不十分?自然な返答には“展開力”が必要

もう一つの落とし穴は、「質問に答える=Yes/Noで十分」と思い込んでしまうことです。
実際の会話では、答えに加えて“もう一言”加えることで会話が広がり、自然な印象を与えることができます。

たとえば、こんな返答の違いがあります。

Q. Do you like traveling?
× A. Yes.(←会話が止まる)
A. Yes, I love it. I try to travel abroad at least once a year.

このように、理由・頻度・感想・経験談などを添えることで、会話が続きやすくなり、相手にも興味を持ってもらえるようになります。

また、ビジネスシーンや面接では、「質問に的確かつ端的に答えつつ、必要な情報を補足する力」が求められます。
これは、英語力というよりも“受け答えの型”と“表現のストック”を持っているかどうかの問題です。

質問の「意図」を正しく読み取る力も必要

もう一つ見落とされがちなのが、質問の表面上の意味だけでなく、「なぜこの質問をしているのか?」という意図を読み取る力です。

Q. Why do you want to work in this company?
(なぜこの会社で働きたいのですか?)

この質問をされた時、「場所が近いから」「待遇が良さそうだから」と正直に答えるだけでは不十分です。
求められているのは、企業理念や仕事内容への共感、自分の強みとのマッチなど、ビジネス英語特有の“文脈に合った返答”です。

つまり、英語で質問に答えるには

  • 英語表現力(文法・語彙)
  • 瞬発力(考えをまとめて即座に口に出す力)
  • 会話力(相手との関係性・流れを読む力)

この3つが同時に求められるのです。

よくある英語の質問と基本の答え方【自己紹介・日常編】

英語での質問に自然に答えるためには、まずはよく出る質問に対して“答え方の型”を身につけることが大切です。ここでは、日常会話やカジュアルなシーンでよく使われる質問と、その答え方の例をテーマ別にご紹介します。

名前・出身・職業に関する質問と答え方

このあたりは、英会話の定番中の定番。だからこそ、短くても丁寧な表現で返せるようにしておくと好印象です。

Q.What’s your name?
A.My name is Yuki, but please call me Yu.(名前はYukiですが、Yuと呼んでください)

Q.Where are you from?
A.I’m from Osaka, Japan. I grew up there, but now I live in Tokyo.
(大阪出身ですが、今は東京に住んでいます)

Q.What do you do?
A.I work in marketing at a tech company.(IT企業でマーケティングをしています)

ポイント

  • “I’m a ~.” だけでは会話が終わってしまいがち。
  • 所属・職種・勤務地など補足情報を1つ加えると自然な展開になります。

趣味・休日・家族について聞かれたときの返答例

ちょっとした雑談でも頻出のテーマです。「簡単な単語で、広がりのある内容を伝える」ことがコツです。

Q. What are your hobbies?
A.I enjoy cooking and hiking. It helps me relax on weekends.
(料理とハイキングが好きで、週末のリフレッシュになっています)

Q.Do you have any siblings?
A.Yes, I have an older sister and a younger brother.
(はい、姉と弟がいます)

Q.What do you usually do on weekends?
A.I often go to cafés or watch movies at home. Sometimes I meet up with friends.
(カフェに行ったり、映画を観たりしています。友人と会うこともあります)

ポイント

  • よくある話題こそ、「具体的に言えるように練習」しておくと応用が利きます。
  • “I like music.” ではなく “I like listening to jazz when I study.” のように、具体的な描写をすると印象を良くすることができます!

「How are you?」に気の利いた返しをするには?

「How are you?」に“I’m fine, thank you. And you?”と返すのは、教科書的でやや不自然です。
実際の会話では、以下のようなナチュラルな表現がよく使われます。

質問自然な答え方補足
How are you?Pretty good, thanks. How about you?「まあまあ元気です」丁寧&自然
How’s it going?Not bad at all. Just a bit busy this week.砕けた感じでも好印象
How have you been?I’ve been doing well. Just got back from a trip.久しぶりの再会などでよく使う

ポイント

  • “気持ち+理由”を添えるだけで一気に“話せる人”感が出ます。
  • 「調子が良い」「ちょっと疲れてる」「忙しいけど頑張ってる」など、自分の状態を英語で表現できるストックを作っておきましょう。

ビジネスシーンで使える質問&返答のフレーズ例

ビジネス英会話では、単に英語を話す力だけでなく、「適切な敬意」「的確な返答」「文脈を読む力」が求められます。
ここでは、実際の職場や会議、メールでよく使われる質問に対して、自然かつ印象の良い返答ができるフレーズをテーマ別にご紹介します。

ミーティングや商談でのやりとりに使える表現

ビジネスの場では、進捗・確認・提案などに関するやりとりが頻繁に行われます。
以下のような質問に対して、単にYes/Noで返すのではなく、状況を添えて答えることが信頼感につながります。

Q.Can you give us an update on the project?
A.Sure. We’ve completed the first phase, and we’re starting phase two this week.
(はい。第一段階が完了し、今週から第二段階に入ります)

Q. What’s your opinion on this proposal?
A.I think it’s a solid plan overall. However, I’d suggest reviewing the timeline.
(全体として良い提案だと思いますが、スケジュールの見直しを提案します)

Q.Would you be available for a quick call later today?
A.I’m available after 3 PM. Let me know what time works for you.
(15時以降なら可能です。ご都合の良い時間を教えてください)

ポイント

  • 肯定・否定のあとに具体的な根拠や代案を添えると、やりとりが建設的になります。
  • 柔らかく伝えたいときは “I’d suggest…” “Maybe we could…” などの控えめな表現が効果的です。

納期・確認・依頼などに対する返答フレーズ

依頼に応じる/できない/確認が必要――こういった場面で役立つフレーズを押さえておくと、相手との信頼関係を壊さずに対応できます。

Q.Can you deliver the report by Friday?
A.Yes, that should be doable. I’ll make it a priority.
(はい、対応可能です。最優先で進めます)

Q.Could you check this document when you have a chance?
A.Of course. I’ll take a look this afternoon.
(もちろんです。午後に確認します)

Q.Is there any update on the client meeting?
A.Not yet, but I’ve followed up and will let you know once I hear back.
(まだですが、確認済みで返信があり次第お知らせします)

ポイント

  • 「即答できないとき」は、“I’ll get back to you shortly.”(すぐに折り返します)など、保留表現を使うと丁寧に聞こえます。
  • 無理な依頼には、“I’m afraid that might be difficult by Friday.”(残念ながら難しいかもしれません)などの緩和語句を活用しましょう。

曖昧な質問に「確認する」「保留する」丁寧な返し方

英語では、わからないことを「わからない」と言うことも大切です。
ただし、ストレートに “I don’t understand.” と言うと、時にキツく聞こえることも。代わりに、ソフトでビジネス的な言い回しを使うと印象が良くなります。

Q.What’s your take on the long-term implications of this change?
A.That’s an interesting point. Let me take a closer look and get back to you.
(興味深い視点ですね。少し確認してから回答します)

Q.Can you clarify what you mean by “market readiness”?
A.Just to be sure, are you referring to the product’s launch timeline or the marketing strategy?
(念のため確認ですが、それは製品のローンチ時期のことですか?それともマーケティング戦略の方でしょうか?)

ポイント

わからないときは “Could you clarify that a bit?” “Let me confirm one point.” など、確認・再確認フレーズを使うことで丁寧な印象を与えられます。

このように、ビジネスの場では「ただ答える」だけではなく、「答え+補足説明」や「代案提示」「確認の意志」などを組み込んだ返答が求められます。
英語でのやり取りでも、日本語と同様に“やわらかさ”や“配慮”を言葉に乗せる技術が重要です。

英語で質問にうまく答えるための3つのポイント

英語での受け答えが苦手だと感じる方に共通するのは、「英語力」そのものよりも、「質問に対する考え方」や「答え方の型」を知らないことです。
ここでは、英語の質問に自然かつ的確に答えるために押さえておきたい3つの実践ポイントを解説します。

① 質問の“意図”をくみ取る力を養う

質問に正しく答えるためには、まず相手が何を知りたがっているのか=質問の目的や背景を理解することが大切です。
これは単なる語彙力やリスニング力ではなく、「会話の文脈を読む力」に近いものです。

Q. Where do you see yourself in 5 years?
→ 表面的な質問は「将来の希望」ですが、本当の意図は「目標意識」「継続性」「キャリアビジョン」を探っている

このように、質問の奥にある“Why”を想像しながら答えることで、内容に深みが出て、相手にも好印象を与えられます。

練習法
ニュース記事や英会話教材のQ&Aを使い、「なぜこの質問をしたのか?」を自分なりに分析する癖をつけてみましょう。

② クッション言葉や返し方の“型”を身につける

英語で質問に答えるとき、いきなり答えに入るのではなく、クッションとなる表現や“話し出しの型”を使うと、より自然で丁寧な印象になります。

よく使われる冒頭フレーズ

  • That’s a great question.(良い質問ですね)
  • Let me think for a moment.(ちょっと考えさせてください)
  • Well, I would say…(そうですね、私なら…)

こうした表現を使うことで、時間を稼ぎつつ落ち着いて答えられるうえに、会話としてもより流暢に聞こえます。

回答の構成テンプレ

  1. 結論(Yes/No, I think…, etc.)
  2. 理由や背景
  3. 補足・実例・展開

Q. Do you like working remotely?
A. Yes, I do. It helps me focus without office distractions. For example, I’ve been more productive during the last few months.

この「答え+理由+具体例」という型を持っておけば、ほとんどの質問に応用可能です。

③ 質問→回答の反復練習で“瞬発力”を鍛える

最後に大切なのは、「とっさに口から英語を出すトレーニング」を日々繰り返すことです。
実際の会話では、考える時間は数秒しかありません。準備した知識を即時に引き出す“瞬発力”こそが、会話力の要です。

おすすめトレーニング法

  • 英会話フレーズ集を使って、質問を見て即座に口頭で答える練習(瞬間英作文)
  • AI英会話アプリや録音機能を使って、質問→発話→添削の反復
  • 「今日あったこと」を1人で英語で質問→自問自答する独り言トレーニング

これらを習慣化することで、頭の中で文を組み立てるスピードが格段に上がり、「英語を話すのが怖くなくなる」感覚が身につきます。

英語での受け答えは、知識よりも“整理されたアウトプットの型”と“瞬間的な応用力”の訓練がカギです。

質疑応答を効果的に練習できるアプリ・教材紹介

質疑応答トレーニングは、紙の教材だけでは限界があります。実際の音声、発話練習、フィードバックを組み合わせたアプリを使うことで、よりリアルな練習が可能になります。

おすすめのアプリ「スピフル」

「質問に答えるのが苦手」「頭の中ではわかっているのに英語が出てこない」そんな悩みを持つ人にぴったりなのが、英語スピーキング特化型アプリ『スピフル』です。スピフルでは、以下の2ステップで、質問に答える力=スピーキングの瞬発力と応用力を同時に鍛えることができます。

① 日本語→英語の瞬間英作文(口頭英作文)

  • 例:「どうしてこの会社を選んだのですか?」→ Why did you choose this company?
  • 自分の答えをすぐ英語で返す練習に最適。AIが文法や自然さも自動で添削。

② 1分間スピーチ(独り言英会話)

  • たとえば「週末の過ごし方」などの質問に対し、1分間で自由に話す練習。
  • AIが話した内容を文字起こし・評価し、「もっと自然な言い回し」まで提案。

スピフルの詳しい機能について知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

主な活用例

アプリ/教材特徴
AI英会話アプリ(例:スピフル)質問→発話→AI添削→再練習のループが1人でできる
瞬間英作文アプリ日本語→即英語の反応力を鍛える基礎練習に最適
オンライン英会話(例:Cambly, NativeCampなど)実際のネイティブと即興でやりとりする実戦型トレーニング

こうしたツールを使えば、毎日5〜10分でも“実戦対応力”を積み上げることができます。

1人でもできる!「質問→答える」自習法

「相手がいないと練習できない」と思われがちですが、質疑応答のトレーニングは1人でも十分可能です。
以下のような方法で、毎日のルーティンに組み込んでみましょう。

自習法の例

  • 質問リストを作成して、自分に向かって質問→即英語で答える
    • 例:「What did you do yesterday?」→ “I had a meeting and wrote a report.”
  • 音声で質問を聞いて、録音して答える
    • 自分の声を聞き返すことで、表現の癖や言い回しの改善点が見える
  • 日記を“質問形式”でつける
    • 「What was the best part of your day?」「What did you learn today?」など

ポイント

  • 最初はたどたどしくてもOK。大切なのは「毎日英語で返す思考回路」をつくることです。
  • 録音や添削機能のあるアプリを使うと、学習の質が格段に上がります。

まとめ

英語での「質問と回答」は、実際の会話の中でもっとも実践的なスキルです。
相手の問いを正確に理解し、的確に、そして自然に返せるようになるには、以下のような力が必要になります。

必要な3要素

  • 英語の知識(語彙・文法)
  • 瞬発力(考えを即座に英語で組み立てる力)
  • 会話力(質問の意図を読み、自然に展開する力)

これらを同時に鍛えるには、「型に沿った受け答えの練習」と「繰り返し声に出すトレーニング」の組み合わせが有効です。英語の会話力は、知識だけでは決して伸びません。日々のトレーニングを通して会話力を高めましょう!

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Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(Learning Labs)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっています。
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