「海外で働いてみたい」
そう思ったとき、最初に直面するのが“どの国で働くべきか?”という壁です。
- ビザが取りやすい国は?
- 英語が苦手でも大丈夫な国は?
- 給料や生活コストのバランスがいい国は?
- 日本人に人気で、実績のある国は?
国選びを間違えると、せっかくの海外チャレンジも「ビザが取れない」「仕事が見つからない」「生活が合わない」と、うまくいかないケースも少なくありません。この記事では、海外就職におすすめの国を比較しながら、あなたに合った国を見つけるための判断軸と具体例を丁寧に解説していきます。
海外就職は“国選び”が最重要!最初に考えるべき5つの軸
海外で就職するうえで重要なのは、「英語力」や「職歴」だけではありません。
どの国を目指すかによって、就労ビザの難易度や生活のしやすさが大きく変わります。
ここでは、国選びの際にまず確認すべき5つの視点をご紹介します。
① ビザの取りやすさ/制度の柔軟さ
- 国によっては「専門職しかビザが出ない」こともある
- ワーホリから就職につながる国(例:オーストラリア、カナダ)も有利
- 永住権の選択肢があるかどうかも要確認
② 英語力や言語の要件
- TOEICやIELTSのスコアが必要な国(例:カナダ、NZ、ドイツ)
- 英語が公用語でなくても、日本語求人が多い国(例:ベトナム、タイ)もあり
- 英語中級以下でも就労可の職種や環境があるかをチェック
③ 給与水準と生活コストのバランス
国 | 給与例(円換算) | 物価感覚 |
---|---|---|
シンガポール | 月30〜60万円 | 家賃・外食は高め |
ドイツ | 月25〜40万円 | 食費・交通費は安い傾向 |
ベトナム | 月10〜20万円 | 生活コストもかなり低い |
高収入=高コストの国も多いので、“手取り感覚”で比較するのが重要です。
④ 業種・職種の求人需要との相性
- IT・エンジニア系→ドイツ、カナダ、シンガポール
- 日本語教師・観光→東南アジア、中東
- 介護・看護→オーストラリア、ドイツ
- 飲食・接客→ワーホリ経由でスタートしやすい
⑤ 日本人の多さ/生活サポートの有無
- 現地日本人コミュニティがある国だと、安心して暮らせる
- 日系企業が多ければ、日本語環境での就職も可能
- 医療・治安・ネット環境など、“生活のしやすさ”も重要な判断材料
海外就職は「住む」ことが前提。生活環境の確認を怠らないことが大切です。
海外就職におすすめの国ランキング
海外で働くなら、どの国が自分に合っているのか?
このセクションでは、就職しやすさ・人気・制度の充実度・生活のしやすさなどを総合的に見たおすすめの国をご紹介します。
カナダ
ビザ取得しやすさ★★★★★|英語圏|生活満足度も高い
- ポイント: 永住権制度(Express Entry)あり。就職後の移住も視野に入れやすい
- 需要職種: IT、接客・販売、介護、教育、観光業
- 英語要件: IELTSなど中級以上が望ましいが、職種によっては不要なことも
- 生活環境: 多文化・治安良好・自然豊かで日本人も多い
ワーホリ後の就職・移住ルートとして特に人気です。
オーストラリア
働きながら滞在可能な制度が多く、気候も魅力的
- ポイント: ワーキングホリデーからの就職ルートが一般的
- 需要職種: 接客・飲食・農業・介護・看護
- ビザ制度: スポンサービザの発給実績あり/職種ごとのスキルリストに要注目
- 英語要件: IELTS5.5〜でビザ取得可(業種による)
オーストラリアでは、 「まずは行って働く→チャンスがあれば長期に」の柔軟な就職パターンが多い。
シンガポール
アジアのグローバル都市。英語+実力勝負の環境
- ポイント: 高い給与水準/日系・外資系企業が豊富
- 需要職種: IT・経営管理・マーケティング・営業・金融
- ビザ制度: EP(Employment Pass)は条件次第で比較的取りやすい
- 英語要件: ビジネス英語が求められるため、中級以上が望ましい
キャリア志向の若手に特に人気。実力次第で年収アップも狙える。
ドイツ
エンジニア・IT人材を中心に積極採用中。英語でも就職可能
- ポイント: ブルーカード制度(高技能人材向けビザ)でIT・製造業を優遇
- 需要職種: ソフトウェア開発、電気・機械系エンジニア、介護
- 言語: 英語で働ける職場も多いが、生活面ではドイツ語があると安心
- 給与水準: 欧州内では高め/生活コストは地域差あり
「エンジニアとしてキャリアアップ+ヨーロッパ生活」を目指す人に最適。
UAE(アラブ首長国連邦/ドバイ)
- ポイント: 所得税ゼロ+高収入のポテンシャル
- 需要職種: 接客・観光・航空・教育・医療
- 言語: 英語中心(アラビア語は不要)
- 生活環境: 治安良好・インフラ整備◎/宗教・文化への配慮は必要
短期で高収入を狙いたい人/英語中級以上の人に注目されている国。
東南アジア(ベトナム・タイ・マレーシアなど)
日本語+少しの英語で働ける職場が多く、初めての海外就職に最適
- 需要職種: 日系企業の営業・事務・通訳・飲食など
- 特徴: ビザの難易度が比較的低く、物価も安いため生活しやすい
- 英語要件: 初級〜中級でOK(日本語+現地語でも十分通用)
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英語が苦手でも海外就職できる国は?
海外就職というと、「英語が流暢でないと無理」と思われがちですが、実際には英語が得意でなくてもチャレンジしやすい国や職種が存在します。
ここでは、語学に不安がある人でも挑戦しやすい“現実的な選択肢”としての国や環境を詳しく紹介します。
日系企業の多い東南アジアは、日本語だけでも働ける国がある
ベトナム、タイ、マレーシアといった東南アジアの国々では、日本企業の進出が進んでおり、現地法人や関連企業での日本語人材の需要が高まっています。
営業事務や顧客対応、総務、人事、通訳といった職種では、日本語がメインの業務も少なくなく、「英語ができればなお良し」程度の求人も多数あります。
また、現地の採用担当者や日本人上司とのやりとりが中心になるポジションでは、英語での高度な交渉力よりも、日本式のビジネスマナーや報連相の意識の方が重視されるケースも多いのが実情です。
現地採用でも語学力より“日本での経験”が評価されることも
英語のスコアや資格がなくても、日本での職務経験やマネジメント経験が武器になることがあります。
たとえば、ホテル・飲食・アパレルなどの接客業で数年の経験がある場合、そのまま海外の同業種にスライド就職できるケースも。
現地では「日本式サービス」への期待が根強く、日本人ならではの細やかさやホスピタリティを評価してくれる企業も多いのです。
実際、タイの飲食店でホールマネージャーに採用された例や、マレーシアのオフィスで日本人顧客対応要員として採用されたケースなどもあります。
生活コストが低く、初めての海外チャレンジにも最適な環境
東南アジア諸国のもう一つの魅力は、生活費が安く、ビザの取得も比較的ハードルが低いという点です。
月10万円台の収入でも十分に暮らせる国も多く、海外就職+貯金や副業といった組み合わせを実現している人もいます。
また、日本人向けの病院・スーパー・学校も整っている都市が多く、初めての海外生活でも安心して暮らせる環境が整っている点も評価されています。
英語圏でも“話せなくても採用される仕事”はある
英語圏、特にオーストラリアやニュージーランドでは、ワーキングホリデー制度を活用して働きながら英語を学ぶ人も多くいます。
現地のレストラン、カフェ、清掃、ファームジョブなどでは、英語力初級でもチャンスがあります。
特に多国籍な職場では「非ネイティブ同士」でのやりとりが一般的になっており、完璧な文法や発音でなくても“伝える努力”が評価される文化があるのが魅力です。
「できない」で諦めるより、「合う環境」を探すのが成功のカギ
英語力がネックで海外就職を諦めてしまう前に、自分に合った国・仕事・環境を冷静に見極めることが何より重要です。
「語学を学びながら働ける」「日本語で働ける」「生活のハードルが低い」など、自分にとっての“入りやすさ”を基準にすれば、チャンスは広がります。
また、現地に出てから語学力を伸ばすという選択肢も十分に現実的です。重要なのは、今の自分にとって“届く場所”から始めること。それが、結果的に大きなキャリアの第一歩になります。
職種別で見た“就職しやすい国”の傾向
海外就職を目指すうえで、「どんな国で働くか」だけでなく、「自分の職種・経験がどの国で歓迎されやすいか」を見極めることは非常に重要です。
ここでは、代表的な業種・職種ごとに就職しやすい国の傾向を詳しくご紹介します。
IT・エンジニア系|高需要&英語だけで働ける国が多数
IT系は世界的に人材不足が続いており、英語中級以上のスキルと実務経験があれば多くの国で就労ビザの対象になります。
特にドイツでは「ブルーカード制度」により、高スキル人材の受け入れを積極的に行っており、英語のみで働けるスタートアップも多く存在します。
また、シンガポールやカナダでもエンジニア、データサイエンティスト、UI/UXデザイナーなどのポジションが豊富です。
就職しやすい国:ドイツ、シンガポール、カナダ、オランダ、UAE(ドバイ)など
ポイント:学歴より「実績」と「ポートフォリオ」が評価される傾向が強い
介護・医療系|就労ビザ対象職種として優遇されやすい
看護師・介護士・作業療法士などの医療福祉職は、現地の資格要件がある反面、制度さえクリアすればビザが出やすい“不足職種”として扱われている国が多いです。
オーストラリアやドイツでは、介護人材の受け入れ枠が拡大しており、日本の介護資格を活かせる仕組みも整っています。
英語力は一定レベル求められますが、現場での経験と熱意が評価される職種でもあります。
就職しやすい国:オーストラリア、ドイツ、カナダ、ニュージーランドなど
ポイント:IELTS等のスコア提出が必要な場合もあるため、早めの準備が肝心
飲食・サービス系|ワーホリや現地採用で英語初級者でもOK
ホテル・レストラン・カフェなどの接客業は、ワーキングホリデーや現地採用枠で英語があまり得意でなくても挑戦しやすい職種です。
特にオーストラリアやニュージーランドでは、多国籍環境に慣れており、「最低限の英語力+接客経験」で働ける職場も多数あります。
また、東南アジア(タイ・ベトナムなど)では、日系レストラン・ホテルでの日本語対応スタッフの需要も根強くあります。
就職しやすい国:オーストラリア、カナダ、タイ、ベトナム、マレーシアなど
ポイント:コミュニケーション力と笑顔が何よりの武器になる職種
教育・日本語教師|東アジア・東南アジア・中東が有力
日本語教師は、資格(日本語教育能力検定など)を持っていれば海外で働きやすい職種の一つです。
中国・台湾・ベトナム・インドネシアなどのアジア圏に加え、UAE・サウジアラビアなどの中東でも日本語教育の需要が高まっています。
また、英語圏では日本語バイリンガルを活かした日本人児童のサポート職もあります。
就職しやすい国:中国、台湾、ベトナム、タイ、サウジアラビアなど
ポイント:日本語+英語/現地語のスキルがあるとさらに広がる
おすすめのスピーキングアプリ「スピフル」

海外就職を目指すうえで避けて通れないのが、「英語で話す力」です。
履歴書や資格は用意できても、「英語面接でうまく答えられない」「現地での電話対応が不安」――そんな壁に直面する方は少なくありません。
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まとめ
海外就職を考えるとき、最も大切なのは「どの国が人気か」ではなく、「自分に合った国を選ぶこと」です。
ビザ制度や語学要件、職種の需要、給与・物価のバランス、そして何より「その国で自分が心地よく暮らせるか」など、これらすべての条件が就職後の満足度を大きく左右します。
海外就職は、人生の選択肢を大きく広げてくれるチャンスです。
だからこそ、「どの国なら自分にとって意味のある経験ができそうか?」をしっかり考え、後悔のない国選びをすることが大切です。
そしてもう一つ、「行ってから頑張る」ではなく、今からできることを始めておくこと。特に英語で“話す力”は、現地で仕事を得て、信頼される人材になるために欠かせません。しっかりと準備をしましょう。