「2025年5月20日」――この日付、英語でどう書きますか?
May 20, 2025? 20 May 2025? 2025/5/20?
実は、英語で日付を書くにはいくつかのルールがあり、アメリカ式とイギリス式では順番も異なるため、混乱しがちです。また、ビジネス文書・メール・カジュアルなやり取りなど、使う場面によって最適な書き方も変わります。
この記事では、
- 英語で日付を書くときのルール(米式/英式の違い)
- 書き方・読み方・発音のコツ
- ビジネス・試験・会話で使える日付表現
- よくある間違いや注意点
を、例文付きでわかりやすく丁寧に解説します。これを読めば、もう「日付の英語表記で迷う」ことはなくなるはずです。
英語での日付の基本ルールとは?
日付を英語で書く場合、最初に覚えておくべきなのが、「月・日・年」の順で書くのが基本(アメリカ式)だということです。
米式(American English)と英式(British English)の違い
スタイル | 順番 | 書き方の例 | 用途・地域 |
---|---|---|---|
アメリカ式 | 月 → 日 → 年 | May 20, 2025 | アメリカ・カナダなど |
イギリス式 | 日 → 月 → 年 | 20 May 2025 | イギリス・オーストラリアなど |
ISO形式 | 年 → 月 → 日 | 2025-05-20(数字のみ) | 国際標準、ビジネス文書・データ上で使用 |
同じ「05/06/2025」でも…
- アメリカ式:May 6, 2025(5月6日)
- イギリス式:6 May 2025(6月5日)
数字だけの表記は誤解される可能性が高いため、文字で月名を書くのが安全です。
年・月・日の区切りは「カンマ」が入るかもポイント
- アメリカ式では、「May 20, 2025」のようにカンマが入る
- イギリス式では「20 May 2025」のようにカンマを使わない
ただし、カジュアルな文脈では省略されることもあり、フォーマル文書では厳密なルールが適用されます。
年号の読み方:西暦の発音にもルールあり
書き方 | 読み方(スピーキング) |
---|---|
1999 | nineteen ninety-nine |
2024 | twenty twenty-four |
2000 | two thousand |
2007 | two thousand and seven(または twenty oh seven) |
英語での日付の正しい書き方と例文
英語で日付を書くときは、場面に合わせて表記を正しく使い分けることが重要です。
このセクションでは、ビジネス・試験・カジュアルなやり取りなど、用途別に使える日付の書き方と例文をご紹介します。
フォーマル/ビジネス文書での書き方
基本形式(アメリカ式):
May 20, 2025
- 月名は英語で書く(省略せず)
- カンマで年と区切る
- 曜日を入れる場合は文頭に(, で区切る)
例:Tuesday, May 20, 2025
イギリス式(より格式高い場面でも使われる):
20 May 2025
- 曜日は省略することが多い
- カンマを使わないのが一般的
使用例(英文メールなど):
We would like to confirm your appointment on May 20, 2025.
The contract will take effect as of 20 May 2025.
カジュアル/プライベートなやり取りでの表記
- 数字のみ(ただし順番に注意):5/20/25(米)/20/5/25(英)
- 月名略称を使う:May 20th, 2025 → May 20, ’25
注意:スラッシュ(/)や省略形はメール・文書で誤解を生む可能性があるため、明確に書くのがベターです。
月・曜日・序数(th, st, nd)の書き方と読み方
月(Month):
英語 | 略 | 日本語 |
---|---|---|
January | Jan. | 1月 |
February | Feb. | 2月 |
March | Mar. | 3月 |
… | … | … |
曜日(Day of the Week):
英語 | 略 | 日本語 |
---|---|---|
Monday | Mon. | 月曜 |
Tuesday | Tue. | 火曜 |
… | … | … |
日付(序数):
数字 | 表記 | 読み方 |
---|---|---|
1 | 1st | first |
2 | 2nd | second |
3 | 3rd | third |
4〜31 | 4th〜31st | fourth 〜 thirty-first |
ビジネス文書では序数(thなど)は基本「書かない」ことが多いです。
例:May 20, 2025(○) / May 20th, 2025(△)
英語での日付の正しい読み方と発音のコツ
日付は会話やプレゼン、電話対応など、英語のスピーキングで頻出する情報です。
正しく発音できると、それだけで伝わる力・信頼感がアップします。
このセクションでは、「月」「日」「年」の読み方と、話すときによく使われるフレーズの形を解説します。
月・日の読み方は「月名+序数」が基本
書き方 | 読み方(発音) |
---|---|
May 1 | May first |
July 4 | July fourth |
October 21 | October twenty-first |
語順ポイント:
- 書くとき(アメリカ式):May 21, 2025
- 読むとき:May twenty-first twenty twenty-five
年(西暦)の読み方
書き方 | 読み方 |
---|---|
1999 | nineteen ninety-nine |
2000 | two thousand |
2010 | twenty ten(または two thousand ten) |
2025 | twenty twenty-five |
2000年以降は、two thousand…でもOK。ただし現在は“twenty twenty-five”のように略す言い方が主流です。
会話での日付の発音例
例1:予定を伝えるとき
Our next meeting is on May 15, 2025.
→ 読み方:on May fifteenth twenty twenty-five
例2:誕生日を言うとき
My birthday is February 2.
→ February second
例3:契約書・フォーマルなやりとり
The contract begins on 1 July 2025.(英式)
→ the first of July twenty twenty-five
前置詞の使い方にも注意!
用途 | 使う前置詞 | 例文 |
---|---|---|
日付 | on | on July 4 / on March 15 |
月・年 | in | in May / in 2025 |
曜日 | on | on Monday |
範囲(〜まで) | until / by | until June 1 / by Friday |
練習のポイント
- カレンダーを見ながら1日ずつ読み上げてみる
- 自分や家族の誕生日を使って練習する
- スマホの予定に「英語で読み上げるつもり」で登録する
「今日・昨日・来週」などの表現は英語でどう言う?
日付を特定するだけでなく、「今日」「明日」「先週」「来月」などの表現は日常会話・メール・チャットですぐに使う基本表現です。
このセクションでは、時制や前置詞との組み合わせにも注意しながら、覚えておきたい英語表現を整理します。
基本の“今日・明日・昨日”の表現
日本語 | 英語表現 | 例文 |
---|---|---|
今日 | today | I’m busy today. |
明日 | tomorrow | Let’s meet tomorrow. |
昨日 | yesterday | I was sick yesterday. |
明後日 | the day after tomorrow | I have a test the day after tomorrow. |
一昨日 | the day before yesterday | I went shopping the day before yesterday. |
注意:これらの表現には前置詞(onなど)は不要です。
曜日や週単位の表現
日本語 | 英語表現 | 解説/例文 |
---|---|---|
来週の月曜日 | next Monday | Let’s talk next Monday. |
今週の金曜日 | this Friday | I have a meeting this Friday. |
先週の火曜日 | last Tuesday | I visited my client last Tuesday. |
毎週水曜日 | every Wednesday | We have a team call every Wednesday. |
日数・週・月・年の経過や予定を表す表現
日本語 | 英語表現 | 解説/例文 |
---|---|---|
3日後 | in 3 days | I’m leaving in 3 days. |
5日前 | 5 days ago | I emailed her 5 days ago. |
来月 | next month | I’ll move next month. |
先月 | last month | We launched the product last month. |
今年 | this year | Sales are increasing this year. |
昨年(去年) | last year | I joined the company last year. |
「ago」「in」などの時間表現には時制とセットで覚えると◎。
よくある混乱ポイント
誤解されやすい表現 | 正しい使い方 |
---|---|
in tomorrow(×) | tomorrow(前置詞不要) |
on yesterday(×) | yesterday(そのまま) |
3 days before(×) | 3 days ago(過去) |
3 days later(未来)と in 3 days の違い | later は基準時点からの“経過”、in は現在からの“予測” |
日付の英語表記でよくあるミスとその対策
英語で日付を書くとき、日本語の感覚や日本独自の表記ルールをそのまま使ってしまうと、思わぬ誤解や失礼につながる可能性があります。
ここでは、学習者がよくやってしまいがちな日付表記のミスと、それを防ぐための具体的な対策をまとめました。
ミス①:月と日の順番を間違える
NG例 | 意味の違い | 正しい書き方 |
---|---|---|
05/06/2024 | 米式:5月6日/英式:6月5日 | May 6, 2024 or 6 May 2024 |
対策: 数字だけではなく、月名を英語で書くことで誤解を防げる。
ミス②:月のスペルを間違える(特に略語)
誤り | 正しいスペル |
---|---|
Febuary × | February ○ |
Septemver × | September ○ |
Jul. × | Jul(ピリオド不要)○ |
対策: 月名は12個だけ。略語(Jan, Feb, Mar…)とあわせて書いて読めるように暗記。
ミス③:序数(1st, 2nd, 3rd…)を不要な場面で使う/書き忘れる
NG例 | 解説 | 改善例 |
---|---|---|
on May 20th, 2025(△) | フォーマル文書では「th」は省略するのが一般的 | on May 20, 2025 |
on 1 July | スピーキングでは「first」と読む | on the first of July |
対策:
- 書き言葉 → 序数は基本使わず “May 20”
- 話し言葉 → 読むときは “May twentieth” と発音
ミス④:「on / in / by」などの前置詞の使い方ミス
間違った例 | 正しい表現 | 用法説明 |
---|---|---|
in July 15 | on July 15 | 日付には「on」 |
by Monday morning | – | 「〜までに」という締切表現 |
until Friday ×(場合による) | until Friday(=金曜までずっと) | 時間の“継続”には「until」 |
対策: よく使う前置詞は「on(特定の日)」「in(月・年)」「by(期限)」「until(継続)」で分類して覚える。
ミスを減らす3つのチェックポイント
- 日付を書くときは“月名+数字+年”の型に戻る(例:May 20, 2025)
- 前置詞を省略しない(例:on Friday, in 2025)
- 読み上げ(スピーキング)でも正しく発音できるか確認する
まとめ
英語での日付表記は一見シンプルに見えますが、国による順番の違いや、場面ごとの使い分け、数字の読み方や前置詞の選び方など、細かいルールが多数存在します。
しかし、そのぶん「知っていれば、正確に・自然に伝わる」という強みもあります。ルールを知って、発音して、日常で使ってみることで、確実に身につけていきましょう!