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名前の英語表記はこれが正解!パスポート・履歴書・メールまで正しいローマ字表記と順番を徹底解説

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海外旅行、留学、ビジネス、オンライン登録…
さまざまな場面で「名前を英語で書いてください」と言われた経験、ありませんか?

一見シンプルに思える名前の英語表記(ローマ字表記)ですが、いざ書こうとすると

  • 姓と名、どっちが先?
  • 全部大文字で書くの?
  • パスポートとメールで表記が違っていても大丈夫?
  • 外国人に通じやすい名乗り方って?

といった疑問が次々に浮かんできます。

実は、名前の英語表記には公的文書・ビジネス・カジュアルなど、用途によって使い分けるべきルールやマナーがあります。

この記事では、名前の正しい英語表記方法を「ルール」「順番」「書き方」「伝え方」の4軸で丁寧に解説します。パスポート・履歴書・メール署名・英会話まで、場面別に「これで間違いない」と言える表記法がわかります。

名前の英語表記って?基本ルールと注意点

「名前を英語で書いてください」と言われたとき、“英語風に訳す”のではなく、“アルファベットで正しく表す”のが英語表記(ローマ字表記)です。

名前の英語表記=「ローマ字表記(Romanized name)」

日本語の漢字やひらがなを、英語のアルファベットで表したものが英語表記です。
これは翻訳ではなく、発音に近い形で書き表すことを目的としています。

  • 山田 太郎 → Taro Yamada
  • 鈴木 一郎 → Ichiro Suzuki

重要ポイント:
英語圏では「名 → 姓」の順番が一般的です(Taro Yamada)。
ただし、公的書類では「姓 → 名」の順(YAMADA TARO)になる場合があるので注意が必要です(後述)。

「名前の順番」ってどっちが正しい?

表記順用途例ポイント
名 → 姓(Taro Yamada)メール署名、会話、名刺、英文履歴書英語圏で一般的な順番。日常で使うならこちらが自然。
姓 → 名(YAMADA TARO)パスポート、ビザ、航空券など公的書類公式書類では姓が先。多くの場合は大文字で記載されます。

英語表記で注意すべき3つのこと

  1. 姓名の順番は文脈によって使い分ける
  2. 公的書類(パスポートなど)と一致させることが最優先
  3. 複数の表記を使い分けるときは一貫性を意識する(例:履歴書と名刺で違わないように)

公的文書での英語表記

名前の英語表記で最も間違いが許されないのが、公的書類への記載です。
パスポート、ビザ、航空券、海外送金――これらに記載されるアルファベット表記は、厳密に「統一」しておく必要があります。

パスポートでの英語表記は「姓 → 名(すべて大文字)」が原則

日本の旅券(パスポート)では、以下のように表記されます:

例:山田 太郎

  • Surname(姓): YAMADA
  • Given names(名): TARO

パスポート上での正式な英語表記は:YAMADA TARO

ポイント:

  • パスポートではすべて大文字が基本(機械読み取り欄に準じる)
  • スペースの位置、綴り、順番まで絶対に一致させる必要あり
  • 航空券・ビザ申請・海外送金では、この表記と1文字でも違うとトラブルの原因に

航空券やビザは“パスポート表記どおり”に統一する

航空券予約や海外ビザ申請では、パスポートと違う名前表記をすると搭乗拒否や入国不可になるリスクがあります。

よくあるNG例

  • パスポート:YAMADA TARO
  • 航空券:Taro Yamada(←NG!)

氏名欄はパスポートと“完全一致”させるのがルールです。

海外送金・口座開設も同様に注意

銀行口座・クレジットカード・海外送金先の名前が、パスポート表記と異なると送金エラー・照会遅延が発生する可能性があります。

書類・用途表記の原則
ビザ申請書YAMADA TARO(姓 → 名、大文字)
海外送金・銀行口座パスポートと完全一致が必要
海外ホテル予約大文字でも小文字でもOKだが、姓と名の順には注意

表記スタイルの例(まとめ)

用途表記例備考
パスポート・航空券YAMADA TARO姓 → 名/すべて大文字
ビザ申請書類YAMADA TAROパスポートと一致させる必要あり
メール・履歴書・名刺Taro Yamada名 → 姓(英語圏に合わせた順番)

履歴書・ビジネス書類での名前の英語表記

ビジネスシーンでは、英語で自分の名前を正しく書くだけでなく、「相手にとって分かりやすく、文化的に自然な表記」を心がけることが重要です。

履歴書・名刺・メールなど、それぞれの場面に応じて表記のスタイルや順番も少しずつ異なります。
ここでは、プロフェッショナルな印象を与える英語での名前表記の基本とマナーを徹底解説します。

英文履歴書(Resume / CV)での名前表記

基本ルール:

  • 姓と名の順番は名 → 姓(Taro Yamada)が一般的
  • フルネームを大文字と小文字で書く(全大文字は公的書類以外では避ける)
  • ミドルネームがある場合は省略可だが、一貫性を保つことが重要

例:

Taro Yamada  
taroyamada@email.com  
+81-90-1234-5678


 注意点:
日本語の漢字名やふりがなは不要。アルファベット表記のみでOKです。

英語メール署名での名前表記とマナー

英語メールでは署名(シグネチャー)にフルネーム+肩書き+連絡先を書くのが一般的です。
その際も、名 → 姓の順番が推奨されます。

署名の例:

Taro Yamada  
Sales Manager | ABC Corporation
Email: taro.yamada@abcco.jp
Phone: +81-3-1234-5678

ポイント:

  • 名前と肩書きの間は “|”(パイプ)で区切ると見やすい
  • 敬称(Mr./Ms.)は署名では通常不要

名刺での名前の英語表記

名刺では、日本語表記と英語表記を両面に分けるケースが一般的です。
英語面では以下の順で書かれることが多いです:

  • フルネーム(名 → 姓)
  • 役職(肩書き)
  • 会社名
  • 住所/電話番号/メールアドレス

名刺の英語表記例:

Taro Yamada  
Marketing Director
XYZ Corporation

ここでは、一貫性が大事になってきます。メール署名・履歴書・名刺などすべてで「Taro Yamada」と表記しておくと、相手に覚えてもらいやすく、信頼感にもつながります。

姓・名の順番で迷ったときの判断基準

シーン表記例解説
英文履歴書/名刺Taro Yamada英語圏スタイル(自然で一般的)
パスポート/航空券YAMADA TARO公的文書スタイル(姓→名・大文字)
日本語文書(補足用)山田 太郎(Taro Yamada)相手が日本語を理解できないときの補足用

日常英会話やメールで通じやすい名前の伝え方

ビジネス文書では正確な表記が重視される一方、英語での会話やカジュアルなメールでは「通じやすさ」や「印象の柔らかさ」も大切になります。

ここでは、英語で自分の名前を分かりやすく、丁寧に、かつ自然に伝える方法をご紹介します。

自己紹介は「My name is ~」だけじゃない

基本表現:

フレーズ解説
My name is Taro Yamada.一般的な丁寧表現(ややフォーマル)
I’m Taro. Nice to meet you.カジュアルな自己紹介として◎
You can call me Taro.呼び名を指定したい時に便利
Taro Yamada, spelled T-A-R-O Y-A-M-A-D-A.相手に正確に綴りを伝えるときに有効

ポイント:

  • 名刺交換や初対面の場面では、「I’m Taro Yamada. Nice to meet you.」がもっとも無難で自然です。
  • ビジネスメールでは「This is Taro Yamada from XYZ Corporation.」と名乗るのも効果的。

メールでは相手の文化も意識して名乗ろう

英語メールの冒頭では、自己紹介を簡潔に、丁寧に伝えることが好印象につながります。

例文(初めての相手にメールする場合):

Dear Mr. Smith,

My name is Taro Yamada, and I’m with the marketing team at ABC Corporation in Tokyo.
I’m reaching out regarding...

Best regards,
Taro Yamada

補足:

  • 名字だけでなく「フルネーム」を最初に名乗るのが基本
  • メール署名との一貫性も保ちましょう

英語での「ニックネーム」や通称の使い方

日本人の名前は、発音が難しかったり、相手に覚えにくかったりする場合があります。
そのようなときは、親しみやすいニックネームや英語圏風の呼び方を提示するのも一つの手段です。

名前例よく使われるニックネーム例
TakashiTaka
MasayukiMasa
TomokoTomo
HarukaHaru
YukiYuki(そのままでOKな名前も多い)

自然な提示の仕方:

  • My name is Masayuki, but please feel free to call me Masa.
  • Tomoko — that’s T-O-M-O-K-O, but Tomo is fine!

注意:ビジネスの場では、正式なやり取りにはフルネームを使用し、カジュアルな場面でニックネームを使うのが一般的なマナーです。

フォーム入力・申込書類で混乱しない英語表記のコツ

【First Name/Last Nameの違い、確実に理解できていますか?】

オンライン申請、ホテル予約、ビザ申請、航空券の手配――
グローバル化が進んだ今、名前の英語表記を「フォーム上で正しく入力する」場面は非常に多くなっています。

しかし、「First Name?Last Name?どっちがどっち?」「名前の順番でエラーになる!」という混乱も後を絶ちません。

ここでは、入力ミスによるトラブルを避けるために知っておきたい、国際的な名前表記の基本と注意点を解説します。

First Name / Last Nameの意味と対応表

英語項目日本語で対応する名前解説
First Name名(下の名前)“一番先に来る名前”という意味ではなく、“個人名”のこと
Last Name姓(苗字)“最後の名前”という意味だが、英語圏では名字にあたる
Full Nameフルネーム(姓+名)両方を一続きで書く(Taro Yamada)
Middle Nameミドルネーム(任意)日本人には基本的に不要だが、空欄にはしないことが多い(N/A)

間違いやすい例:

  • 「First Name」に苗字を入れてしまう → 名前と姓が逆転 → 書類エラー・予約不備の原因に

入力例(オンライン申請・予約フォーム)

名前:山田 太郎 の場合

フォーム項目入力内容
First NameTaro
Last NameYamada
Full NameTaro Yamada or YAMADA TARO(公的書類に準拠)
Middle NameN/A または空欄でOK(指示がある場合を除く)

よくあるトラブルと対策

ケース原因対策
航空券とパスポートの名前が一致せず搭乗拒否フォームで「Taro Yamada」と入力したが、パスポートは「YAMADA TARO」だったパスポートと“完全一致”させるのが基本(姓 → 名、すべて大文字)
ビザ申請で姓と名が逆に登録されたLast Name/First Nameの認識違いフォームのヘルプ文を必ず確認。不安なときは「姓(Family name)」「名(Given name)」と照らし合わせて記入
英語名表記がバラバラでトラブル場面ごとに「Taro Yamada」「Yamada Taro」など表記が違う用途ごとに使い分けるルールを決めて一貫させる(公的書類/ビジネス書類で固定)

表記の一貫性は信頼につながる

名前の表記が文書やシステムごとにバラバラだと、本人確認に時間がかかったり、信頼を損ねたりするリスクもあります。

特にビジネスシーンや海外手続きでは、以下のように目的別に「名前表記ルール」を自分で決めておくと安心です:

用途表記ルール
パスポート/航空券姓 → 名(全大文字)YAMADA TARO
メール/名刺名 → 姓(Taro Yamada)
フォーム入力First Name:Taro / Last Name:Yamada

まとめ

「英語で名前を書く」と一言でいっても、
使う場面によって求められる表記ルールや順番、印象はまったく異なります。

英語の名前表記は、ただローマ字にすればいいというものではなく、
相手に正確に伝わり、自分のアイデンティティをきちんと表現できるように“場面に応じて使い分ける”ことが大切です。

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Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(Learning Labs)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっています。
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