ワーキングホリデー(通称ワーホリ)で海外に渡ると、多くの人が直面するのが「現地での仕事面接」。英語力に不安がある中で、どうやって好印象を与え、採用につなげるかは、多くのワーホリ渡航者の共通の悩みです。
また、国によってはビザ取得の際に面接が求められるケースもあり、「どんな質問が来るの?」「英語でちゃんと伝えられる?」と不安を感じている方も少なくありません。
本記事では、ワーホリに関する面接対策として、
- よくある質問と答え方(日本語・英語対訳付き)
- 英語力に自信がなくても伝わる話し方
- 採用されやすい振る舞い方やマナー
- 面接で使える英語フレーズ集
- おすすめの練習法やアプリ
など、現地での採用率を上げるための実践ノウハウを徹底解説します。英語が苦手な方でも、しっかり準備すればきっと乗り越えられます。ぜひ最後まで読んで、自信を持って面接に臨みましょう。
ワーホリ面接とは?準備すべき2種類の面接を理解しよう
一口に「ワーホリの面接」と言っても、その内容や目的は大きく2つに分かれます。まずはどの場面でどんな面接が必要になるのかを把握しておきましょう。
① 現地での仕事探しの面接(アルバイト・カジュアルジョブ)
もっとも一般的なのが、現地で仕事を探す際の面接です。飲食店やカフェ、ホテル、ツアーガイド、農場など、多くのワーホリ経験者が挑戦するカジュアルジョブでは、英語での簡単な面接が行われます。
聞かれる内容の一例
- 自己紹介と経歴
- なぜこの職場で働きたいか
- 勤務可能な曜日・時間帯
- 英語力や接客経験の有無
▶ ポイント
面接といっても、堅苦しい形式ではなくラフで短時間のものが多いため、構えすぎずに、基本的なやりとりができるように準備しておくことが大切です。
② ワーホリビザ申請時の面接(国によっては実施あり)
国によっては、ワーキングホリデービザを取得する際に簡単な面接や書類審査が行われることもあります。特に一部のヨーロッパ諸国では、申請時に英語での意図確認をされる場合があります。
聞かれることの例
- 渡航目的や滞在プラン
- 滞在中の資金計画や仕事の予定
- 帰国後の進路など
▶ ポイント
ビザ面接は「不正目的で渡航しないか」を確認する意味合いが強く、英語力そのものよりも、誠実な受け答えと現実的な計画の提示が大切です。
文化・言語の壁を乗り越えるには「準備」がカギ
英語に不安があっても、面接で重要なのは「伝える努力」と「態度」です。よくある質問に対する答えを準備し、使いやすいフレーズを覚えておくだけで、面接の成功率は大きく変わります。
ワーホリ面接でよく聞かれる質問とその答え方【日英対訳あり】
ワーホリ中の面接では、定型的な質問が多く、事前に準備しておけば安心です。このセクションでは、現地のカフェ・飲食・ホテル・ファームなどの面接でよく聞かれる質問を、日本語訳とともに紹介し、シンプルかつ自然な英語での答え方を例文付きで解説します。
自己紹介・志望動機に関する質問
Q1. Tell me about yourself.(あなた自身について教えてください)
▶ よくある冒頭の質問。年齢や出身よりも、簡潔に職歴やスキルに触れるのが◎。
答え方例:
I’m from Japan and currently on a working holiday visa. I’ve worked in customer service for over two years and enjoy working with people. I’m friendly, punctual, and eager to learn.
Q2. Why do you want to work here?(なぜこの職場で働きたいのですか?)
▶ 志望動機は「興味・経験・貢献」の3要素で答えると説得力あり。
答え方例:
I love the atmosphere of this café and enjoy working in fast-paced environments. I’ve worked in similar settings back in Japan, so I hope I can contribute with my experience.
勤務条件・スキルに関する質問
Q3. When are you available to work?(いつ働けますか?)
答え方例:
I’m available on weekdays and weekends, and I can work mornings or evenings as needed.
Q4. Do you have any experience in this type of work?(この仕事の経験はありますか?)
答え方例(経験あり):
Yes, I worked part-time at a restaurant in Tokyo. I took orders, served food, and handled the register.
答え方例(未経験):
Not yet, but I’m a fast learner and I’m excited to gain experience.
Q5. How is your English?(英語力はどうですか?)
▶ 自信がなくても前向きな姿勢で答えるのが大事。
答え方例(中級)
I can communicate in everyday situations and I’m improving every day.
答え方例(初級)
I’m still learning, but I always try my best and I’m not afraid to speak.
パーソナルな質問(人柄・適性を見るもの)
Q6. What are your strengths?(あなたの強みは?)
答え方例
I’m reliable and always on time. I enjoy working as part of a team and I try to stay positive even when it’s busy.
Q7. What do you want to do after your working holiday?(ワーホリ後の計画は?)
答え方例
I plan to return to Japan and use the experience I gained here in my future career. I’m also interested in working in international environments.
Q8. Do you have any questions for me?(何か質問はありますか?)
▶ 最後の逆質問で関心と積極性をアピールするチャンス。
答え方例
Yes, could you tell me more about the team I’d be working with?
What does a typical shift look like here?
英語が不安でも大丈夫!面接で使えるフレーズ集
英語力に自信がなくても、よく使うフレーズを覚えておくことで、スムーズに会話できる場面が増えます。このセクションでは、ワーホリ面接で役立つ英語フレーズを、シーン別に厳選してご紹介します。
挨拶・導入で好印象を与える一言
状況 | フレーズ | 日本語訳 |
---|---|---|
面接の冒頭 | Nice to meet you. Thank you for taking the time today. | お会いできてうれしいです。お時間ありがとうございます。 |
緊張している時 | I’m a bit nervous, but I’ll do my best. | 少し緊張していますが、頑張ります。 |
話し始めるとき | Let me introduce myself. | 自己紹介させてください。 |
聞き取れなかった時・確認したい時のフレーズ
状況 | フレーズ | 日本語訳 |
---|---|---|
聞き返す | Sorry, could you say that again more slowly? | すみません、もう少しゆっくり言ってもらえますか? |
意味を確認したい時 | What do you mean by ~? | ~とはどういう意味ですか? |
理解できなかった時 | I’m not sure I understand. Could you explain that another way? | よくわかりませんでした。別の言い方で説明してもらえますか? |
自己アピールに使える定型フレーズ
状況 | フレーズ | 日本語訳 |
---|---|---|
責任感を伝える | I always take my responsibilities seriously. | 責任感を持って仕事に取り組みます。 |
チームワークを強調 | I enjoy working with others and helping the team. | チームで協力するのが好きです。 |
前向きな姿勢 | I’m eager to learn and try new things. | 学ぶ意欲があり、新しいことに挑戦したいです。 |
面接の終わりに使えるフレーズ
状況 | フレーズ | 日本語訳 |
---|---|---|
面接後の感謝 | Thank you for the opportunity. I’m really interested in this position. | 機会をいただきありがとうございます。この仕事にとても興味があります。 |
終了時の挨拶 | It was nice talking with you. I hope to hear from you soon. | お話しできてよかったです。ご連絡をお待ちしています。 |
不明点確認 | Could you please let me know when I will hear back from you? | 結果のご連絡はいつ頃いただけますか? |
コツ:
丸暗記する必要はありません。自分がよく使いそうな3〜5個だけでも確実に覚えておくと、安心感が格段に違います。
ワーホリの仕事面接に受かるための3つのポイント
ワーホリ面接で大切なのは、完璧な英語力ではなく、“雇いたくなる人柄と姿勢”を見せることです。
多くの現地採用者が重視するのは、「最低限のコミュニケーション能力」+「一緒に働きたいと思えるか」。ここでは、ワーホリ面接に合格するために意識すべき3つの視点をご紹介します。
① 英語力より大事なのは「伝えようとする姿勢」
たとえ文法が間違っていても、相手に伝えたいという意志があるかどうかはすぐに伝わります。
- わからないことは素直に「Could you say that again?」と聞き返す
- 単語だけでも「Yes, teamwork! I like working with people.」のように前向きに伝える
- ボディランゲージや笑顔も“会話”の一部と考える
▶ ポイント:
「うまく話せない=落ちる」ではなく、「話すのを怖がっている=印象が悪い」となってしまうケースの方が多いです。完璧を目指すより“伝わる努力”を意識しましょう。
② 採用者が見ているのは「人柄」と「協調性」
現地のアルバイト先では、即戦力よりも「チームに合うかどうか」「真面目に働けるかどうか」が重視されます。
- 笑顔、あいづち、アイコンタクトなどで親しみやすさを出す
- 面接中の態度(ドアを閉める・丁寧な受け答えなど)で信頼感を示す
- 自己PRでは「I like helping others」「I’m reliable」など人柄をアピール
▶ ポイント:
“Good attitude is more important than perfect English.” という考え方は、実際の現場でとても一般的です。
③ 非ネイティブでも伝わる“誠実さ”の出し方
ワーホリ採用では、「語学力よりも“誠実な人”を選びたい」という採用担当者の声が多く聞かれます。
- 面接の最後に「Thank you very much for your time. I really want to work here.」と気持ちを伝える
- 「わからない」と正直に伝えたうえで「I will do my best to improve my English.」と続ける
- 無理に盛らず、自分の経験をシンプルな英語で伝える
▶ ポイント:
「誠実な姿勢 × 成長意欲」は、言語を超えて伝わります。面接官が“この人なら任せても大丈夫”と思える空気感づくりが合否を左右します。
現地での面接スタイルとマナーの違いを知ろう【カルチャーギャップで損しないために】
ワーホリ先での面接は、日本と比べて形式もマナーもラフでフレンドリーな一方で、文化や価値観の違いを理解しておかないと、思わぬところでマイナス印象を与えてしまうこともあります。
ここでは、オーストラリア・カナダなど英語圏でのアルバイト面接でよく見られる特徴や注意点を、具体例を交えて解説します。
① 服装・表情・姿勢など、第一印象の作り方
英語圏では、第一印象は服装よりも“清潔感と親しみやすさ”が重視されます。
ポイント | 日本 | ワーホリ現地 |
---|---|---|
服装 | スーツやオフィスカジュアル | 清潔な私服や職場に合ったカジュアル |
表情 | 丁寧で控えめな笑顔 | 笑顔+自信をもった目線が好印象 |
姿勢 | 直立・緊張感のある態度 | リラックスしつつも礼儀ある姿勢 |
アドバイス:
- カフェやレストランなら「黒パンツ+シンプルなシャツ」などが無難
- 表情は自然な笑顔を意識し、相手の目を見て話すことを心がけましょう
② フォーマル vs カジュアルな面接の違い
ワーホリで経験する多くの仕事は、カジュアルな雰囲気の中で行われる非公式面接が中心です。
そのため、あまり構えすぎず自然体で話せることが重要になります。
面接タイプ | 特徴 | 例 |
---|---|---|
フォーマル(ホテル・高級店など) | 面接日時の事前設定あり/履歴書提出必須 | 「3時にお越しください」と予約される形式 |
カジュアル(カフェ・ファームなど) | 直接訪問でレジュメを渡し、その場で軽く面接されることも | 「今話せる?」とそのまま面接が始まることも |
アドバイス:
- カジュアルな場合でも、“見られている”意識は常に持つこと
- レジュメを渡すだけのつもりでも、その場で面接が始まるケースが多いため事前練習は必須
③ 英語が完璧でなくても印象をよくする態度とは?
英語力の差を埋めるのは、誠実さ・柔軟さ・好印象な態度です。
印象を上げるちょっとした行動
- 話すときに少しうなずく、相手の話に反応を示す
- 相手の名前を覚えて「Thank you, Sarah.」のように呼びかける
- 感謝とやる気を言葉で伝える(例:”Thank you for your time. I’d love to work here.”)
▶ 文化的ポイント
日本の“控えめな態度”は、海外では“自信がない”と誤解されることもあります。
慣れていなくても、「私はここで働きたい」という気持ちは、言葉と態度でしっかり伝えましょう。
面接対策に役立つ便利ツール・練習法まとめ
「英語での面接は緊張する」「準備していても、本番で言葉が出てこない」——そう感じている方に向けて、効率よくワーホリ面接対策ができるツールと学習法をまとめました。
① AIツールやアプリで模擬英語面接を練習する
近年は、AIや音声認識を活用した面接練習アプリが充実しています。スピーキングの発音チェックや自動フィードバックを活用することで、「本番に近い練習」が手軽に可能です。
ツール名 | 特長 |
---|---|
Speak(iOS/Android) | AIが会話相手になり、模擬面接形式で受け答えを練習できる |
Elsa Speak | 発音の細かい添削があり、面接用フレーズも収録 |
Talkio(Web) | AIとの英会話練習+実践的なシナリオで模擬練習ができる |
コツ:
- 「Tell me about yourself」などよくある質問を実際に声に出して練習
- スマホ一台でスキマ時間に反復できるので、毎日5分でも効果大
② ネイティブと練習できるオンライン英会話
実際の英語ネイティブと面接練習がしたい方には、オンライン英会話の“フリートーク”を面接シミュレーションとして使う方法がおすすめです。
サービス名 | 特長 |
---|---|
Cambly | ネイティブ講師のみ。面接特化レッスンが豊富 |
DMM英会話 | 日本人向けに設計されており、要望を伝えると面接練習にも対応 |
italki | 1対1で講師を選べる/自己紹介や職歴の添削も依頼可能 |
使い方の例:
- 「Today, I’d like to practice for a job interview at a café.」と伝えるだけでOK
- 英語でのフィードバックをもらうことで、言い回しや態度の癖に気づける
③ 録音・録画を使った“セルフ面接チェック”
自分の話す姿を録音・録画することで、「どこで詰まったか」「声のトーンはどうか」「笑顔はあるか」などを客観的に分析できます。
おすすめの練習法
- よくある質問をリストアップ(例:Why do you want to work here?)
- スマホやPCで録音・録画しながら答えてみる
- 話すスピード・文法ミス・表情をセルフチェック
- 気になった部分を言い換え&リトライ
▶ ポイント:
「録る → 見る →直す →また録る」というサイクルを繰り返すことで、本番に強い“自己紹介力”が身につきます。
英語面接対策をもっと効率よく進めたいなら「スピフル」もおすすめ

英語面接で大切なのは、とっさに英語が口から出る“反応力”と、伝わる表現の引き出しです。これを短期間で鍛えるには、「話す」練習を重ねながら、自分の弱点を客観的に修正できる環境が必要です。
そんな面接準備に役立つのが、ビジネス英語スピーキング特化型アプリ「スピフル」です。
スピフルの特徴
- AIが発話内容を添削&フィードバック:英語で自己紹介や志望動機を話すと、文法のミスや不自然な表現を自動で指摘してくれるから、ひとりでも自信を持って話せるように。
- 瞬間英作文で“とっさに話す力”を鍛える:英語での受け答えを反射的にできるようになるから、質問に対するレスポンス力がアップ。
- 1日30分・スマホ1台でOK:出発前のスキマ時間に面接対策が可能。忙しくても無理なく続けられるのが嬉しいポイント。
スピフルは、7日間の無料体験でプレミアム機能をすべて試せます。
「英語が口から出ない…」という不安を、出発前に自信に変えておきたい方は、まずは気軽に体験してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. ワーホリの面接では英語力がどの程度必要ですか?
A. 基本的な会話ができれば問題ないケースがほとんどです。
完璧な英語は求められませんが、「伝えようとする姿勢」と「最低限の受け答え」ができれば、多くの現地ジョブでは採用される可能性があります。
Q2. 英語での面接が不安です。事前に準備できることはありますか?
A. はい、よくある質問と答え方を用意し、声に出して練習するのが効果的です。
さらに、録音・録画やAI英語アプリを使って、“とっさに話す力”を鍛えることもおすすめです。
Q3. 面接で使える英語フレーズを簡単に覚える方法は?
A. 自分がよく使う状況を想定し、3〜5個のフレーズに絞って反復練習するのがコツです。
アプリやカード形式で学べる教材、音声付きのリストを活用すると定着しやすくなります。
Q4. スピフルはワーホリの面接準備にも使えますか?
A. はい、スピフルはビジネス英語を中心に、面接で役立つスピーキング練習が可能です。
AIによる自動添削で自分の話す英語の弱点が明確になり、反応力と表現の幅が着実にアップします。
スマホ1台・1日30分で取り組めるので、出発前の準備に最適です。
まとめ|「話せる準備」が、ワーホリ面接の合否を分ける
ワーキングホリデーの面接では、英語力そのものよりも「伝える力」「人柄」「意欲」が評価されます。
だからこそ、大切なのは完璧な文法ではなく、「伝える準備」をして臨むこと。
本記事では、以下のような対策を紹介してきました
- よくある質問と答え方のパターン
- 面接で役立つ英語フレーズ集
- 合格に近づく態度・マナー・カルチャー理解
- 本番に備える練習法やツール紹介
特に「とっさに英語が出ない」「受け答えが詰まってしまう」と感じる方は、スピーキングを中心に鍛えられるアプリや練習法の活用が効果的です。
「話せる英語」は、準備と練習で身につきます。ワーホリ先でのチャンスをつかむために、今からしっかり備えていきましょう!