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「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の英語表現完全ガイド

海外との取引があれば、ときに謝罪やお詫びのことばを英語で伝える必要が出ることもあります。

しかし、いざ英語で謝罪やお詫びのことばを言い表わそうとすると、細かなニュアンスまできちんと伝えられているのか不安になることもあるでしょう。

日本語には「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」や「お手数をおかけして申し訳ございません」など、さまざまな謝罪やお詫びの表現があるため、適切な英語表現を選ぶのに悩むこともあるはずです。

本記事では、「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の英語フレーズを基本に、謝るときに使える英語表現を紹介します。

それぞれの表現のニュアンスの違いや謝る際の注意点も押さえて、英語での謝罪やお詫びをより適切に行えるようになりましょう。

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もくじ

「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の英語フレーズ

「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と英語で表現したいときには、下記の3つの単語の使い分けがあります。

  • apologize
  • sorry
  • regret

本章では、それぞれの単語の使い分けのポイントと実際に使える英語表現を紹介します。

「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の”apologize”を使った英語表現

apologize*」は公式の場やビジネスの場など、フォーマルな場面で謝るときに使える単語です。

*「アポロジャイズ」が近い発音で、「ポ」の位置にアクセントがあります(「ロジャイズ」の発音イメージです)。イギリス式のスペルは「apologise」となりますが、発音はアメリカ式もイギリス式も変わりません。

「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と伝えたいときは、下記のような英語表現ができます。

◆ I apologize for the inconvenience.
ご迷惑おかけして申し訳ございません

◆ I apologize for the inconvenience caused.
ご迷惑をおかけして申し訳ございません

「aplogize」の使い方では、「apologize for(原因)」のように「for」と合わせて使うのを覚えておきましょう。

また、「inconvenience」は「迷惑、不便、不都合」を表す単語で「inconveneince」のみで「迷惑」を表すこともできますが、「inconvenience caused(引き起こされた迷惑)」として使うこともできます。

「ご迷惑」という表現ではなく、誰(何)によるものかも含めて理由を明示して謝りたいときは「aplogize that 主語(S) + 動詞(V)として、下記のような使い方もできます。

◆ I apologize that my response was delayed.
私の返事が遅れて申し訳ございません

さらに、apologizeに「sincerely(心から)」といった単語を加えると、より丁寧な謝罪表現になります。

◆ I sincerely apologize for the inconvenience caused.
ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございません
(ご迷惑をおかけして、心からお詫び申し上げます。)

「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の”sorry”を使った英語表現

ビジネスシーンでは「apologize」を使うのが適切ですが、sorry」を使って丁寧に謝罪の意を示すことも可能です。

「sorry」を使って謝る場合は、ポイントが2つあります。

  1. 「I’m」の省略形は使わず、よりフォーマルになるよう「I am」を使う
  2. 「sorry」に「very(とても)」「terribly(非常に)」といった単語を加えてより丁寧に表現する

正確な日本語訳ではありませんが、「I’m sorry」で「ご迷惑おかけしてすみません」という意味で使えます。

「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と伝えたいときは、下記のような表現を使いましょう。

◆ I am very sorry for any inconvenience caused.
ご迷惑おかけして申し訳ございません

「ご迷惑」という表現ではなく、原因を明示して謝りたいときは「sorry that 主語(S) + 動詞(V)」とすることもできます。

 ◆ I am truly sorry that I caused any confusion.
混乱を招いてしまい申し訳ございません

「sorry」は「apologize」に比べて少しカジュアルな印象を与えるため、相手との関係性に応じて使い分けることが重要です。

「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の”regret”を使った英語表現

「apolozise」や「sorry」とは別に、regret」を使って後悔や残念な気持ちを強調することで謝罪やお詫びの気持ちを伝えることもできます。

 ◆ I regret any inconvenience caused.
ご迷惑をおかけして申し訳ございません
(ご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っています。)

「regret」には「遺憾に思う」「後悔する」という意味があり、フォーマルな場面での使用も可能です。

また、「deeply(深く)」をつけると、後悔の念が強くより申し訳なく思っていることを伝えられます。

  We deeply regret any inconvenience caused.
ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません

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【場面別】ビジネスメールで役立つ「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」を意味する英語表現

謝罪するときには、単に「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と伝えるのではなく、理由に触れて謝罪することもあります。

本章では、下記の3つの場面での謝罪表現を紹介します。

  • 返信が遅れたとき
  • 書類不備や認識のミスがあったとき
  • クレームに対応するとき

場面別の表現も理解して、問題が発生したときに迅速に対応できるようにしましょう。

返信が遅れたとき

メールやメッセージの返信が遅れてしまったときの英語での謝罪表現を押さえましょう。

 ◆ I apologize for the delayed response.
対応が遅くなり申し訳ございません。

 ◆ I apologize for the delay in getting back to you.
ご返信が遅くなり申し訳ございません。

 ◆ I am very sorry for the late reply.
お返事が遅くなり申し訳ございません。

返信対応が遅くなってしまったときは、「delayed response(遅れての返信)」や「late reply(遅い返信)」といった表現と組み合わせて使います。

「response」や「reply」のほかに、「折り返し連絡する」という意味を持つ「get back to(人)」という表現を使うこともできます。

書類不備や認識のミスがあったとき

書類に不備があったり、誤った商品を発送してしまったりなど、相手に迷惑をかけるミスをしてしまったときの謝罪表現も押さえておきましょう。

 ◆ I apologize for sending you the document before the information was updated.
情報更新前のドキュメントをお送りしてしまい申し訳ございません。

 ◆ I apologize that I shared the wrong time for the next meeting.
次回の会議の時間について間違った情報をお伝えしてしまい申し訳ございません。

 ◆ I deeply apologize for shipping the wrong item.
誤った商品を発送してしまい大変申し訳ございません。

 ◆ I am very sorry for the misunderstanding regarding the project details.
プロジェクトの詳細に関して誤解を与えてしまい申し訳ございません。

クレームに対応するとき

クレームに対応するときは問題解決に向け、まずは誠実にお詫びの気持ちを伝えましょう。

 ◆ We sincerely apologize for the inconvenience you have experienced with our product.
私ども製品でご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。

 ◆ I would like to apologize for the inconvenience caused by the delay in delivery.
配送の遅れによりご迷惑をおかけして、大変申し訳ございません。

 ◆ We are very sorry for any frustration or inconvenience caused by our team.
私たちのチームによってご迷惑やご不便をおかけしましたこと、誠に申し訳ございません。

英語で謝罪するときのポイント

ミスや不備があり謝罪するときは、日本語での謝罪のときと同様、下記のポイントを意識しましょう。

  • 相手の立場を尊重する
  • 簡潔に、かつ十分に説明する
  • 今後の対策についても伝える
  • 同じ謝罪文を繰り返さない

本章では、謝罪に使える英語表現も交えてそれぞれのポイントを詳しく解説します。

相手の立場を尊重する

謝罪やお詫びの気持ちを述べる際は、相手の立場への理解を示すことが大切です。

 ◆ I understand how frustrating this must have been for you.
この件がどれほどあなた(お客様)にとって不快なことであったか理解しております。

 ◆ I can imagine how inconvenient this must have been for you, and I am truly sorry.
この件がどれほどご不便だったか想像し、心よりお詫び申し上げます。

相手の感情に寄り添うことで、心からの謝罪とお詫びの気持ちを示しましょう。

簡潔に、かつ十分に説明する

英語での謝罪やお詫びでは、できる限り簡潔な説明を心がけましょう。

母語とは異なる言語で真摯に対応しようとすると、つい説明が長くなってしまい、文章が必要以上に長くなることがよくあります。

言い訳しているような印象を与えないよう、文章の長さや構成にも気をつけて謝罪の気持ちを伝えましょう。

今後の対策についても伝える

問題が発生したら、まずは謝ることが基本ですが、今後の対応や対策についてもきちんと伝える必要があります。

たとえば、下記のように対応や対策を提示しましょう。

 ◆ We are taking immediate action to resolve this issue
私たちはこの問題を解決するために早急な対応を進めております。

 ◆ We are taking steps to ensure this does not happen again in the future.
今後同様なことが起こらないよう、スタッフ一同対策を講じます。

問題の解決までは進捗を共有したり、解決の完了を伝えたり、誠心誠意対応することが大切です。

同じ謝罪文を繰り返さない

相手とのやり取りの中で何度か謝罪する場合、同じ文面の繰り返しは避けましょう。

定型文の使い回しをしているように見えてしまって、印象が悪くなります。

謝罪の文言を1度しっかりと伝えたら、その後は状況や解決策に合わせて表現を変えて伝えるようにしてください。

たとえば、2度目以降の謝罪には下記のような表現が使えます。

 ◆ I would like to apologize again for the inconvenience caused.
再度ご不便をおかけしたことをお詫び申し上げます

 ◆ I apologize once again for the complications this situation has caused.
この状況により引き起こされた問題について再度お詫び申し上げます。

 ◆ Please let me apologize once more for the difficulties this situation caused.
この状況により生じた難事について、改めてお詫び申し上げます。

「again」や「once more」などを使い、繰り返しの謝罪であることを示すこともできますが、「改めて」という意味を入れずに最初に使った謝罪文とは異なる言い回しをするだけでも印象が変わります。

今後の対応や相手からの対応に対する感謝の気持ちを強調するなど、状況に応じたことば選びを意識しましょう。

下記の記事では、英語での電話対応での注意点を詳しく解説しています。

電話での謝罪の前に、あわせてご覧ください。

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「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」以外の謝罪の英語表現

「ご迷惑おかけして申し訳ございません」以外にも、状況に応じてさまざまな謝罪のことばがあります。

本章では、下記の言い回しの英語表現をそれぞれ解説します。

  • ご不便をおかけして申し訳ございません
  • ご面倒をおかけして申し訳ございません・お手数おかけして申し訳ございません
  • お忙しいところご迷惑をおかけして申し訳ございません
  • 多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません
  • こちらの不手際でお手間を取らせてしまい大変申し訳ございません

それぞれの違いを理解し、状況に応じてうまく使い分けができるようにしましょう。

「ご不便をおかけして申し訳ございません」の英語表現

「ご不便をおかけして申し訳ございません」は、日本語では「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と異なる言い回しとなりますが、英語での場合は同じ表現で言い表せます。

 ◆ We apologize for the inconvenience caused.
ご不便をおかけして申し訳ございません / ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

これは、すでに見てきたように「inconveneince」には「迷惑」だけでなく「不便」という意味もあるからです。

なお、具体的な不備を指して「ご不便をおかけして申し訳ございません」と言う場合は、下記のように「by +不備」を付け加えます。

 ◆ I apologize for the inconvenience caused by the system error.
システムエラーによりご不便をおかけして申し訳ございません。

 ◆ We apologize for the inconvenience caused by the delay in processing your order.
ご注文処理の遅延によりご不便をおかけして申し訳ございません。

「ご面倒をおかけして申し訳ございません」「お手数をおかけして申し訳ございません」の英語表現

「ご面倒をおかけして申し訳ございません」や「お手数をおかけして申し訳ございません」は、相手に負担をかけたことに対する謝罪の表現なので、以下のような英語表現ができます。

 ◆ I apologize for the trouble caused.
ご面倒(お手数)をおかけして申し訳ございません。

 ◆ I apologize for bothering you.
ご面倒(お手数)をおかけして申し訳ございません。

 ◆ I am very sorry for taking up your time.
お時間を取らせて申し訳ありません。

「面倒・やっかいなこと」を意味する「trouble」「困らせる」を意味する「bother」を使うとうまく表現できます。

また、「take up your time」という表現を使えば、時間を使わせてしまったことへの謝罪となり、日本語の言い回しのニュアンスをうまく伝えられます。

「お忙しいところご迷惑をおかけして申し訳ございません」の英語表現

相手への気遣いで「お忙しいところ」を添えて気持ちを伝えたい場合もあるでしょう。

その場合には下記のような表現ができます。

 ◆ I apologize for bothering you during your busy time.
お忙しいところご迷惑をおかけして申し訳ございません。

 ◆ We are very sorry to trouble you when you are busy.
お忙しいところご面倒をおかけして申し訳ございません。

ここまで見てきたほかの表現も、最後に「during your busy time」や「when you are busy」とつければ、「お忙しいところ〜」という表現にできます。

「多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません」の英語表現

「多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません」と表現したいときは、迷惑の程度を強調して表現することもできますが、申し訳なく思う気持ちを強調して表現することでも元のニュアンスをうまく表せます。

 ◆ I deeply apologize for the inconvenience this has caused.
この件で多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません

 ◆ We sincerely apologize for the inconvenience caused by the delay.
遅延により多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません

「こちらの不手際でお手間を取らせてしまい大変申し訳ございません」の英語表現

「こちらの不手際でお手間を取らせてしまい大変申し訳ございません」を英語で表現したいときは、下記のようなものがあります。

 ◆ I sincerely apologize for the inconvenience caused by our mistake.
こちらのミス(不手際)でご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。

 ◆ I deeply regret the trouble caused by our oversight.
こちらの見落としでお手間をおかけし誠に申し訳ございません。

mistake(間違い)」や「oversight(見落とし)」を使うことで、自分や自分たちが起こした仕事上のミスや手続き上の不備を示せます。

下記の記事では、英文メールの結びのことばについて詳しく解説しています。

謝罪やお詫びをメールで伝える際の参考に、あわせてご覧ください。

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本記事では、「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」の英語での表現と、それ以外の謝罪のことばの英語表現を細かく解説しました。

ビジネス場面で使える英語での謝罪表現をマスターしておくことは、予期しない問題への対応だけでなく、日常的なやり取りでも信頼関係を築くために役立ちます。

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Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(Learning Labs)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっています。
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