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英語で「なぜなら」と理由を伝えるには?「because」以外の表現を例文付きで紹介!

英語で「なぜなら」を表す表現は「because」以外にもたくさん存在します。この記事では、英語で「なぜなら」を意味する様々な表現の使い方を例文とともにご紹介していくので、「becasue」以外の表現も習得したいという方は是非ご覧ください。

もくじ

英語で「なぜなら」と理由を伝えるには?

みなさんは、「なぜなら」と根拠を表す表現を、英語で何と言うか知っていますか?

ほとんどの方は「because」という単語が頭に浮かんだのではないでしょうか。しかし、「なぜなら」の英語表現は「because」以外にもたくさんあります。

この記事では、英語で「なぜなら」を意味する表現の使い方を例文とともにご紹介していきます。普段「because」ばかり使っているという方は、この機会に言い換え表現を学んで、表現の幅を広げましょう!

英語で「なぜなら」①「because」

まずは定番の「because」の使い方を、軽くおさらいしておきましょう。

「because」の使い方

「because」は理由や原因を表す副詞節を導く接続詞で、会話でもフォーマルな文書でも使われます。例文をみてみましょう。

I like cats because they are adorable.
私は猫が好きです、なぜなら彼らは愛くるしいからです。


会話の中で、「why?」「why not?」などの質問に答えるときにもよく使われます。

Why did you buy it?
どうしてそれを買ったの?


Because I needed it.
だって必要だったから。

上記のように「because」が文頭に来て理由だけを述べる文は、会話用のカジュアルな使い方です。文章で書く際には、以下のように完全文で書くようにしましょう。

I bought it because I needed it.

また、以下のように「It is because 〜 .」「This is because 〜.」のように、文頭に「It is」「This is」を付ける表現もよく使われます。

It is because I needed it.

「because」は否定文に注意!

主節が否定文のとき、「because」の文の意味は解釈が分かれるので注意です。例えば、以下の2つの例文を見て下さい。

例文1
I don’t like him because he is popular among girls.
私は彼が好きではない、なぜなら彼は女の子達に人気があるからだ。


例文2
I don’t like him because he is popular among girls.
私は、女の子達に人気があるという理由で彼を好きなわけではない。


主節が否定文だと、「because」にも否定がかかっているように解釈することもできるため、正しく意図が伝わらない可能性があります。これは、ネイティブにとっても紛らわしい表現です。

意味を正確に伝えたい場合には、以下のように「because」を文頭に持ってくるか、または文を分けるようにしましょう。

例文1
Because he is popular among girls, I don’t like him.
彼は女の子達に人気があるので、私は彼が好きではない。

例文2
I like him. It is not because he is popular among girls.
私は彼が好きだ。それは彼が女の子達に人気があるからというわけではない。

「because」の省略表現

「because」は、カジュアルな会話の中では「’cause[kˈɔːz]」と言ったり「’cuz[ˈkɘz]」と言うこともあります。また、メモをとるときなどに省略して「b/c」と書くこともあります。

英語で「なぜなら」②「since」「as」

「since」と「as」は、「because」同様、理由や原因を表す副詞節を導く接続詞です。それぞれ使い方をみてみましょう。

「since」の使い方

「since」は既知の事実が理由になっている時に使われる傾向があります。例文をみてみましょう。

Since it was raining yesterday, we didn’t go hiking.
昨日は雨が降っていたから、私たちはハイキングに行かなかった。


「昨日雨が降っていたこと」は聞き手にとっても既知の事実だという状況で、理由には意外性がなく、理由よりも結果の方に重点が置かれている印象です。一方「because」は意外性のある新しい情報を導くことが多いため、この点は大きな違いです。

また、「since」は少しフォーマルな表現です。日常会話の中というよりは、畏まった場や書き言葉で頻繁に使われます。

後の項目でもご説明しますが、下記のように「so」を使ってカジュアルな表現に言い換えることもできます。

It was raining yesterday, so we didn’t go hiking.

英文の順番

英語は、既知の事実(旧情報)が先に来て、知らなかった情報(新情報)が後に来ることが好まれます。

そのため、「because」は聞き手にとって意外性のある新しい情報の理由となるので後ろに来ることが多く、「since」は既知の事実を表すので文頭に置かれることが多いです。それぞれ例文をみてみましょう。

I visited her room because I wanted to talk to her face-to-face.
私は彼女の部屋を訪ねた、彼女と面と向かって話がしたかったから。


聞き手は、話し手が彼女の部屋を訪れたことは知っていて、その理由は初めて知ったという状況です。なので、「部屋を訪ねた」という既知の事実が文頭にきています。

Since I love ramen, I had it for lunch again.
私はラーメンが大好きだから、お昼にまた食べた。


聞き手は、話し手がラーメン好きであることを既に知っているため、「since」が文頭にきています。

「as」の使い方

理由を表す接続詞「as」は、前述した「since」とほとんど同じ文脈で使うことが多く、こちらも文頭にくることが多いです。「since」との違いは、会話ではほとんど用いられない、堅いフォーマルな表現であるということです。

As a big typhoon is coming, the class was cancelled.
大きな台風が近づいているので、クラスは休講になりました。


接続詞「as」には、理由を表す以外にもいろいろな意味があるので、間違えられないよう「since」を使うことが多いです。

英語で「なぜなら」③「therefore, hence, thus, consequently, accordingly」

ここまで、理由を導く接続詞「because」「since」「as」の使い方をご紹介してきましたが、ここからは「だから」「それゆえ」「従って」のように結果を導く副詞の使い方をご紹介していきます。

「だから」のような結果を導く副詞を用いることで、前文に「なぜなら」という理由を表す意味を持たせることができます。

まずはフォーマルな表現からみていきましょう。

フォーマルな「だから」の英語表現

「だから」を表すフォーマルな表現には、「therefore」「hence」「thus」「consequently」「accordingly」などがあります。例文をみてみましょう。
 

I think. Therefore I exist.
我思う、故に我あり。


「because」「since」「as」と違って、これらの副詞は結果を導くため、「理由⇒副詞⇒結果」という順番になります。

They have been eating sugary food every day, and consequently they got diabetes.
甘い物を毎日食べていたので、結果として、糖尿病になった。

副詞は文と文をつなぐことはできないので、文をつなぐ場合には接続詞を入れる必要があります。

英語で「なぜなら」④「so, and, that’s why」

次は、日常会話の中でよく使われる「だから」の表現です。

カジュアルな「だから」の英語表現①「so」

まずは「so」の使い方を例文と一緒にみてみましょう。

I love ramen, so I had it for lunch again.
私はラーメンが大好き、だからまたお昼に食べた。


先程ご紹介した「since」を使って言い換えると以下のようになります。

Since I love ramen, I had it for lunch again.
私はラーメンが大好きなので、お昼にまた食べた。


「so」を使った方が日本語と同じ語順になるので、日本人にとってはとっさに言い易いかもしれませんね。

また、「so」は会話の中では文頭に来ることもしばしばあります。もちろん、文脈の中で理由を告げるような事柄が前にある場合です。

So, I came here to ask.
だから、私はここに聞きにきたんです。

「so that」構文

「so that」構文には様々な用法がありますが、その中の1つに結果を表す用法もあります。「だから」「したがって」を表す「so」は、「so that」構文の「that」が単に省略されたものと考えることもできます。

She ate too much, so that she couldn’t run.
彼女は食べすぎた、だから走れなかった。

カジュアルな「だから」の英語表現②「and」

次に「and」の使い方です。例文をみてみましょう。

I felt so tired, and I slept right away.
私はとても疲れていて、すぐに寝た。


「and」は等位接続詞であるため並立の関係のものを結ぶことが多いですが、「理由・原因」を表す文と「結果」の文を結んで、「だから」や「なので」と訳すこともあります。

カジュアルな「だから」の英語表現③「that’s why」

英会話の中では「that’s why」という表現もよく使われます。例文で使い方を見てみましょう。

I baked mackerels in this oven. That’s why it smells fishy here.
このオーブンで鯖を焼いた。それが理由で(だから)ここは魚臭い。


こちらも「so」や「and」と同じく、理由が先に来てその結果を導きます。

これは「that is the reason why 〜」が省略された形ですが、定番の表現なのでそのまま覚えておきましょう。

口語表現で大変よく使われる表現なので、実際にどのように使われるのか確認しておきましょう。

サラ

The way you are doing is wrong.
あなたのやり方は間違ってるわよ。

コナー

What? I thought I have been doing perfectly for a while. You could have told me earlier!
え?完璧にできてると思ってずっとやってたよ。もっと早く教えてくれればよかったのに!

サラ

That’s why I’m trying to tell you right now.
だから今教えようとしてるんじゃないの。

このように、会話の中では理由の文が直前に来るとは限りません。

英語で「なぜなら」⑤理由をさらに強調する表現

ここでは、ここまでご紹介してきた表現よりも「なぜなら」という意味を強調した表現の使い方を、例文とともにご紹介します。

「なぜなら」の強調表現

■The reason (why) is that 〜

The reason why is that he made a mistake.
その理由は彼が失敗を犯したからです。


■The reason is because 〜

The reason is because he made a mistake.
その理由は彼が失敗を犯したからです。


■The reason being that is 〜

The restaurant is popular. The reason being that is it serves wonderful drinks.
そのレストランは人気です。そうなっている理由は素晴らしい飲み物を提供しているからです。


■There is a reason why 〜

There is a reason why the restaurant is popular. It’s the wonderful drinks.
そのレストランが人気なのには理由があります。それ(その理由)は素晴らしい飲み物です。

英語で「なぜなら」⑥名詞が理由の場合

最後に、名詞を後ろにとって「〜が理由で」「〜の為に」「〜が原因で」「〜のせいで」「〜のおかげで」という意味になる表現の使い方を、例文とともにご紹介します。

名詞が理由の時に使える表現

■because of

The picnic was cancelled because of rain.
雨によりそのピクニックは中止されました。


■as a result of

I could not go there, as a result of a delayed flight.
飛行機の遅延により、私はそこへ行けませんでした。


■reason behind

He explained the reason behind the decision.
彼はその決定の背後にある理由を説明した。(決定の背景を説明した。)


■for reason of

The bridge is closed for reasons of safety.
その橋は安全面の理由で封鎖されている。


■thanks to

Thanks to his help, we managed to finish the work in time.
彼の助けのおかげで、私たちは時間までになんとかその仕事を終えることができました。


■it causes

It causes inefficient and non-productive work.
それは非効率的で非生産的な仕事の原因になる。


■caused by

This is caused by a change of government.
これは政権交代によってもたらされました。


■due to/owing to

Those after school programs were cancelled due/owing to lack of interest from the students.
それらの放課後プログラムは、生徒たちからの関心が足りていなかったので中止にされました。


■due to/owing to the fact that S V

Many people are still unemployed due to the fact that the economic recovery has been slow.
経済の回復が遅いことにより、たくさんの人々が未だに無職でいます。


「due to/owing to」はとてもフォーマルな表現なので、会話の中で使われることは滅多にありません。しかし、注意書きなどの文書の中ではよく目にするので覚えておきましょう。

また、「due to/owing to」が「〜のせいで」とネガティブな理由を伝える時に使うのに対し、「thanks to」は「〜のおかげで」とポジティブな理由を伝える時に使われます。

英語で「なぜなら」を「because」以外の表現で伝えよう!

この記事では、英語で「なぜなら」を意味する表現の使い方を例文とともにご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

「because」以外にも理由を表す表現が様々あることをお分かりいただけたかと思います。今まで「because」ばかり使っていたという方は、是非今回ご紹介したような表現も使ってみて下さいね!

言い換える力を身に着けておくと、表現の幅がぐっと広がりますよ。

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Maho|監修者
カリキュラム責任者
慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒。新卒で航空会社に入社し、CAとして国内線・国際線に3年間乗務。その後、海外で生活しながら本格的に英語を学びたいという想いから、夢だった大学院留学を決意。オーストラリアに渡り、応用言語学・英語教授法(TESOL)修士号を取得。株式会社プログリットで英語コンサルタントを経て、現在はカリキュラム責任者としてプログリットのカリキュラム開発を行う。
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